日本獣医師会雑誌
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61 巻, 9 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 植田 明浩
    2008 年61 巻9 号 p. 652-653
    発行日: 2008/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 福冨 豊子, 大内 紀章, 澤田 勝志, 平井 伸明, 秦 守男, 長井 誠
    2008 年61 巻9 号 p. 693-698
    発行日: 2008/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2003~2006年に岡山県で牛ウイルス性下痢ウイルス (BVDV) 持続感染 (PI) 牛または輸入市販牛胎子血清 (FBS) から分離されたBVDV9株および検出された2遺伝子について遺伝子解析を実施した. 5'非コード領域 (5'NCR) の分子系統樹解析の結果, PI牛由来7株は1a (2株), 1b (2株), 1c (3株) に, エルサルバドル産およびカナダ産FBS由来2株は1b, 1dに, カナダ産FBS由来検出2遺伝子は1cにそれぞれ分類された. PI牛由来株のE2遺伝子解析の結果, 北海道由来株が県内公共育成牧場を介し伝搬したことが示唆され, また, 妊娠初期母牛へのBVDV生ワクチンの不適切な接種によるPI牛産生が示唆された. 5'NCRに比べ変化に富むE2遺伝子解析は, BVDVの疫学調査に有効と思われる. FBSの検査結果から, ヨーロッパで分離報告がされている1dがすでにカナダに侵入していることが示唆され, 今後, 輸入牛を介して国内に侵入する可能性が懸念される.
  • 細川 泰子, 福成 和博, 吉川 恵郷, 佐藤 洋一, 菊池 雄
    2008 年61 巻9 号 p. 699-704
    発行日: 2008/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    過剰排卵処理を施した黒毛和種牛 (n=30) の血液生化学検査値と採胚成績および給与飼料中のNFC/DIP比を分析した. 結果, 正常胚数および正常胚率と過剰排卵処理開始日のBUN (P<0.05) およびBUN/血糖値比 (B/G比;P<0.01), B/G比と給与飼料中のNFC/DIP比 (P<0.01) に有意な負の相関を認めた. BUN< 13mg/dl, B/G比<0.2であった牛で, 正常胚率70%以上の頭数が多かったことから給与飼料のNFC/DIP比を5以上に変更しBUNおよびB/G比の変化を観察した結果 (n=5), それぞれ7日後および14日後に13mg/dl, 0.2未満に低下した. 過剰排卵処理開始前の発情日からNFC/DIP比>5の飼料に変更した高NFC/DIP比 (B/G比<0.2) 区 (n=8) の正常胚数 (12.5個), 正常胚率 (72.7%) は低NFC/DIP比区 (n=7, B/G比>0.2, 4.7個, 38.9%) に比べ有意に高かった.
  • 有川 彰信, 末吉 益雄, 永友 寛司, 田浦 保穂
    2008 年61 巻9 号 p. 705-707
    発行日: 2008/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2000~2006年に宮崎県内の養豚場48戸の豚から分離されたActinobacillus pleuropneumoniae血清型2型80株について薬剤感受性の年次推移調査を実施した. 供試した80株のうち56株 (70%) が供試薬剤のいずれか一つ以上に耐性で, 過去の報告よりも高い耐性率を示した.カナマイシン, オキシテトラサイクリン, クロラムフェニコールへの耐性株が7年間を通じて確認された (耐性率31.3~87.5%). スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤耐性株は2002年以降毎年分離された (耐性率6.3~21.4%). また, 全供試株はエリスロマイシンおよびノルフロキサシンに対して全期間にわたり高い薬剤感受性を維持していた.
