日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
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64 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
小動物臨床関連部門
  • 印牧 信行, 圓尾 拓也, 恩田 賢, 落合 秀治
    原稿種別: 短報
    2011 年 64 巻 6 号 p. 465-468
    発行日: 2011/06/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    水晶体摘出術を行った成熟白内障と過熟白内障のレンズ上皮細胞(lens epithelial cells : LEC)について,白内障の進行度とその細胞面積および細胞密度の関係を調べたので報告する.正常ビーグル犬のLEC の面積のヒストグラムにおいて,累積比率50%到達点は210~230μm2 であったのに対し,成熟白内障および過熟白内障ではそれぞれ250~270μm2 および310~330μm2 であった.いっぽう,LEC の細胞密度は正常では,4645±249cells/mm2 であったのに対し,成熟白内障および過熟白内障ではそれぞれ,3954±260cells/mm2,3130±195cells/mm2 であり,成熟白内障が正常の85 %,過熟白内障では67 %となった.白内障が進行するに従い容積分画のばらつきが大きくなり,LEC面積の増加すなわち細胞容積の増加とともに,また,単位面積当たりの細胞密度の低下が起きていると推測された.
  • 西田 幹, 原田 佳代子, 小林 亮介, 河野 正太, 水野 壮司, 水野 祐, 代田 欣二, 上地 正実
    原稿種別: 短報
    2011 年 64 巻 6 号 p. 469-473
    発行日: 2011/06/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
     急性腎不全の犬2例に従来の腹膜透析(PD)ならびに循環型腹膜透析(RPD)を行い,透析によるクレアチニンクリアランス(Ccr)およびクレアチニン(Cr)除去量を比較した.両症例において,CcrおよびCr除去量はPDよりRPDで高値であった.RPDはPDに比較し,透析効率がよいことが示唆された.
  • 小川 高, 三島 浩享, 新家 俊樹
    原稿種別: 短報
    2011 年 64 巻 6 号 p. 474-476
    発行日: 2011/06/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    静岡県内大井川上流域において5例の猫肺吸虫症が診断された.共通してみられた臨床症状は発咳であり,胸部X線検査での肺病変の特徴は,結節性病変,リング状病変更に部分的無気肺様病変の3つに分類され,これらの病変が単独または組み合わさって存在していた.このうちリング状病変は他の疾患ではみられない特徴的なものであった.いずれの病変も駆虫治療後40日以内に消失した.
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
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