日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
69 巻, 8 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
小動物臨床関連部門
  • 海野 ひろ花, 鈴木 馨
    原稿種別: 原著
    2016 年69 巻8 号 p. 463-467
    発行日: 2016/08/20
    公開日: 2016/09/20
    ジャーナル フリー

    ヨツユビハリネズミ(n=5)の全身麻酔に伴う低体温と危険な随伴症状の発生及び保温の効果について調べた.実験では,アトロピン(0.05mg/kg),ジアゼパム(4mg/kg),ケタミン(50mg/kg)の皮下注射による導入後,イソフルラン(2%)吸入で維持する場合と,高濃度イソフルランガス(5%)による導入後,同じく2%吸入で維持する場合で比較した.麻酔は60分間維持した.保温しないと,注射導入・高濃度ガス導入にかかわらず,全例で明らかな低体温(最低値:29.7±0.6℃)となり,著しい呼吸循環抑制からほぼ全例でチアノーゼが観察された.これに対して保温した場合には,注射導入・高濃度ガス導入のいずれでも体温低下は軽微(最低値:32.5±0.3℃)であり,チアノーゼの発生が大幅に抑制された.これらから,ヨツユビハリネズミの全身麻酔で保温は有効かつ必須であることが示された.

  • 入江 充洋, 来田 千晶, 石田 卓夫
    原稿種別: 原著
    2016 年69 巻8 号 p. 468-473
    発行日: 2016/08/20
    公開日: 2016/09/20
    ジャーナル フリー

    国内でおもに1次診療を実施している動物病院26施設(北海道2,東北3,関東11,中部2,近畿3,四国1,九州2,沖縄2)に初診で来院した犬及び猫の腫瘍の発生状況を調査した.犬では初診19,870例中1,902例(9.6%),猫の初診6,008例中334例(5.6%)が腫瘍症例であった.確定診断された悪性腫瘍は犬では肥満細胞腫,リンパ腫,悪性黒色腫が上位を占め,猫では,リンパ腫,悪性乳腺腫瘍,扁平上皮癌が上位を占めた.腫瘍症例のおよそ50%が腫瘍を主訴に来院していた.犬と猫の両方で,高齢で悪性腫瘍が多い傾向がみられた.また犬では,大型犬種に悪性腫瘍が多い傾向がみられた.

獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
feedback
Top