日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
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ISSN-L : 0446-6454
63 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
日本産業動物獣医学会誌
  • 金谷 俊平, 御領 政信, 佐々木 淳, 岡田 幸助
    原稿種別: 原著
    2010 年63 巻2 号 p. 119-124
    発行日: 2010/02/10
    公開日: 2016/09/03
    ジャーナル フリー
    市販鶏由来の頸部背後方屈曲(頸曲がり)を示す鶏群を交配させ,継代3 代目の孵化前後のひなと鶏胚について病理学的に検索した. 頸曲がりあるいは起立困難などの発症率は最大62.5%となり,継代により著しく上昇した. 病理組織学的には錯綜筋に限らず,頸部を含む全身各所の骨格筋に筋束間水腫,筋線維の大小不同,硝子様変性,筋貪食などの筋病変が高率に認められた. 継代により臨床症状および筋病変の発症率が増加することから,本疾患は遺伝性であることが示唆された. また,病変は骨格筋組織のみに分布していたことから,本疾患の特徴的な臨床症状は筋病変に起因するものと思われた.
  • 加茂前 仁弥, 秋山 敬孝, 岡田 啓延, 宮崎 茂
    原稿種別: 原著
    2010 年63 巻2 号 p. 125-129
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2016/09/03
    ジャーナル フリー
    黒毛和種繁殖牛約120頭を飼養する農場において,新たに購入した輸入ストロー(トールフェスク)を給与した直後から繁殖雌牛の約1割に食欲および活力の低下,後肢の肢端部の腫脹や歩様異常がみられた. 重症な5例のうち,1例では右後肢の蹄角質部が脱落した. 給与していた輸入ストローを検査したところ,エルゴバリンが1,200μg/kgの高濃度で検出され,ロリトレムBは検出限界(50μg/kg)以下であった. また,硝酸態窒素含量は630mg/kgであった. 同一ロットのストローを給与していた他の8農場中の1農場において,飼養牛の食欲および活力の低下が確認された. 同一ロットのストローの給与試験では臨床症状の再現は認められなかった. 以上,本症例はその臨床症状,給与ストロー中の高いエルゴバリン含量および当該ロットストローの給与中止による症状の改善から,フェスクフットと診断した.
日本小動物獣医学会誌
  • 片野 修一, 宮 賢次郎, 山我 義則, 藤原 範子, 森田 剛仁, 島田 章則
    原稿種別: 原著
    2010 年63 巻2 号 p. 131-135
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2016/09/03
    ジャーナル フリー
    今回,角膜に潰瘍性病変を呈した犬2例に対してシルマー涙液試験(STT)を含めた眼科臨床検査および涙腺組織を含めた眼球に対する病理学的検査を行った. その結果,2例とも臨床的に乾性角結膜炎(KCS)と診断された. また,2例の涙腺および唾液腺組織の間質にリンパ球を主体とする炎症性細胞浸潤が認められた. 涙腺組織における腺房の破壊像もみられた. 犬のKCSの背景である涙腺組織の機能障害の一原因として,涙腺組織の免疫介在性炎症が示唆されている. 今回の犬2例にみられたこれらの所見が人のシェーグレン症候群と同様の自己免疫性の機序に関連するものかどうかについて,今後詳細な検討が必要と考えられた.
  • 高橋 敏雄, 小川 孝, 成嶋 理恵, 内山 万利子, 小佐々 隆志, 嶋崎 智章, 原田 和記, 嶋崎 洋子
    原稿種別: 短報
    2010 年63 巻2 号 p. 136-139
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2016/09/03
    ジャーナル フリー
    起因菌の分類学的研究に基づき,Erysipelothrix tonsillarumは,犬の細菌性心内膜炎の起因菌のひとつであることが報告されている.そこで,本病の犬における最近の浸潤状況を把握する目的で,2006~2007 年に兵庫県動物愛護センターに持ち込まれた飼い主放棄犬の血清166 検体について,本菌属に対する生菌発育凝集(GA)抗体価を測定した.その結果,2006年106例のうち7例(6.6%),2007年60例のうち7例(11.7%)でGA抗体価が16倍以上の陽性であり,うち1例(2006年)は128倍と高い抗体価を示した.過去の1999年度での同様な調査成績に比べて,今回の調査での抗体陽性率は上昇傾向にあり,家庭犬にも低率ではあるが,E. tonsillarum感染個体が存在している可能性が示唆された.
  • 若松 勲
    原稿種別: 短報
    2010 年63 巻2 号 p. 140-143
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2016/09/03
    ジャーナル フリー
    食欲不振を主訴に来院した雄,6歳の兎が,X線検査により膀胱結石と診断された.膀胱切開術を実施したところ,膀胱腹側面全体に浮腫病変が観察され,水尿管症が認められた.膀胱切開は背側よりアプローチを行った.膀胱粘膜は肥厚し,結石は膀胱三角部の尿管開口部を圧迫していた.摘出された結石は,炭酸カルシウムであった.
日本獣医公衆衛生学会誌
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