日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
63 巻, 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
日本産業動物獣医学会誌
日本小動物獣医学会誌
  • 保田 恭志, 西飯 直仁, 大場 恵典, 高島 諭, 高木 充, 東畑 有希, 柴田 治樹, 北川 均
    原稿種別: 原著
    2010 年63 巻6 号 p. 449-452
    発行日: 2010/06/20
    公開日: 2016/09/07
    ジャーナル フリー
    酵素抗体法を用いた猫の血漿インスリン濃度測定キットを臨床的に評価した. この測定系の同時再現性試験変動係数は2.4%,日差再現性試験変動係数は2.9%であり,希釈直線性試験の回帰直線は直線性を示した. 添加回収試験の回収率は94.0~99.4%であった. 血清,EDTA加血漿,ヘパリン加血漿の測定値の差はほとんど無かった. 臨床的に健康な猫68例の空腹時血漿インスリン濃度は0.462±0.194ng/ml であり,人用ラジオイムノアッセイを用いた海外の報告と近似していた. 空腹時血漿インスリン濃度は,肥満猫19例では0.744±0.239ng/ml,糖尿病猫8例では0.362±0.175ng/mlであり,肥満猫では正常体型および糖尿病の猫より有意に高かった. 糖負荷試験時の血漿インスリン濃度は徐々に上昇した. この測定キットは,臨床的に猫の血漿インスリン濃度測定に応用できる.
  • 渡邊 信義, 渡邊 俊文, 三品 美夏, 若尾 義人
    原稿種別: 原著
    2010 年63 巻6 号 p. 453-457
    発行日: 2010/06/20
    公開日: 2016/09/07
    ジャーナル フリー
    腎性高血圧の神経調節の病態を解明する目的で,正常犬および腎不全モデル犬で腎除神経を行い,腎排泄機能,血圧および心拍変動解析について比較検討した. 正常犬の腎除神経前後で比較した結果,腎機能に影響せず,血圧ならびに血漿レニン活性は有意に低下(P <0.05)し,心拍変動解析では,交感神経優位を示す所見が得られた. 正常犬と腎不全モデル犬を比較した結果,腎排泄機能は低下し,血圧ならびに血漿ノルエピネフリン濃度は有意に上昇(P <0.05)した. さらに,腎不全モデル犬の腎除神経前後で比較した結果,腎機能を悪化せず,平均血圧,拡張期血圧ならびに血漿レニン活性が,有意に低下(P <0.05)した. 心拍変動解析は,副交感神経優位を示した. 以上の結果から,腎神経は血圧調節ならびに腎性高血圧の病因に重要な役割があり,その要因は血漿レニン活性ならびに血漿ノルエピネフリン濃度が関与していると考えられた.
  • 渡部 あい, 福井 翔, 小松 崇弘, 田村 純, 平山 和子, 谷山 弘行, 廉澤 剛
    原稿種別: 短報
    2010 年63 巻6 号 p. 458-462
    発行日: 2010/06/20
    公開日: 2016/09/07
    ジャーナル フリー
    12歳の雄のウェルシュ・コーギー・ペンブロークが舌腹側の扁平上皮癌を主訴に来院した. 腫瘍は舌小帯付着部正中に存在し,腫瘍の完全切除を目的に舌吻側2/3切除術を実施した. 術後は胃瘻チューブによる栄養管理が必要であったものの,術後1カ月半後には自力での飲食が可能であった. 術後6カ月後に肺転移にて死亡したが,舌吻側2/3切除により局所再発なく,飼い主が満足できるQOLが維持できた.
日本獣医公衆衛生学会誌
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