日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
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67 巻, 7 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
小動物臨床関連部門
  • 木村 唯, 嶋田 恵理子, 宮本 忠, 鳩谷 晋吾
    原稿種別: 原著
    2014 年67 巻7 号 p. 499-505
    発行日: 2014/07/20
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    2006~2013年に細菌感染症で当院に来院した犬と猫からEnterococcus faecalisが81株,E. faeciumが25株,その他の腸球菌が5株及びレンサ球菌が96株分離された.ほとんどの腸球菌はセファロスポリン系薬,クリンダマイシン,アミノグリコシド系薬及びスルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST)に耐性で,バンコマイシン(VCM),リネゾリド及びテイコプラニンに感受性であった.E. faecalisとその他の腸球菌はペニシリン系薬やフルオロキノロン系薬にも感受性で,これら抗菌薬が治療に用いられた.E. faeciumはペニシリン系薬に耐性で,ドキシサイクリン(DOXY),ミノサイクリン及びクロラムフェニコール(CP)に40~44%の株が感受性で,DOXY,CP及びVCMが治療に用いられた.レンサ球菌はアミノグリコシド系薬とSTを除く抗菌薬に感受性で,セファロスポリン系薬やフルオロキノロン系薬が治療に用いられた.これら感受性のある抗菌薬の投与によりほとんどの症例が治癒した.
  • 有田 申二, 有田 昇, 日笠 喜朗
    原稿種別: 原著
    2014 年67 巻7 号 p. 506-511
    発行日: 2014/07/20
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    僧帽弁閉鎖不全症(MR)に対する一般的治療を実施中の犬14症例をプラバスタチン(PS)経口投与群7頭とPS非投与(対照)群7頭に無作為に振り分け,PS投与群の治療効果について検討した.その結果,PS投与群では対照群と比べて心拍数の低下,左室Tei indexの低下,1回拍出量の増加及び肺高血圧症の改善を招来し,慢性心不全を改善させた.本研究は,MR犬へのPS追加投与が有効な治療法となることを示した最初の報告である.
  • 茂崎 宇十沙, 藤井 洋子, 砂原 央, 高野 裕史, 青木 卓磨
    原稿種別: 短報
    2014 年67 巻7 号 p. 512-517
    発行日: 2014/07/20
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    3カ月齢のイタリアン・グレイハウンドが心雑音の精査を目的に来院した.各種検査の結果,肺動脈弁狭窄症及び筋性部心室中隔欠損症と診断した.肺動脈弁狭窄症は重度であり右室圧の亢進(肺動脈血流速:7.15m/s,推定圧較差:204.5mmHg)により,心室中隔欠損孔を介する短絡血流は右─左方向を呈し,酸素飽和度は93%であった.心室中隔欠損症よりも肺動脈弁狭窄症の病態が予後因子として重要であると判断し,治療として侵襲性が少なく死亡リスクが低い肺動脈弁バルーン弁口拡大術を選択した.右室負荷の軽減に成功し,短絡血流は左─右方向となり酸素飽和度は100%に改善した.術後18カ月が経過したが,臨床徴候は認められず,短絡血流量増大による左室容量負荷を生じることなく良好に維持されている.
  • 山﨑 裕毅, 山口 朋生, 細谷 謙次, 奥村 正裕
    原稿種別: 短報
    2014 年67 巻7 号 p. 518-521
    発行日: 2014/07/20
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    唾液腺疾患が疑われた9歳齢,キャバリア・キングチャールズ・スパニエル,未避妊雌に対し,唾液腺造影CT検査を実施した.従来の血管造影CT検査では,軽度に肥大した下顎腺の近傍に腫瘤状陰影が確認されたのみで,その由来特定は不可能であったが,唾液腺造影CT検査では,本腫瘤と下顎腺との非連続性や周辺組織との位置関係を詳細に把握することが可能であった.外科的切除後の病理診断では,扁桃扁平上皮癌の転移病巣及び唾液腺囊胞と診断されたことから,本法の有用性が示唆された.本法の適応範囲は限られるものの,病変部位の特定に加え,周辺組織を含めた詳細情報が得られるため,由来特定がしばしば困難となる傍唾液腺腫瘍の診断には有用な診断方法であると考えられた.
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
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