日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
69 巻, 5 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
  • 藤川 拓郎, 永野 理樹, 和田 三枝, 齋藤 靖生, 乙丸 孝之介, 三浦 直樹, 藤木 誠, 窪田 力
    原稿種別: 短報
    2016 年69 巻5 号 p. 267-270
    発行日: 2016/05/20
    公開日: 2016/06/20
    ジャーナル フリー
    肋骨骨折に起因した気管狭窄により呼吸不全に陥った黒毛和種子牛8頭が鹿児島大学附属動物病院に搬入された.症例は14〜65日齢の黒毛和種子牛で,臨床症状は1週齢以降にみられた発咳と喘鳴であった.全症例で分娩時に牽引介助が行われていた.X線検査で気管の狭窄が認められ,CT検査では肋骨骨折端の胸腔内への突出及び骨折部の不正癒合部が気管を圧迫していた.これらから,呼吸不全は分娩時の肋骨骨折による気管狭窄によるものと考えられた.治療は気管圧迫が強い側の肋骨遠位の部分切除を行った.全症例で手術翌日より呼吸様式の改善がみられ,手術14日後までに退院した.新生子牛の肋骨骨折による呼吸不全に対して,X線検査・CT検査で気管狭窄と気管を圧迫する肋骨骨折部位を確定して,切除すれば,気管の圧迫が解除されて良好な予後が得られることがわかった.
小動物臨床関連部門
  • 堀江 和香, 三品 美夏, 渡邊 俊文
    原稿種別: 短報
    2016 年69 巻5 号 p. 271-275
    発行日: 2016/05/20
    公開日: 2016/06/20
    ジャーナル フリー
    10歳8カ月齢,去勢雄,体重6.7kgのミニチュアダックスフントが,1年半前よりの間欠的な血尿を主訴に来院した.排泄性尿路造影検査及びCT検査において腎盂内から尿管にかけて占拠した囊胞性病変が確認された.そのため,開腹下にて尿管切開を実施し,尿管内を内視鏡にて観察したところ,ぶどうの房状に連なる囊胞性病変が確認された.囊胞性病変は腎盂側にまで続いており,その病変基部が腎盂内に限局し存在している可能性が示唆されたため,腎切開にて病変部を確認し切除した.病理組織学的検査結果は軽度の慢性炎症を伴う移行上皮の過形成であった.手術後より肉眼的な血尿は認められず,良好な経過をたどっている.
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
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