日本獣医師会雑誌
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7 巻, 11 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 山極 三郎
    1954 年 7 巻 11 号 p. 489-492,497
    発行日: 1954/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 細田 哲哉, 旭 興正, 秋山 綽, 坪 正
    1954 年 7 巻 11 号 p. 493-497
    発行日: 1954/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    わが国におけるリステリテ症の歴史は1948年以来のことであり, 被侵襲動物は緬羊. 山羊に限られ, いずれも脳炎が主徴である.
    著者らは昨年宋青森県三本木町において, 初めて豚のリステリア症と思われる1例に遭遇した. この豚は臨床上発熱以外・特異症状を現わさず急性経過で斃死し, 体表には紫斑・丘疹を認め, 一般臓器はいずれも溷濁腫脹を呈し, 敗血症変状が認められ, 培養の結果, 各臓器から1種の小桿菌を分離し, リステリア菌に一致することを確認した.
    豚のリステリア症発生はわが国初のものであり, 今後食肉衛生の上からも重要な病例と考える.
  • 一木 彦三, 幡谷 正明
    1954 年 7 巻 11 号 p. 498-503,507
    発行日: 1954/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    犬の4肢の長骨骨折の治療に骨髄内固定法を応用して良好な成績を得た. 治療例は10頭14例で, 股骨骨折8頭10例 (両朕骨2頭, 脛骨骨折併発1頭), 脛骨骨折3頭3例 (殿骨骨折併発1頭, 上臆骨骨折併発1頭) 上膊骨骨折1頭1例 (脛骨骨折併発) である. 髄内釘は22A三翼形髄内釘及び鋼線を使用した. 術式は折損した長骨の骨髄腔に適合した長さと太さをもった髄内釘を近位端より骨髄腔に挿入して固定した. 整復は非観血的または観血的整復によって行なった. 手術後いずれも1週間以内に患肢を着地して歩行しはじめたが固定が弛緩するにとなく, 予後は良好で関簿の硬化, 甚しい筋萎縮, 患肢の発育阻止などはなく従来行なっていた固定法に比較して著しく早期に治癒した. 多発骨折を同時に確実に治療するに重ができた. 使用した髄内釘による障害は臨床的に全くなく, また抜去した釘も挿入時と全く変化していなかっ孝.
  • 山口 本治, 中村 美登, 与沢 松作, 三沢 猛
    1954 年 7 巻 11 号 p. 504-507
    発行日: 1954/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    本邦においてその発生報告が極めてまれな猿の自然感染結核例に遭遇して臨床所見, 剖検並びに組織学的検索の結果・本症により斃死したものと診定し得た. すなわち剖検では肺・肝・脾・腎・前腸間膜根部淋巴腺・大網膜・脳・硬脳膜などに大小種々の結核結節を認め, なかんずく前腸間膜淋巴腺の病巣は他臓器のそれらに比して大さ・変化の陳旧度から原発巣であることが確認された. 特に注目すべきは右前頭葉軟脳膜下実質に小豆大の結節1コとこれとの対応硬脳膜に粟粒大結節を1コ認めたことで, 猿の結核に対する敏感性及び抵抗性の小なることは小児結核よりも甚しいことを認知し得た. また系統的に組織的検索を併行した結果, 本例は含菌材料の経口的接食による消化器感染をうけ, 1次性に淋巴道蔓延を2次性に血行蔓延を来し, ついに脳症状の下に致死した稀有な症例と考えられる.
  • 1954 年 7 巻 11 号 p. 508-514
    発行日: 1954/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 川窪 淳
    1954 年 7 巻 11 号 p. 518-520
    発行日: 1954/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    クリスタルバイオレットワクチンの豚コレラに対しての優秀性すなわち, その効力, 免疫持続期間, 保存性, 注射反応などについての今日まで多数の研究報告があるばかりでなく実際応用の結果から見てもすでに明らかにされているところである. しかしこれは成豚についていえることであって幼若期の豚ではそれが成豚の成績に一致しないであろうことは豚以外の動物あるいは人における予防免疫の事実から大体推察されるがこれに関しての実験は今日までほとんどなされておらず, 豚コレラ防疫関係者の少なからぬ心配の種であつた. それでこの幼若期の豚に対する本ワクチンの効力, 特にその免疫の持続期問及び注射反応を明らかにするためにこの実験がなされた. 実験結果は, 本文に示されたように, 幼若豚では6カ月後に至るも強い免疫を示したが哺乳中の豚では3ヵ月以内に第2回の予防注射をすることが必要であることがわかったものである.
  • 安藤 敬太郎, 市村 晃二, 林 光昭, 梶 隆
    1954 年 7 巻 11 号 p. 521-524
    発行日: 1954/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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