日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
73 巻, 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
  • 梅島 典子, 田中 成子, 木村 政明, 新堂 美穂, 菊 佳男, 石川 義春, 門田 耕一
    原稿種別: 短報
    2020 年73 巻1 号 p. 47-51
    発行日: 2020/01/20
    公開日: 2020/02/20
    ジャーナル フリー

    沈鬱と削瘦を示す黒毛和種雌牛に,急性赤血病(純赤芽球性白血病)が認められた.白血球数は高値ではなかったが,血液塗抹において腫瘍細胞比率が高かった.肉眼的には脾臓といくつかのリンパ節が高度に腫大していた.腫瘍細胞は脾臓,リンパ節,胸腺をほぼ完全に置換していた.この細胞にはヘモグロビン(Hb)がときどき発現していたが,その他のリンパ造血系マーカーは陰性であった.以前の報告では成熟した赤芽球系細胞が存在していたのに対し,今回の症例では大型の芽球が大部分を占めていたため,芽球型急性赤血病と診断したが,牛ではこの型の腫瘍の報告は初めてである.赤芽球系腫瘍の診断は,動物では血液または骨髄の塗抹標本を用いて行われることが多いが,今回の研究で,塗抹標本や組織切片でHbに対する免疫染色を使えば,診断はより正確になることが示唆された.

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