日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
64 巻, 10 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
小動物臨床関連部門
  • 原口 友也, 谷 健二, 黒木 曹平, 小田 康喬, 仲澤 宏, 板本 和仁, 中市 統三, 田浦 保穂
    原稿種別: 原著
    2011 年 64 巻 10 号 p. 805-809
    発行日: 2011/10/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    健常ビーグル犬41頭において,点滴静注胆道造影CT検査(DIC-CT検査)を実施し,肝管の本数と走行,肝管の開口位置,総胆管の長さを評価した.胆餒から最も近位に開口する肝管は,36/41頭(88%)が内側右葉からの肝管であり,5/41頭(12%)が方形葉からの肝管を含むものであった.総胆管の長さの中央値は54.3±6.6mmであった.本研究よりDIC-CT検査は,犬胆道排泄路の詳細な描出に適しており,特に局所解剖の把握が必要な外科的治療の術前検査として有用な可能性が示唆された.
  • 嶋田 恵理子, 宮本 忠, 鳩谷 晋吾
    原稿種別: 原著
    2011 年 64 巻 10 号 p. 810-815
    発行日: 2011/10/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    過去5年間に当院に来院した犬と猫における各種感染症の原因菌と薬剤感受性を調べ,アンチバイオグラムを作成した.犬で多い原因菌はStaphylococcus intermedius group(SIG)で,猫で多い原因菌はコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CoNS)であった.犬猫ともにメチシリン耐性(MR)SIG とMRCoNS が多く分離された.犬の膀胱炎と犬猫の生殖器感染の最も多い原因菌はEscherichia coli で,猫の膀胱炎の最も多い原因菌はEnterococcus spp.であった.犬のアンチバイオグラムにおいて,グラム陽性球菌(GPC)はドキシサイクリン(DOXY),クロラムフェニコール(CP)に感受性が高く,グラム陰性桿菌(GNR)ではゲンタマイシン(GM),オフロキサシン(OFLX)に感受性が高かった.猫において,GPC はDOXY,CP,OFLX に感受性が高く,GNR ではGM,OFLX に感受性が高かった.
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
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