日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
73 巻, 12 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
小動物臨床関連部門
  • 岩田 徳余, 三木 伸悟, 秋山 今日子, 岩永 優斗, 神先 芽衣, 田中 聖晃, 大谷 祐介, 真下 忠久
    原稿種別: 短報
    2020 年73 巻12 号 p. 735-739
    発行日: 2020/12/20
    公開日: 2021/01/20
    ジャーナル フリー

    症例はマルチーズ,避妊雌,4歳齢で急性の発咳を呈し来院した.各種検査から外傷性横隔膜ヘルニアを疑い,外科手術を実施した.手術時の所見は,横隔膜に欠損はなく,肝臓内側右葉が大静脈孔を介して胸腔に連絡していた.先天性大静脈孔ヘルニアと診断し,血流を確認するため,術中に造影CT検査を実施したところ,胸腔内に脱出した肝臓へと連絡する肝静脈,門脈が認められた.脱出した肝臓を温存するため,整復手術を実施した.術後87日目に実施した造影CT検査では整復した肝臓は正常位置に存在しており,同時に肝生検を実施したところ組織学的にも正常であった.横隔膜ヘルニアの鑑別診断として大静脈孔ヘルニアを考慮し,腹腔内に完納するのか肝葉切除を実施するのか決定するために,術前の造影CT検査が重要であると考えた.

獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
  • 三角 加奈子, 日髙 舞, 笑喜 東洋一, 尾堂 憲司, 田邊 隆
    原稿種別: 短報
    2020 年73 巻12 号 p. 741-745
    発行日: 2020/12/20
    公開日: 2021/01/20
    ジャーナル フリー

    牛白血病のうち,地方病性牛白血病(以下,EBL)は牛白血病ウイルス(以下,BLV)の感染に起因して発生する.従来,ELISAによる抗BLV抗体検出によりBLV感染の確認を行っていたが,PCRによる新たなBLV検出法を検討した.組織の採取に白金耳を用い,DNA熱抽出法と既報のプライマーを用いたシングルPCRを組み合わせたPCR法(以下,白金耳法)を考案し,手技の簡易化・迅速化を図った.PCR産物の遺伝子解析では,既知のBLV遺伝子と99.55%の一致を認め,白金耳法のBLV検出精度が確認された.また,EBL症例,散発性牛白血病症例,陰性対照牛全個体におけるnested PCRと白金耳法のBLV検出結果はカッパ係数0.82と高い一致度を示した.以上の結果から,白金耳法はBLV検出法として有用であると考えられた.

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