  • 大矢 浩
    2008 年61 巻9 号 p. 708-710
    発行日: 2008/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    母豚500頭のPRRS陽性農場において, PRRS生ワクチンを母豚 (種付け後50~60日および分娩後7~14日, 1ドース/頭/回) と子豚 (離乳時, 0.5ドース/頭/回) に5年間継続接種し, 30日齢陽性率が100%から20%に低下後, PRRSウイルス (PRRSV) 陰性豚の作出を試みた. 試験豚は, 群追跡ロットのF1去勢豚5頭 (18日齢離乳) と個体追跡ロットの種雄豚7頭 (22~27日齢離乳) とし, 離乳直後から農場外の2カ所で隔離飼育を行った. 群追跡ロット4回 (18, 46, 113, 184日齢) および個体追跡ロット3回 (22~27, 86~91, 174~179日齢) 採血しELISAおよびRT-PCRによってすべて, PRRSV陰性であることを確認した. PRRS陽性の一般農場においても, PRRSV陰性豚の作出が可能であることが示唆された.
  • 後藤 介俊, 石本 明宏, 松本 浩二, 関口 美香, 池永 直浩, 大西 克彦, 小島 浩一, 樋口 明宏
    2008 年61 巻9 号 p. 711-715
    発行日: 2008/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 小沼 守, 近藤 広孝, 小野 貞治, 上木 万里子, 渋谷 久, 佐藤 常男
    2008 年61 巻9 号 p. 717-719
    発行日: 2008/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    フェレット (Mustela putorius furo) の消化器型リンパ腫1症例に対し, 多剤併用化学療法耐性後に, レスキュープロトコールとしてアルキル化剤であるロムスチンを投与したところ, 完全寛解が得られた. ロムスチンの投与量は50mg/m2で, 寛解が得られるまでに28日の投与間隔で, 2回投与し, 副作用は確認されなかった. 他の疾患により死亡するまでの生存期間は302日で, 再燃後の寛解期問は160日であった. 犬や猫同様, フェレットにおけるリンパ腫のレスキュープロトコールとしてロムスチンが一つの選択肢となる可能性が示唆された.
  • 森田 泰典, 森田 佳子
    2008 年61 巻9 号 p. 720-724
    発行日: 2008/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    急性膵炎と診断した7例の犬について, 急性相蛋白であるC-反応性蛋白 (CRP) およびα1-酸性糖蛋白 (α1AG) の血漿濃度を測定した.初診時にすべての症例で血漿犬トリプシン様免疫反応物質は陽性を示し, CRP値は7例中4例で5.Omg/d1以上, α1AG値は7例中2例で500μg/ml以上の高値を示した. 治療経過中にCRP値とα1AG値の両方が著しく上昇した症例のうち, 1例が治療開始後3日目に死亡し, 膵炎治療が長期化した2例ではCRP値とα1AG値の両方が異常高値で推移した. 早期に回復した4例ではCRP値またはα1AG値のいずれか一方が早期に健常値に復する傾向がみられた. 以上のことから, CRPとα1AGを経時的に測定することによって, 犬急性膵炎の治療経過や予後の判定に役立つと考えられた.
  • 高原 力也, 塩野 雅孝, 松田 錦弥, 松本 寿男, 岸 秀樹, 星野 利得, 石岡 大成, 森田 幸雄
    2008 年61 巻9 号 p. 725-728
    発行日: 2008/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    保健所で収容, 抑留した犬の糞便からカンピロバクター, アルコバクター, サルモネラの分離を試みた. カンピロバクターは157頭中21頭 (13%) から検出された.C. jejuniは16頭から分離され, Penner血清群は0群およびR群が2頭ずつ, B群およびD群が1頭ずつ, 他の10頭からの分離株は群別不能であった. C. coliは3頭, C. upsliensisは2頭から分離された. アルコバクターは6頭 (4%) から検出され, A. cryaerophilus (group 1B) は5頭から, A. butzleriは1頭から分離された. サルモネラは検出されなかった. カンピロバクターやアルコバクターを保菌している収容犬が認められたことから, 収容犬の返還や譲渡にあっては, 飼い主に動物由来感染症予防の啓発や適正な動物とのふれあい方等について説明する必要があると思われた.
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