日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
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69 巻, 6 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
  • 永來 沙夜子, 中西 晶, 安川 幸子, 森山 美奈子, 小西 美佐子, 猪島 康雄
    原稿種別: 原著
    2016 年69 巻6 号 p. 323-328
    発行日: 2016/06/20
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
    4カ月齢の黒毛和種が流涎,上顎両側のびらん及び舌尖部と舌腹側部潰瘍を呈し,口蹄疫が疑われた.写真診断と疫学的状況から口蹄疫の可能性はきわめて低いとされたが,2週間の経過観察期間中に4〜7カ月齢の同居牛10頭が発症し口腔内に発赤,紅斑,丘疹,びらん及び潰瘍といった多様な病変が認められた.そこでウイルス学的検査により病因解明を試みた.発症牛8頭の口腔内病変部スワブからPCRによりパラポックスウイルス遺伝子が検出された.PCR増幅産物の塩基配列はすべて同一であり,国内や海外の牛丘疹性口炎ウイルス分離株と遺伝学的に近縁であった.さらに血清中の抗牛丘疹性口炎ウイルス抗体が陽転した個体を認めた.以上の成績から本症例を多様な病変を呈した牛丘疹性口炎と診断した.
小動物臨床関連部門
  • 朴 永泰, 岡野 昇三
    原稿種別: 原著
    2016 年69 巻6 号 p. 329-332
    発行日: 2016/06/20
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
    20頭の雌犬に卵巣子宮摘出術を行った.犬は術式によって腹腔鏡下卵巣子宮摘出群10頭,開腹下卵巣子宮摘出群10頭に分けられ,術前,術後3時間,6時間,術後1,3,5日の血中CRP,IL-6,総白血球数及び手術時間を測定し,それぞれ比較した.血中CRP,IL-6濃度及び総白血球数は腹腔鏡群が開腹群と比べ,術後1日目に有意に低い値を示した.手術時間は両群間に有意差を認めなかった.本実験結果より,腹腔鏡下卵巣子宮摘出術は開腹術と比べ,術後の炎症が軽度であり,より低侵襲である可能性が示唆された.
  • 山﨑 裕毅, 川畑 貴裕, 澤  真理子, 賴 昱璋, 矢吹 映, 三浦 直樹
    原稿種別: 短報
    2016 年69 巻6 号 p. 333-338
    発行日: 2016/06/20
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
    胸水と呼吸困難を主訴に10カ月齢,未避妊雌のミニチュアダックスが鹿児島大学附属動物病院を受診した.CT検査より,造影増強された前縦隔の腫瘤性病変と肝腫大が描出された.その後の細針生検とクロナリティー検査から肝浸潤を呈した縦隔型T細胞性リンパ腫と診断した.本疾患に対して多剤併用療法(UW-25)を試みたが,治療効果が得られなかった.そこで,腫瘍検体を定量性PCRによる遺伝子解析に供したところ,多剤耐性因子(ABCB1とABCG2)及び血管新生因子受容体(VEGFR2とPDGFRα)の遺伝子発現量が高値を示したため,VEGFR2とPDGFRαを治療標的因子と判断し,リン酸トセラニブとCCNUによる救済療法を開始した.その結果,腫瘍縮小がみられ,一般状態も良好に維持できたが,初診から36日目に呼吸困難を呈し,自宅で斃死した.死後の剖検より,T細胞性リンパ腫が確定された.
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
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