臨床的に発育遅延がみられた63日齢の肉用鶏1例を病理学的に検索した.剖検では,肝臓が腫大及び褪色して硬結感を有し,腹気囊の粘膜上皮下に硬度を増した淡黄色結節が散在していた.病理組織学的検査では,コンゴレッド染色で陽性及び偏光下で緑色複屈折を示すアミロイドの沈着が,肝臓のディッセ腔並びに脾臓の莢動脈及び細動脈壁に観察された.腹気囊の淡黄色結節はアスペルギルス属の形態学的特徴を有する菌糸を伴う多数の肉芽腫の癒合により構成されていた.得られた成績から,検索例は全身性アミロイド症及び肺アスペルギルス症の併発と診断され,後者が前者の基礎疾患として関与したと推測された.