日本獣医師会雑誌
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58 巻, 4 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 山下 稔
    2005 年 58 巻 4 号 p. 211-213
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 藤田 桂一
    2005 年 58 巻 4 号 p. 224-226
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 木下 祐一
    2005 年 58 巻 4 号 p. 227-230
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 戸口 昌俊, 茅根 士郎
    2005 年 58 巻 4 号 p. 247-249
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    大井競馬場内厩舎 (東京都) および小林分厩舎 (千葉県) で飼養されている現役競走馬の寄生虫感染状況を調査するため, 1988年6月から9月の期間に149頭の糞便検査を実施した.その結果, 寄生虫卵の検出率はきわめて高く, 調査した馬の94.0%に蠕虫類の虫卵陽性が認められた.その内訳は円虫類91.9%, 葉状条虫31.5%, 馬回虫は7.4%であった.しかし, 馬蟯虫については73頭について行ったが, その寄生は認められなかった.円虫類のEPG値がきわめて高い値 (1, 001~4,000) を示した馬は円虫卵陽性馬の15.3%を占め, 年齢別では2歳で28.9%, 3歳で13.3%, 4歳で9.1%, 5歳で5.0%であり, EPG値は若齢馬ほど高い傾向がみられた.
  • 村上 隆之, 津田 茂浩
    2005 年 58 巻 4 号 p. 250-253
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ホルスタイン種と黒毛和種の交雑種, 雌, 98日齢の子牛で部分肺静脈結合異常が認められた.左肺後葉の肺静脈は肺門部で1本の共通幹に合流し, 左垂直静脈を介して左奇静脈に結合していた.その左奇静脈は冠状静脈洞を介して右心房に流入していた.いっぽう, 左肺前葉の肺静脈と右肺の肺静脈は異常なく左心房に結合していた.右心房と右心室は著しく拡張し, 肺動脈幹は軽度の拡張を示していた.心房中隔には大きく開存した卵円孔が認められ, 心房中隔欠損は存在しなかった.
  • 湯木 正史, 杉本 典子, 樋口 貴志, 高橋 邦昭, 大塚 宏美, 鈴木 清美
    2005 年 58 巻 4 号 p. 257-260
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    慢性的な下痢を示したマルチーズ, 4歳齢, 雌に対し, 各種検査を行ったところ, 血液検査では重度の低蛋白血症, 低アルブミン血症および低カルシウム血症が, 内視鏡検査では十二指腸粘膜の重度の浮腫が認められた.また, 内視鏡下生検による十二指腸粘膜の病理組織学的検索では, 軽度のリンパ管拡張を伴うリンパ球性プラズマ細胞性腸炎の所見が得られ, 本症例はそれに続発した蛋白喪失性腸症と診断した.プレドニゾロンを中心とした治療を開始したが, 肝酵素活性値の上昇を認め, プレドニゾロンの漸減を余儀なくされた.そこで, プレドニゾロンの併用薬として, 強力な免疫抑制剤であるタクロリムス, アザチオプリン, シクロスポリンを順次使用した.なかでもシクロスポリン併用時に, 良好な結果が得られた.
  • 桑原 正人, 成相 陽子, 堀内 大, 山口 優, 中川 秀樹, 浅沼 秀樹, 大場 茂夫, 鎌田 寛, 湯川 眞嘉
    2005 年 58 巻 4 号 p. 261-264
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    短期間に再発を繰り返し, それに伴って悪性度が進行していった線維肉腫を発症した猫 (7歳, 雄, アメリカン・ショートヘア) のTGF-β1値を測定した.血漿中および腫瘍漿液中のTGF-β1値は高く, 特に後者の値はきわめて高値であった.血漿中のTGF-β1値は, 腫瘍の進行に伴って上昇した. また, 血漿中および腫瘍漿液中のTGF-β1値と腫瘍体積との間には高い正の単相関が認められた.以上のことから今回1例の検査ではあるが, 猫線維肉腫では腫瘍組織でTGF-β1が産生されており, その産生量は腫瘍の大きさおよび悪性度に比例していることが示唆された.
  • 山下 美佳, 柴崎 哲, 片本 宏
    2005 年 58 巻 4 号 p. 265-268
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    3週間前よりの沈鬱, 食欲不振を主訴に6歳齢のチェサピーク・ベイ・レトリーバーが来院した.心電図検査において, 重度の徐脈およびP波とQRS群の解離が認められた.抗不整脈療法では効果が認められず, 心エコー図検査では十分な心筋収縮性が確認された.以上により本症を第3度房室ブロックと診断した.全身麻酔下にて経静脈的一時ペーシングを導入し, 開胸術により心外膜誘導のWI型ペースメーカー植え込み術を実施した.術後はなんら合併症をきたさず, 臨床症状は改善し, 現在術後12カ月を経過しているが, 無投薬にて良好に維持している.本症例では, 著しい徐脈のために全身麻酔の実施が危惧されたが, 経静脈的一時ペーシングの導入によって良好に植え込み術を実施できたものと考えられた.
  • 渡辺 樹, 中島 弘美, 門田 耕一
    2005 年 58 巻 4 号 p. 269-274
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    食肉検査時に発見された豚の子宮腫瘍16例を病理解剖学的, 病理組織学的および免疫組織化学的に検査した.腫瘍を認めた豚はすべて2~4歳の繁殖豚で, 単発性が9例, 多発性が7例で, ほとんどが子宮角に存在していた.腫瘍細胞は束状および渦巻状配列を示し, 交錯していた.核は楕円形から長楕円形で, 両端が鈍であった.免疫染色では全症例の腫瘍細胞が, α-平滑筋アクチンとデスミンに対し陽性反応を示し, 15症例中13症例がビメンチンに陽性であった.これらの成績から検索した子宮腫瘍はすべて平滑筋由来と考えられた.一般に腫瘍細胞の核分裂像は目立たなかったが, 強拡大で10視野あたり4~5個みられる症例が1例あった.増殖細胞核抗原陽性細胞は, 0~85%とさまざまであった.他臓器への転移がなく, 核分裂像も少ないことから, すべての症例を良性腫瘍と診断した.
  • 横山 栄二, 村上 覚史, 山田 裕康, 黒田 順子, 岸田 一則
    2005 年 58 巻 4 号 p. 275-277
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    千葉県のと畜場において黒毛和種1頭の心臓および横隔膜に, 多発性小白色結節が観察された.小白色結節は, 病理組織学的には多数の小膿瘍から構成されており, 内部にグラム陰性菌が認められた.膿瘍から分離されたグラム陰性小桿菌はIDテストH/Nラピッドで研Histophilus somni (Haemophilus somnus) と同定され, 16SrDNAのシークエンスを実施したところ, その塩基配列はH.somniの配列と97%の一致率を示した.抗H.somni血清を用いた免疫組織化学的検索により, 膿瘍中の変性好中球に貪食されたH.somni抗原を検出した.以上の成績から今回の心筋および横隔膜膿瘍の原因はH.somniによるものと診断した.
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