日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
72 巻, 7 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
小動物臨床関連部門
  • 入江 洋司, 吉田 紘子, 甲斐 勝行, 牧野 泰司, 柴田 真治, 鬼頭 克也
    原稿種別: 原著
    2019 年72 巻7 号 p. 417-422
    発行日: 2019/07/20
    公開日: 2019/08/20
    ジャーナル フリー

    臨床的に健常な犬123頭を対象に,動物専用のドライ式血液凝固分析装置(COAG2V)によるプロトロンビン時間(PT),活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT),血漿フィブリノゲン濃度(Fib),トロンボテスト(TB)及びへパプラスチンテスト(HPT)の基準範囲を決定した.測定にはクエン酸血漿を用いた.項目ごとに測定値が正規分布していることを確認した後,四分位法で外れ値を除外し,測定値の平均値±1.96標準偏差を基準範囲とした.その結果,PTの基準範囲は7.1〜8.4sec,TBは11.7〜14.6sec,HPTは9.8〜16.2sec,APTTは13.7〜25.6secであった.Fibでは対数変換により正規分布化し,同様の方法で基準範囲を算出後に逆変換したところ,基準範囲は113〜385mg/dl であった.

獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
  • 西尾 尚紀, 永田 麻理子, 池本 千恵美, 上田‌ 豊, 森田 剛仁
    原稿種別: 短報
    2019 年72 巻7 号 p. 423-426
    発行日: 2019/07/20
    公開日: 2019/08/20
    ジャーナル フリー

    慢性の貧血,削痩を呈した135カ月齢の雌黒毛和種が,解体後検査にて,高度な脾腫,気管気管支及び腸間膜リンパ節の腫大並びに赤色化を示し,内臓諸臓器では点状あるいは斑状出血巣,骨髄では暗赤色化が認められた.組織学的には,脾臓,リンパ節,骨髄における大型で多形性に富むリンパ球様腫瘍細胞の浸潤増殖,出血領域に腫瘍細胞の赤血球貪食像が認められた.免疫組織化学的には,腫瘍細胞はCD3に陽性,CD20及びIba-1に陰性を示したことから,本腫瘍はT細胞性リンパ腫と考えられた.本例は高齢で発症し,著明な赤血球貪食像が認められる特異なT細胞性リンパ腫の1例と考えられた.

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