日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
64 巻, 7 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
小動物臨床関連部門
  • 板橋 知子, 佐々木 淳, 倉持 好, 御領 政信
    原稿種別: 原著
    2011 年64 巻7 号 p. 549-553
    発行日: 2011/07/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    オカメインコにおける甚急性型オウム嘴羽病(PBFD)の作出を目的として,PBFDウイルス(PBFDV)接種実験を行った.PBFDV抗体フリーのオカメインコの幼雛(1~7日齢)5羽にウイルス乳剤を筋肉内接種し,接種後1,3,4,6,10週に剖検,全身諸臓器の病理組織学的検索を行った.また,剖検時に採取した組織を用いて,PCR法による病因学的検索を行った.接種後3週以降の症例でPBFDVの感染が成立していることが確認されたが,発症時期や病理組織学的検索結果は甚急性型PBFDよりも急性型PBFDの特徴と一致した.これらのことから,孵化間もないオカメインコ幼雛がPBFDVに感染しても急性型PBFDを発症し,甚急性型の実験的再現は難しいことが明らかになった.
  • 三輪 恭嗣, 佐々木 伸雄
    原稿種別: 原著
    2011 年64 巻7 号 p. 554-558
    発行日: 2011/07/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    フェレットの副腎疾患に対する外科手術及び酢酸リュープロレリンを主とした内科療法の有効性を,病理診断結果及び治療法に基づき回顧的に調査した.調査対象は58頭である.6カ月後の生存率は副腎皮質腺癌で最も低かったが,約7割が生存した.また,他臓器への明らかな転移は1例も確認できなかった.治療内容は,外科手術のみ25頭,内科治療と外科手術14頭,内科治療のみ19頭であった.6カ月後の生存率は外科治療群で最も低かったが,内科治療のみ及び併用群では1頭を除いてすべて生存した.内科治療の副作用は,持続する高血糖が1頭確認された以外重篤なものはみられなかった.これらの結果から,高齢や手術リスクの高い症例では内科治療を選択し,全身状態のよい腫瘤の摘出可能な症例では外科治療を選択すべきであると思われた.
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
  • 橘 理人, 小林 菜苗, 猪熊 壽, 鈴木 宏志, 度会 雅久
    原稿種別: 短報
    2011 年64 巻7 号 p. 559-561
    発行日: 2011/07/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    ブルセラ症は,ブルセラ属菌の感染により引き起こされる人と動物の共通感染症の一つである.家畜では繁殖障害が,人では発熱,筋肉痛,関節痛などが見られる.近年,犬のBrucella canisの集団感染事例が国内で多数報告されている.そこで,本研究では,国内の犬のB. canis感染状況を明らかにするために,ブルセラ・カニス凝集反応用菌液を用いた試験管凝集反応試験(tube agglutination test:TAT)による全国的な血清疫学調査を行った.TATによるスクリーニング検査では1,158検体中35検体(3.0%)が陽性を示し,さまざまな犬種及び都道府県において陽性検体が認められた.また,雄犬及び雌犬の陽性率は,それぞれ3.8%,2.3%であった.これらの結果から,日本の犬には B. canis の感染が広く定着していることが示唆された.
feedback
Top