ヘキサクロロエタン剤の副作用は軽微であるといわれているが, 実際は, これに反し, 相当高度の副作用を認めるので, この副作用軽減を計る目的を以て, 吸着剤, 粘着剤などを用い, また一方現在公表されている本剤の薬用量に疑義を持っていたので, その薬用量の1/2量を使用, 野外試験を行った.
その成績は, 対象群 (8頭) では, 副作用87.5%(7頭), 駆虫率100%に対し, 吸着剤 (カオリン) 添加群 (18頭) においては, その副作用37.8%(7頭), 駆虫率94.4%, 粘着剤 (アラビヤゴム末) 添加群 (17頭) では, 76.5%(13頭), 駆虫率88.3%, フノリ添加群 (5頭) では, 副作用20%(1頭), 駆虫率100%, しかしてまた, 現在公表使用されている薬用量の1/2量では, 10頭中, 30%(3頭) の副作用で, 80%の駆虫成績を得た. すなわち, この成績より, 諸種薬品を添加して, 本剤の副作用を軽減することよりも, まずまず本剤の薬用量について, 再検討を加えることが先決問題だと思考する.
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