日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
69 巻, 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
小動物臨床関連部門
  • 北村 憲彦, 秋吉 秀保, 西村 紳, 島村 俊介, 尾崎 正和, 駒井 仁史, 大橋 文人, 嶋田 照雅
    原稿種別: 短報
    2016 年69 巻1 号 p. 41-45
    発行日: 2016/01/20
    公開日: 2016/02/20
    ジャーナル フリー
    11歳,未去勢雄のマルチーズが腹腔内の巨大囊胞及び左副腎腫大を主訴として大阪府立大学獣医臨床センターに来院した.初診時一般身体検査では,腹囲膨満及び努力性呼吸を認めた.腹部超音波検査では,腫大した左副腎に連続する巨大な囊胞様腫瘤を認めた.第7病日,CT検査及び左副腎並びに囊胞状腫瘤の摘出を実施した.CT検査にて,腫大した左副腎(2.0×2.5cm)から突出する巨大な囊胞を認め,右副腎(0.2×0.3cm)の萎縮も確認した.囊胞状腫瘤は副腎髄質由来神経芽細胞腫,左副腎は副腎皮質腺癌と診断された.犬での副腎髄質由来の神経芽細胞腫の報告は少なく,本症例は副腎皮質腺癌が併発した非常にまれな症例と考えられた.
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
  • 松田 一哉, 柳 充紘, 秋山 義侑, 才力 慎也, 村田 亮, 谷山 弘行
    原稿種別: 原著
    2016 年69 巻1 号 p. 47-51
    発行日: 2016/01/20
    公開日: 2016/02/20
    ジャーナル フリー
    北海道におけるエゾシカ検査モデルにおいて,獣医師による解体時検査の実施されたエゾシカ368例のうち8例の肺に異常が確認された.このうち7例では,肉眼的に孤在性から多発性の硬結感のある結節性病変が認められ,組織学的にはアスペルギルス様真菌を伴う乾酪化肉芽腫もしくは乾酪壊死巣が認められた.うち3例については分子生物学的にAspergillus fumigatusと同定された.以上から,7例は肺アスペルギルス症と診断された.シカの肺病変に占める割合の高さと病変の重篤化の点から,アスペルギルス症はシカの肺における重要な疾患であると考えられた.容易に触知できる病変を形成するため,解体時検査における触診検査が重要であり,個体の健康状態の把握のためにも適切な内臓検査の実施が不可欠であると考えられる.
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