牛の子宮内膜炎は不妊症牛中もっとも多発する疾病で, これが診断および治療方針の確立はきわめて重要なことである. われわれは1952年10月から新潟県下の不妊症牛について研究を行った結果, 子宮内膜炎の診断には臨床検査のみによっては不十分で, それと細菌学的検査との総合によることが必要であり, 治療には抗菌力, 組織に対する刺激および薬効の持続時間などを考慮して, マイシリン, オーレオマイシン, ペニフラシンゲルおよびペニフラマイシンゲルの4種の薬物を区分して試験を行ったところ, 平均90. 91%の良好な受胎率をあげることができた. しかしてこれら4種の薬物間における治療成績には統計処理の結果, 有意の差を認めなかつた.
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