日本獣医師会雑誌
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65 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
  • 向井 真知子, 大塚 浩通, 田波 絵里香, 小比類巻 正幸, 小形 芳美
    原稿種別: 原著
    2012 年65 巻3 号 p. 193-198
    発行日: 2012/03/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    黒毛和種初産産子の出生後の酸塩基平衡の動態を明らかにするため血液ガス並びに血液一般検査を実施した.供試したのは同一牧場で飼育されていた黒毛和種子牛であり,初産牛の産子(初産子牛群,n=14)と,その対照として経産牛の産子(経産子牛群,n=16)を用い,出生日を0週とし,以降1,2,4,8週の計5回採血した.動脈血は耳動脈,静脈血は頸静脈から採取し,動静脈血液ガス分圧並びに血液一般検査を実施した.4週及び8週における初産子牛群の静脈血酸素分圧は経産子牛群に比べ有意な低値であった.試験期間を通し肺胞気動脈血酸素分圧較差は両群間に差を認めなかったが,初産子牛群の動脈血酸素含量では有意な低値を持続した.また初産子牛群のヘマトクリット値,赤血球数並びにヘモグロビン量は試験期間中,経産子牛群に比べ低く,これらの項目は1週以降に両群間に有意な差を認めた.以上のことから,初産産子は経産産子に比べ出生後から貧血傾向と動脈血酸素含量の低下が持続することが示唆された.
  • 橋本 信一郎, 荒木  航, 宮地 裕也, 三好 宣彰, 川口 博明, 小尾 岳士, 高瀬 公三
    原稿種別: 短報
    2012 年65 巻3 号 p. 199-203
    発行日: 2012/03/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    ブロイラー鶏の趾蹠皮膚炎(Footpad dermatitis : FPD)を,病理組織学的及び細菌学的に検索した.材料は1,2,3,4及び7週齢ブロイラーの肉眼的に重度の皮膚炎を呈した趾蹠を用いた.組織学的検索の結果,週齢を問わず潰瘍あるいはび爛が高率に認められ,偽好酸球主体の炎症性細胞浸潤が全例に出現していた.痂皮形成及び表皮肥厚は検査した全例に,多核巨細胞は一部の鶏で認められた.真皮の線維増生と脂肪織の線維化は加齢に従って著しくなった.組織切片のグラム染色では,痂皮内及び痂皮表層部にグラム陽性及び陰性菌が認められた.1例ではあるが,痂皮内に真菌の増殖像が認められた.細菌学的には,病変部深層からブドウ球菌が高率に分離され,Staphylococcus lentus及び S.simulans が優位を占めた.
  • 芝原 友幸, 村越 奈穂子, 佐藤 尚人, 笠原 香澄, 山岸 麻衣子, 小桜 利恵, 瀧澤 勝敏, 粕谷 和史, 安藝 秀実, 油井 武
    原稿種別: 資料
    2012 年65 巻3 号 p. 204-208
    発行日: 2012/03/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
小動物臨床関連部門
  • 髙柳 明子, 三品 美夏, 渡邊 俊文
    原稿種別: 原著
    2012 年65 巻3 号 p. 209-215
    発行日: 2012/03/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    麻布大学附属動物病院腎泌尿器科にて,過去10年間に尿管結石と診断した猫27例のプロフィールと各検査所見についての検討を行った.海外での報告と同様に,本学においても猫の尿管結石は増加傾向にあった.平均年齢は5.6±2.9歳であり,81.5%が純血種であった.各検査所見から,非特異的な臨床症状,高窒素血症や高カルシウム血症,無症候性の潜血尿,尿中シュウ酸カルシウム結晶の検出は尿管結石を疑う一要因と考えられた.診断には,各種の画像検査の組合せが効果的であった.片側性の尿管結石については,反対側の腎臓において過去に腎実質を傷害する閉塞性又は先天的な腎疾患を有していた可能性が示唆された.摘出された結石は,シュウ酸カルシウムであり,尿路系におけるシュウ酸カルシウム結石の比率の増加に伴い,今後,猫の尿管結石症例が増加する可能性が示唆された.
  • 相馬 武久, 植村 隆司, 中本 裕也, 長谷 生子, 小澤 剛
    原稿種別: 原著
    2012 年65 巻3 号 p. 216-220
    発行日: 2012/03/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    犬ジステンパー脳炎(CDE)を血清学的に診断する際の脳脊髄液への血液成分混入の指標(リファレンス抗体)として犬パルボウイルス抗体と犬アデノウイルス抗体の測定の有用性を検討した.両抗体の血清中力価/脳脊髄液中力価(S/C)値の比は検討した30頭すべて測定誤差の許容範囲内(2:1,1:1 又は1:2)であり,どちらの抗体を指標としても同様な成績が得られることが示された.CDEの診断基準である犬ジステンパーウイルス(CDV)抗体のS/C値<256を示した神経症例29頭中1頭だけがCDV抗体のS/C値がリファレンス抗体のそれに比べて低く(1:8),CDEと診断されたが,残りの28頭の両抗体のS/C値の比は誤差範囲内で診断は成立しなかった.このことはCDEの診断に際しCDV抗体だけでは誤診を招く危険性があることを示すものである.
  • 西岡 佑介, 新家 俊樹, 山田 裕貴, 金井 孝夫, 小川  高
    原稿種別: 短報
    2012 年65 巻3 号 p. 221-223
    発行日: 2012/03/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    13歳雑種犬に左眼の第三眼瞼及び下眼瞼結膜の腫脹がみられ生検により脂肪組織が得られた.超音波及びCT検査で腫瘤は眼窩内深部から下眼瞼結膜下へ広がっていた.外科的牽引除去された組織は脂肪腫と病理診断され,良好な予後が得られた.
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
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