相次ぐ乳製品中毒事件の勃発は原料乳の品質改善惹いては乳房炎対策に大きな関心がもたらされた. 私どもはまず第一段階として乳房炎の登生状況を知るため, 病原間の立場から牛乳の培養所見を主体として北海道内4地区の乳牛801頭につき乳房炎の実態調査を試み, それらの起炎菌についても詳細な研究を続行中である. 本調査の結果, 臨床型乳房炎の頭数, 罹病率 (13.7%) は畜産局の全国調査に比べやや低いが, 分房罹病率 (5.3%) はやや高く, またいわゆる乳房炎型異常乳 (潜在性乳房炎) と見徹されるものは30%に達する状況である. 病原の面からすると臨床型乳房炎, 異常乳を通じてミクロコッカス, とくにブドウ球菌細よび連鎖球菌が最も多く検出される一方, 健康乳からもコアグラーゼ陽性ブ菌,
Str. agalactiaeなど病原菌が相当の頻度に検出され, 乳房における細菌の感染と発注要約の複雑さを示唆する成績を示している.
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