3年3ヵ月の牡犬, 生後約2年で発病し, 終始, 顕著な運動失調を呈し, 精神, 知覚および反射の各機能, 視・聴・嗅覚にはほとんど異常を認めず, 呼吸, 脈搏, 体温, 排糞および排尿も正常であったが, 約1年3ヵ月の経過をもって衰弱死をとげた.
病理解剖学的に小脳の明瞭な大きさの減少を認め, 組織学的には小脳皮質各層の変性脱落・並びに形成不全による狭小化が観察された. 大脳半球, 脳幹および脊髄には著変を認めなかった.
諸外国では, 各種の家畜に類似症鋼が記載され, その発生において遺伝的関係が濃厚であるとされている. 本例では繁殖歴が不詳なため, 遺伝的関係は明らかにされなかった.
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