日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
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ISSN-L : 0446-6454
64 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
日本産業動物獣医学会誌
日本小動物獣医学会誌
  • 柳 いくみ, 前原 誠也, 吉川 綾, 内田 佳子
    原稿種別: 原著
    2011 年64 巻1 号 p. 51-55
    発行日: 2011/01/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    視覚を喪失した犬15頭の飼い主を3カ月間追跡し,犬の行動と飼い主の意識の変遷を調査した.行動では,音/臭いへの反応が中等度に,飼い主のそばにいる時間,物や人へのぶつかり,寝ている/じっとしている時間が重度にそれぞれ増加した.いっぽう,飼い主への吠えと散歩への関心は中等度に減少した.多くの飼い主は犬が「ぶつかる」「段差でつまずく」などに困っており,「声をかける」「家具の配置を変えない」「他人との接触時に盲目であることを伝える」などを意識して行っていた.3カ月経過後,7人が「視覚を喪失した犬との生活に慣れた」と回答し,8人が「犬は視覚のない生活に慣れた」と回答した.視覚喪失の診断時にこれらの情報を獣医師が提示することは,飼い主の嘆きを緩和させ,視覚を喪失した犬の飼養を容易にするための一助となるだろう.
  • 宇津木 真一, 齋藤 弥代子, 久末 正晴
    原稿種別: 短報
    2011 年64 巻1 号 p. 56-60
    発行日: 2011/01/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    8歳齢の雌のヨークシャーテリアが呼吸促迫および四肢の硬直を主徴とする発作を主訴に来院した.身体一般および神経学的検査で,体幹部および四肢の筋肉に律動的で波状のミオキミアに特徴的な動きが観察された.筋電図ではミオキミア放電を認めた.脳脊髄液検査は単核細胞増多を示したが,脳のMRIでは明らかな異常を認めなかった.これらの所見から炎症性脳疾患を伴うミオキミア/ニューロミオトニアと診断し,抗生剤とゾニサミド,プロカインアミドの投与を行った.初診から5カ月後の脳脊髄液検査は,正常に復していた.現在11カ月が経過し,ゾニサミドとプロカインアミドの投薬を継続中だが,呼吸促迫および四肢の硬直を示すニューロミオトニアは認められておらず,ミオキミアは頻度と程度が顕著に改善されている.
  • 谷 健二, 浜地 雄大, 原口 友也, 小田 康喬, 奥田 優, 水野 拓也, 板本 和仁, 田浦 保穂
    原稿種別: 短報
    2011 年64 巻1 号 p. 61-64
    発行日: 2011/01/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    1歳1カ月齢のフレンチブルドッグが陰部に突出部があるとの主訴で紹介来院した.問診,身体検査,X 線検査の結果および性腺摘出を実施したところ,性腺は左右ともに精巣であったことから雄性仮性半陰陽が疑われた.核型は78,XX 染色体であり,犬SRY 遺伝子は陰性であった.以上のことから,本症例はSRY 遺伝子陰性XX 雄と診断された
日本獣医公衆衛生学会誌
  • 石岡 大成, 坂野 智恵子, 杢代 俊枝, 横田 陽子, 坂庭 浩之, 森田 幸雄, 長井 章, 星野 利得
    原稿種別: 短報
    2011 年64 巻1 号 p. 67-70
    発行日: 2011/01/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    2006年3月~2008年3月に,群馬県における野生イノシシのHepatitis E virus(HEV)感染状況について調査した.野生イノシシ血清における抗HEV IgG陽性率およびHEV遺伝子の検出率は,それぞれ3.4%(3/87),2.1%/140)であった.3頭の野生イノシシからそれぞれ検出されたHEV遺伝子はすべて同一の配列を示し,それらはGⅢ型に分類された.また,過去の群馬県における調査において,肥育豚から検出されたHEV遺伝子と,その飼育場所と近接した場所で捕獲された野生イノシシから検出されたHEV遺伝子とは,遺伝学的にも比較的近縁であった.本県においても,HEV感染野生イノシシが存在することから,野生イノシシや豚の肉や内臓の生食することは,人へのHEV感染の伝播経路となりうることが示唆された.
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