獣医挙にあってもアクチノミーセス (ノカルヂア), クリプトコッカス, アスペルギールス, トリコヒートンなどは, 古くから馴染深い徽性疾患であるが, 最近のMedical Mycologyには主として全身性感染病の原因となる力著ヂダ, ブラストミーセス, コクシヂオイデスなど一連のMyces (FUNGI, MOLD) が論議されるようになった. これらのMedical Mycesは蚕のMuscardine病におけるBotrytis, 黄癬のAchofionなどが先駆となって発展してきたものであるが, 今日な細未解決の問題を多く残していて特に分類, 命名, 鑑別, 分離培養増殖, 病原性, 治療法, 地球上の分布などは十分解決されているとはいえないようである. ここに紹介するHistoplasmaも, その一であるが, 病原性が強い, 人畜共通に侵型する, 分布が広範囲であるなどのため, 比較的よく解っていて特に肺結核との類症鑑別に多大の顧慮が払われている点, 化学療法の蔭に副次的に注視されてきたCandidaとともに, 将来われわれの警戒を要する疾患の一つであると信ずる.
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