可視化情報学会誌
Online ISSN : 1884-037X
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34 巻 , 133 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
特集記事
  • 土田 賢省
    2014 年 34 巻 133 号 p. 1
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 庄 熇亮, 加藤 千恵子, 土田 賢省
    2014 年 34 巻 133 号 p. 2-7
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
      本研究では、大量で複雑な心理データを見やすくすることを目的とする。これまで、Webカウンセリングシステムの構築を行ってきている.その中でカウンセラーの支援として,カウンセリング履歴データを分かりやすく提示することが有用な支援機能となりうると判断した.また,個人のパーソナリティに関する情報もカウンセリングに役立つ情報であり,各種性格検査の結果を提示することも有用な支援機能と考えられる.しかし,これらのデータを単に数字の羅列のような形式で提示しただけでは,クライアントの特徴・状況を即座にカウンセラーが抽出することは非常に困難である.そこで,このような心理データを3Dグラフで可視化する手法を提案した.3Dグラフ表示はProcessingプロジェクトを用いて螺旋形状の表示を実現している.本3D螺旋表示をWebカウンセリング時の相談内容に関するデータ,各種性格検査(GHQ28,S−H式レジリエンス,内田クレペリン検査)のデータを応用した.
  • 川口 英夫
    2014 年 34 巻 133 号 p. 8-13
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
    内田クレペリン検査中に計算が数秒間中断するブロッキングと呼ばれる現象が観察される。このブロッキングは、従来『注意の途切れ』が原因で発生すると考えられてきた。そこで、ボランティア2名を対象に視線追跡装置を装着した状態で内田クレペリン検査を実施し、計17回発生したブロッキング中の視線位置と行動を詳細に分析した。その結果、注意が途切れていると判定されたブロッキングは7回、注意が途切れていないと判定されたブロッキングは10回であった。さらに、ブロッキング中に観察された行動がブロッキングに特異的か否かを検証したところ、ブロッキングで特異的に観察される行動がほとんどであったが、ブロッキングで特異的に観察されない行動も存在した。さらに、141名を対象とした追跡調査も実施し、ブロッキング現象の経年変化も検討した。
    なお、本研究は東洋大学倫理審査委員会で認可されたプロトコルに従い実施した。
  • 菅原 徹
    2014 年 34 巻 133 号 p. 14-19
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
    コミュニケーションにおけるなにげない笑顔は情報の受発信のスピード,容量,親和性を一変させるほどのチカラがある.また,笑顔を随意的につくることにより,表情筋活動の生理的フィードバックがポジティブな感情を喚起することも報告されている.笑顔は多様性があり,本物の笑顔だけが精神的,身体的な健康上の恩恵につながる可能性は高い.一般的に好感を持たれる,喜びを感じることができる笑顔は「デュシェンヌスマイル」と呼ばれる.これとは対照的に,不自然な笑顔や社交辞令的ほほ笑みは「ノンデュシェンヌスマイル」と総称される.この二つの笑顔の違いについて,顔の何学的な特徴の分析から明らかにする.さらにそれぞれの笑顔の表情筋活動パターンを筋電図により明らかにする.その結果,デュシェンヌスマイルには黄金比が表れ,表情筋の収縮に特異なパターンがあることがわかった.人と人との関係性を深める笑顔について,分析を通して解説したい.
  • 吉野 大輔
    2014 年 34 巻 133 号 p. 20-25
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
      本論では,知覚心理学における錯視を数々の図形や研究例を挙げて紹介する.そして錯視と芸術の関係,錯視量と美的印象の判断値との関係性について検討した研究を取り上げる.我々は錯視量が段階的に変化するように図形の複雑さを操作し,それにともなう図形の美的印象を測定した.研究結果は、錯視量が多い図形では美的判断の値も高くなる事を示唆するものであった.また錯視量と美的判断値は、両方とも単純すぎず複雑すぎない図形でそれぞれの値が最大となるV字形の関数に従う事が明らかとなった.
      美的判断と刺激要素が与える感覚印象を対応関係で一義的に捉えるのではなく,むしろ「全体としての図」のまとまり方が判断値に影響している事が示唆された.この事から錯視を規定する要因と美的判断値を同様の枠組みで捉える際には,刺激の要素がどのように最適な構造としてまとまりを構成するかという,知覚構造を考慮にいれて検討する必要があるだろう.
  • 滑川 光裕, 塩野 康徳, 佐藤 章
    2014 年 34 巻 133 号 p. 26-30
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
      ファジィグラフは、人間関係のようなファジィな情報を質的に分析することを可能とする。ファジィグラフのもつ特徴を明確にするためには、ファジィグラフの近似的な表現や、ファジィグラフの類似性や連結状態のような特徴の抽出が役に立つ。そのためには、ファジィグラフの構造に関する情報を可視化することが必要となる。また、解析には対象となるファジィグラフの構造に関する多種多様の情報を処理して、素早く、解析者に分り易く表示する表示する必要がある。
      我々は、コンピュータを用いてファジィグラフを解析するシステムを開発している。そのシステムは、ファジィグラフを格子状の交点にノードを配置する図形化、分割樹形図、類似度別に分類されたクラスタや近似的なグラフの表現などを用いて、ファジィグラフの分析できる機能をもたせている。本稿では、この解析システム、さらにそれらを使用した事例研究を記述している。
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