日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
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68 巻, 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
  • 矢島 りさ, 曽地 雄一郎, 西 清志
    原稿種別: 原著
    2015 年68 巻3 号 p. 167-172
    発行日: 2015/03/20
    公開日: 2015/04/20
    ジャーナル フリー
    平成24年9月から25年5月に牛ヨーネ病と診断した黒毛和種妊娠牛11頭について,感染程度と胎子感染の関連性を検討した.母牛は病理組織学的検査による腸管病変の程度から重度2頭・中等度4頭・軽度5頭に分類した.細菌学的検査では母牛全頭でヨーネ菌DNAを検出(4.05E-07~1.24E+06pg/2.5μl),10頭でヨーネ菌が分離された.胎子では11頭中7頭(胎齢60~250日)で菌DNAを検出(1.24E-04~7.00E-03pg/2.5μl),うち1頭(胎齢250日)では菌分離も陽性となった.母牛の病態が重度なほど胎子の陽性率は上昇するが,胎子の臓器におけるDNA量は同等レベルであった.胎子への感染は最短で胎齢60日であり,妊娠初期から感染する可能性が示された.
小動物臨床関連部門
  • 森 崇
    原稿種別: 総説
    2015 年68 巻3 号 p. 173-177
    発行日: 2015/03/20
    公開日: 2015/04/20
    ジャーナル フリー
  • 土井 翔子, 田村 慎司, 田村 由美子, 和田 安弘
    原稿種別: 短報
    2015 年68 巻3 号 p. 178-181
    発行日: 2015/03/20
    公開日: 2015/04/20
    ジャーナル フリー
    頭部下垂,背弯姿勢,頸部痛及び強直性発作の急性神経症状を呈した犬において,血液及び血液生化学的検査により,白血球数の増加及びCRPの上昇が認められた.MRI検査では,頭蓋骨内外に膿瘍に特徴的な所見であるリング状の造影増強効果を示す病変が認められ,それらは硬口蓋背側まで拡大していた.また,同病変部からは,塗抹標本における多量の好中球及び細菌培養によるγ溶血性レンサ球菌の分離がみられた.これらの所見から,頭蓋内膿瘍と診断され,歯周炎から直接感染した可能性が疑われた.抗生剤の投与により,外科的処置を行わずに良好な経過が得られ,第50病日のMRI検査において,リング状病変の完全消失が確認された.
  • 舛方 祐子, 林 聡恵, 秋吉 秀保, 大橋 文人, 玉本 智枝, 望月 浩之, 辻本 元, 安田 和雄
    原稿種別: 短報
    2015 年68 巻3 号 p. 182-187
    発行日: 2015/03/20
    公開日: 2015/04/20
    ジャーナル フリー
    12歳,去勢雄の雑種犬が跛行と元気消失を主訴に来院した.血液塗抹では芽球様細胞が観察され,針生検にて骨髄及び脾臓に巨核球様芽球細胞の著しい増殖が認められた.同細胞はフローサイトメトリー(FCM)にて,血小板及び巨核球に発現するCD41/CD61抗原に陽性を示すことから,巨核球系細胞に由来することが示され,本症例は急性巨核芽球性白血病(AML-M7)と診断された.プレドニゾロン投与により一般状態は改善が認められたものの,貧血及び血小板減少が急速に進行したため,L-アスパラギナーゼ投与及び全血輸血に反応せず,第26病日に死亡した.
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
  • 足立 泰基, 蒔田 浩平
    原稿種別: 原著
    2015 年68 巻3 号 p. 189-197
    発行日: 2015/03/20
    公開日: 2015/04/20
    ジャーナル フリー
    多くの食肉衛生検査所は,衛生的な食肉生産を推進するために生産者にデータ還元を行っているが,と畜検査データの統計処理に関する報告は少ない.時系列分析は,公衆衛生分野を含む医学生物学の幅広い分野で用いられており,廃棄率の顕著な変化から疾病のまん延や薬物治療の有効性を判定するのに利用できる.今回,季節自己回帰和分移動平均(SARIMA)モデルを用いて廃棄率データを分析するための好適条件を検討した.10農場からの搬入豚の4疾病による廃棄率データについて,SARIMAモデルの当てはまりと対照モデルである指数平滑法の当てはまりを比較した.39モデルで対照モデルより逸脱度が小さく,27モデルで有意であった.本法は生産者に対して農場の衛生状態の合理的な判断指標を提供することによって,衛生的な食肉生産を促進するツールとして利用可能である.
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