半導体レーザー (DL) による経強膜毛様体光凝固術の正常眼球での基礎的検討を行い, その成績をもとに緑内障眼球に対して, 症状の改善や視覚維持の目的で治療し, 眼内圧 (10P) を含めた照射後の長期経過を観察するとともに, その効果を検討した. 正常眼球および緑内障眼球へのDL照射直後に, 10Pの著しい上昇がみられたが, その後は照射前に比べて有意に低下した. 照射後の長期観察でも, 眼内圧は低値に保たれた. 病理組織学的所見では, 毛様体色素上皮の破壊と消失, 基底膜の破壊がみられた. 照射後の短期眼症状は発生頻度の順に結膜充血, 角膜混濁, 前房線維素析出がみられ, 長期的には瞳孔辺縁の不整や固定瞳孔などの瞳孔異常, レンズ後方脱臼, そして白内障であった. しかし, 緑内障の臨床症状は消失し, 視覚が回復した例もみられた.
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