反甥動物に経口投与したベタインの十二指腸内容物中における消長を検討するために, 十二指腸カニューレを装着した去勢牛4頭を用いて実験を行った.それぞれの牛に0g, 10g, 25gまたは50gのベタインを200mlの蒸留水に溶解して, 朝6時に経口投与した.投与直前と投与1, 3, 6, 9, 12および24時間後に十二指腸内容物を100ml採取し, ベタイン濃度を測定した.その結果, 十二指腸内容物中において, 投与9時間後に, 10g, 25gおよび50g投与牛で, それぞれ0.19mg/ml, 0.11mg/m
lおよび0.54mg/m
lのベタインが検出され, 投与12時間後に25g投与牛で0.16mg/m
lのベタインが検出された.以上のことより, 反甥動物に経口投与されたベタインは第一胃内で完全に分解されずに, 十二指腸に流入することを
in vivoの実験で確認できた.
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