定時人工授精(AI)後,腟内のCIDR 留置が黒毛和種牛の繁殖成績に及ぼす影響を検討した.正常分娩後1カ月から全頭に排卵同期化,定時AI を行い,その後17日から7日間,腟内にCIDR留置するCIDR群(n=28)と,無処置とする対照群(n=47)に分けた.定時AI の受胎率はCIDR群64.3%,対照群53.2%であった(
P =0.34).定時AIで不受胎の牛の発情回帰日数はそれぞれ28.7±3.9日,33.0±26.9日(
P =0.22)と両群は不等分散で(
P <0.01),変動係数はそれぞれ0.1,0.8であった.CIDR群で抜去後7日以内,対照群で定時AI後18日から24日に再AIした牛の受胎率は,CIDR群85.7%,対照群58.3%であった(
P=0.47).分娩後早期の黒毛和種牛において,定時AI後17日から7日間のCIDR留置は,不受胎の牛において発情回帰日数の分散を縮小させた.
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