本年春以来, 乳製品による大規模な食中毒の発生によって, 乳製品に対する一般の関心が高まって来ているが, この春における各種乳製品の細菌学的検定結果から, その製造過程における汚染の外に原料乳そのものがかなり汚染されていることが想像されるにいたった. そこでわれわれは, 北海道における原料乳汚染実態調査の一環として札幌地区月寒方面, 計根別地区および釧路地区を分担し, 昭和30年7月11日から29日まで, これら3地区の38軒の農家を対照として, 牛舎の環境および構造, 牛体および搾乳者の清潔状態, 搾乳並びに駐乳の状態および各段階における乳中の細菌数などについて調査を行った. その結果, 沢過, 貯乳の失宜による汚染がはなはだしく, 原料乳の細菌数は基準の400万を越えるものがかなりみられた
抄録全体を表示