日本獣医師会雑誌
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56 巻, 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 片山 雅一, 深山 美和子, 古屋 聡子, 桑本 康, 帆保 誠二, 安斉 了
    2003 年56 巻3 号 p. 139-143
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    米国から輸入されたクオーターホース9頭中の3頭が, 輸入検疫期間中に発熱と下顎リンパの腫脹を呈した.輸入馬は所定の検査結果が陰性であったため解放されたが, 着地検査においてこの3頭からStreptococcus equi subsp. equi (腺疫菌) が分離された.その後, この乗馬クラブ内では腺疫がまん延したが, 週1回の鼻腔粘膜スワブ細菌検査と, その結果に基づく防疫指導を行った結果, 最終的に58頭中25頭 (43.1%) から腺疫菌が分離され, 最初の分離から22週後に乗馬クラブ内での流行は終息した.この間に分離された腺疫菌は, 集落型がムコイド型でSeM遺伝子型は1型であり, 従来の国内分離株とは異なっていた.また, 輸入馬9頭中4頭の血清抗体価に輸入後の低下が認められた.以上の成績から, 今回の集団発生事例は輸入馬の中に潜んでいた保菌馬に起因したことが証明された.
  • 岩上 悦子, 井上 勇, Sau LEOK Chen
    2003 年56 巻3 号 p. 144-146
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2種類の市販オルソジクロロベンゼン系消毒薬を用いて, そのCryptosporidium murisオーシストの消毒効果を検討した.オーシストを各消毒剤の100倍, 200倍および400倍希釈液で30分間感作し, 効果判定のために1.5×106個のオーシストをICRマウスに経口投与した.投与後毎日糞便を採取し, 蔗糖液浮遊法で糞便内オーシストを検査したがオーシストは検出されなかった.以上の成績から2種類の薬剤には, C. murisオーシストに対する消毒効果が認められた.
  • 黒石 智誠, 小峯 健一, 板垣 昌志, 植松 正巳, 小林 仁, 鎌田 信一, 熊谷 勝男
    2003 年56 巻3 号 p. 147-151
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ブドウ球菌性牛乳房炎自然発症例3例およびブドウ球菌感染の認められる未発症例2例について, 乳汁中ブドウ球菌性エンテロトキシン-C (SEC) および毒素性ショック症候群毒素-1 (TSST-1) 濃度, ならびに両毒素抗体価と乳房炎発症との関連について解析した.その結果, 発症例では, 発症直前から発症日にかけて乳汁中SEC濃度が最高値に達し, SEC濃度の増加に伴う体細胞数の上昇も認められた.いっぽう, 未発症例では, 乳汁中SEC濃度は検出限界以下であるか, 同一個体の発症分房に比べ低値であった.乳汁中TSST-1濃度は, 発症, 未発症に関わらず同程度であった.いずれの症例においても, 乳汁中TSST-1抗体価はSEC抗体価に比べて高値であった.本研究で解析した3発症例では, 乳汁中SEC濃度の増加が乳房炎発症に関与していると示唆された.
  • 深田 恒夫, 石川 佳弥, 笹井 和美, 馬場 栄一郎, 谷 浩行, 嶋田 照雅, 桑村 充, 大橋 文人
    2003 年56 巻3 号 p. 153-156
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    水頭症と仮診断された患犬35頭について神経学的検査およびX線CT検査を行い, 脳室および頭蓋内容積の測定と側脳室/頭蓋内容積比の算出, 脳室の拡張程度および部位や形態を調べた. CT検査の結果について, 31頭の水頭症罹患犬の側脳室容積/頭蓋内容積比と対照犬のものとを比較したところ, 水頭症例では有意に大きな値が得られた.脳室の形態は, 側脳室については左右対称性拡張が25頭, 非対称性拡張は6頭であり, 対称性のなかでも, 側脳室側角部拡張が体部拡張ほど顕著でない例が7頭, 側脳室側角部後部の拡張が2頭でみられた. 透明中隔欠損は11頭にみられた. 臨床症状と, X線CT所見や脳室の拡張程度・部位との関係について評価を行ったが, 特に相関は認められなかった.
  • 井上 輝男, 松島 興治郎, 佐藤 稔, 増井 光子
    2003 年56 巻3 号 p. 157-160
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ケージ内で飼育されていた4羽のニホンコウノトリ (ciconia boyciana) の階損傷に外科的治療を行った. 4例中3例は下階の損傷であり, 1例は上・下嘱の損傷であった.損傷部の治療方法として, 金属錫子と動物用弾力包帯を用いて外固定を実施した.治療には, 損傷嘴先端を閉鎖する処置と損傷嘴先端を露出させる2方法を施した. 嘴先端部の完全欠損症例については, 前者の治療法が有効で, 金属鋸子が代用階ともなり得た. 今回の階損傷治療法は, 処置が簡便で, かつ強固な固定を維持することができた.その結果, 受傷後の階機能の回復が早く順調な経過を示した.
  • 湯本 哲夫, 小和田 友美, 角矢 布優, 松本 隆志, 藤田 桂一, 山村 穂積, 酒井 健夫
    2003 年56 巻3 号 p. 161-165
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    猫の膿胸6症例において, 胸腔膿汁より分離した嫌気性および通性嫌気性細菌の薬剤感受性成績に基づいて選択した抗菌剤を用いて, 投与ならびに胸腔洗浄を行なった.その結果, いずれの症例も洗浄治療日数は3~7日と短縮し, 早期に回復治癒し, さらに再発は認められず予後は良好であった.胸腔膿汁より分離された菌種は, Bacteroides, Fnsobacterium, Preootella, Peptostreptococcns, Eubacterinm, Porphyronzonas, Black-pigmented GNR Gronp, Pastenrellaであり, 口腔内常在菌あるいは皮下膿瘍分離菌と類似した.
  • 土井 りえ, 小野 一晃, 斎藤 章暢, 大塚 佳代子, 柴田 穣, 正木 宏幸
    2003 年56 巻3 号 p. 167-170
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1999年5月から2001年3月の約2年間に, 埼玉県内の市販食肉166検体におけるサルモネラおよびリステリアの汚染状況を調査した.サルモネラは鶏肉のみから検出され, その検出率は国産鶏肉9.5%, 輸入鶏肉13.6%であった. 汚染菌数はいずれの鶏肉においてもMPN法で10個/g以下であった. 主要血清型は国産鶏肉ではS.Infantis, 輸入鶏肉ではS. Enteritidisであった. リステリアはすべての種類の肉から検出され, その検出率は国産品では牛肉22.7%, 豚肉40.0%, 鶏肉42.9%, 輸入品では牛肉34.5%, 豚肉30.0%, 鶏肉64.4%であった. 汚染菌数は国産品では10個/g以下であったが, 輸入品では10個/9以上で, 特に豚肉および鶏肉では100個/9以上の検体も認められた. L. monocytogenesは検査したすべての種類の肉から検出され, 分離菌株の血清型は1/2aが38.2%と最も高率であった.
  • 酒井 健夫
    2003 年56 巻3 号 p. 173-175
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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