今日, 肝蛭症は広く世界各地にまん延し, 非常な被害を与えている. わが国における牛の被害は直接廃棄される牛の損耗を除いても, 年間110億円以上におよぶといわれている. しかも, これまで, 肝蛭牛の診断は, 必ずしも容易ではなかったが, 私どもの創案した皮内反応による診断は検出率の高いことと, 集団検診に最適であることが立証され, わが国各地で広く実用に供されている. 同じく肝蛭症の被害に悩む外国でも, いろいろの診断法が試みられていたが, あまり優秀なものは発見されなかった. しかしここに紹介するSOULSBY法は検出率90.25%を示している. いうまでもなく, 小野法とはアンチゲンの製造法, 皮内反応の実施および判定方法等全く別個のものであるが, ここに両者を比較検討して, 私どもの今後の研究にも参考にしたいと考えるものである.
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