根釧地方における乳牛の産褥性血色素尿症は爾来発生跡を絶たず, その発生要因, 予防, 治療法の確立が強調されている現在において本病牛35頭につき病歴日別に血液諸性状の変化消長について観察追究し, 次の如き所見を得た.
1)本病発病1週間前すでに血清無機燐の顕著な減少と赤血球最小抵抗性の減弱が認められ, しかも一般諸症状の悪化とは逆に燐は漸増し, 趣期以降両者はNormalの範囲内に回復する傾向が見られた.
2)血液諸性状は血色素尿排泄と相前後して急激に悪化し, 溶血に伴って赤血球数の急減, 白血球数の増加, 血色素量, ヘマトクリット値の低下, 血液沈降速度の促進, グロス反応の陽転などを認め, 第4病日を極期として漸次回復状態を示すが, 正常回復までには約1ヵ月を要するものと思われる.
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