日本獣医師会雑誌
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56 巻, 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 神田 修二
    2003 年 56 巻 5 号 p. 275-279
    発行日: 2003/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 長嶺 隆
    2003 年 56 巻 5 号 p. 295-299
    発行日: 2003/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 岡田 啓司, 深谷 敦子, 志賀 瀧郎, 平田 統一, 竹内 啓, 内藤 善久
    2003 年 56 巻 5 号 p. 311-315
    発行日: 2003/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    黒毛和種母牛5頭を分娩後低でんぷん飼料で飼養し, その後にデントコーンサイレージ3kg/日を追加給与した結果, 全頭の子牛は給与開始後1~3日に軽度の糞便性状の変化 (前駆症状) を示し, 5~7日に水様性白痢を発症した. この時, 母乳の乳脂肪率は前駆症状発現当日および白痢発症当日の朝に増加した. 母乳のpHは白痢発症前日に大きく変動した. 乳脂肪中パルミチン酸とステアリン酸は前駆症状発現前日から増加した. 子牛の血中トリグリセライドと遊離脂肪酸濃度は前駆症状発現当日に低下したが, 白痢発症前日には元の値に復した. このように母牛の飼料の変更は母乳成分を変化させ, それにより子牛の消化管での脂肪の吸収低下が引き起こされて白痢の発症した可能性が示唆された.
  • 佐藤 太郎, 中田 健, 長井 太一, 木村 仁徳, 藤原 信子, 梅田 雅夫, 古川 武士, 森好 政晴, 澤向 豊
    2003 年 56 巻 5 号 p. 316-319
    発行日: 2003/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛の排卵同期化・定時人工授精法 (TAI) であるOvsynchにおいて2回目のGnRHを安価なhCGに変更する方法の排卵同期化および受胎に及ぼす効果について検討した. 実験1ではホルスタイン種経産牛を発情周期により3群に区分し (発情後5~6日, 10~11日および15~16日, 各群: n=5), GnRH-PGF-hCG (hCG: 3,000IU) を実施した. その結果, 全群で排卵を高率に同期化できた. 実験2ではホルスタイン種経産牛を無作為に2群に分け, GnRHPGF-hCG (n=42) あるいはOvsynch (n=41) を実施したところ, 受胎率はそれぞれ52.4%, 51.2%であった. 薬剤のコストは703円/処置, 1, 533円/受胎を削減することが可能であった. 以上の成績より, Ovsynchの2回目のGnRHをhCGに変更することにより, 受胎率を低下させることなく, より安価に排卵同期化とTAIを実施できることが明らかになった.
  • 小野 啓, 金井 一享, 印牧 信行, 和田 恭則
    2003 年 56 巻 5 号 p. 321-324
    発行日: 2003/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬で毛様充血が認められた白内障手術症例8頭8眼の水晶体前嚢表面を走査電子顕微鏡で観察した. 水晶体前嚢付着物は, 点状, 糸状, あるいは網状として観察され, 全症例に確認された. 初診時の毛様充血の程度は, 走査電子顕微鏡を用いて観察した水晶体前嚢付着物の程度と有意の相関関係を示した. しかしながら, 内科的療法を施した後の毛様充血の程度と水晶体前嚢付着物の程度に相関関係は認められなかった. 白内障にともなう初診時の毛様充血は, 眼内滲出物と思われる付着物との関連性が疑われた.
  • 山下 和人, 原田 圭, 横山 季子, 都築 圭子, 前原 誠也, 瀬野 貴弘, 泉澤 康晴, 小谷 忠生
    2003 年 56 巻 5 号 p. 325-331
    発行日: 2003/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬の麻酔前投薬として, ドロペリドール (DR) とブトルファノール (BTR) の併用の効果を検討した.DR 0.25mg/kg単独またはDRにBTR 0.0125, 0.025, 0.05, 0.1または0.2mg/kgを併用して静脈内投与 (IV) し, ケタミン5mg/kg IVで麻酔導入後, 50%笑気-50%酸素-セボフルラン麻酔下で外科手術を実施した.前投薬後の鎮静状態はBTR併用で増強されたが, 術中の終末呼気セボフルラン濃度 (2.0~2.3%前後) にはBTR併用による差はなかった.体温はDR単独で37.7℃, DR-BTR併用で36.5~37.3℃ 前後で推移した.心拍数 (110~130回/分前後) に差はなかったが, DR-BTR 0.2mg/kgでは19.5%の犬に血圧低下が認められた.一部の犬で無呼吸や浅速呼吸を認め, DRBTR0.1~0.2mg/kg併用で発生率が高かった.BTR併用では麻酔維持に要する吸入麻酔薬濃度を軽減するほどの鎮痛効果の増強は得られないが, 鎮静効果の増強を期待できると考えられた., DR0.25mg/kg-BTR 0.1~0.2mg/kg IVでは呼吸循環抑制に注意すべきであり, DR 0.25mg/kg-BTR 0.0125~0.05mg/kg IVが適当と考えられた.
  • 衛藤 真理子, 真瀬 昌司
    2003 年 56 巻 5 号 p. 333-339
    発行日: 2003/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    高病原性鳥インフルエンザHPADのわが国への侵入防止対策の一環として中国産輸入鶏肉のウイルス汚染状況を調査した. 2001年6月~2002年7月に抽出検査で採取した冷凍鶏肉骨髄および正肉計473検体を乳剤とし, 発育鶏卵に接種した.その結果, ニューカッスル病ウイルス (NDV) 11株 (分離率2.3%) および鳥インフルエンザウイルス (AIV) 13株 (同2.7%) が分離された. 分離NDV株は病原性試験で強毒株と判定された.また, F蛋白の開裂部位アミノ酸配列は112RRQKR-F117と典型的な強毒型であった.F遺伝子の分子系統樹解析では, 全株が東アジアでおもに流行している系統 (genotype VII) に属し, 中国の分離株と近縁であった. 分離AIV株はすべてH9N2亜型であった. これらのうち3株を鶏の静脈内に接種したところ, いずれも無症状で耐過した. HA遺伝子の分子系統樹解析の結果, 全株が中国本土でおもに鶏から分離されている系統に属していた.
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