可視化情報学会誌
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38 巻 , 151 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
特集記事
  • 白山 晋
    2018 年 38 巻 151 号 p. 4-8
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    ニューラルネットワークが適用されてきた対象を中心として,深層学習(ディープラーニング)への置き換えが進み,高精度化,効率化に寄与したという報告が多くなされている.しかし,得手不得手があることが明らかにされ,適切な教師データの取得・生成の難しさ,パラメータ選択依存性なども指摘されている.中でも,「高い性能を示す理由が明らかでない」という点が問題になっている.これに対して,深層学習の仕組みを探る研究が,理論的に,また内部状態の詳細な分析によって行われている.後者の一つの方法がディープビジュアリゼーションである.本稿では,はじめに,ニューラルネットワークに基づき,深層学習の基礎を説明する.次に,高い性能を示す理由に関して,ディープビジュアリゼーションによって「何がどこまで明らかにされつつあるか」,また「理由はわからずとも中間構造を利用している例」を紹介する.

  • 尾亦 範泰
    2018 年 38 巻 151 号 p. 9-13
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    本稿では,人工知能分野と可視化分野における低次元特徴量の必要性という共通点を指摘した上で,人工知能分野における特徴抽出法であるオートエンコーダについて概説した.はじめに,オートエンコーダの構造について述べたうえで,その構造が可視化分野における手法とも関連性を持つことを指摘した.また,オートエンコーダが現在の人工知能の発展に寄与した経緯について述べ,最近のオートエンコーダの研究動向について紹介した.さらに,可視化における応用例として,オートエンコーダを非定常流れの時間変化の可視化に用いた研究について述べた.今後も両分野において,新しいオートエンコーダの構造利用法についても発展していくことが期待される.

  • 松岡 大祐, 杉山 大祐
    2018 年 38 巻 151 号 p. 14-18
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    スーパーコンピュータや観測装置の性能向上にともない、シミュレーションデータや観測データを始めとした気象ビッグデータの生成および蓄積が日々進んでいる。本稿では、画像認識において用いられる畳み込みニューラルネットワークを用いた気象ビッグデータ解析の例として、気象シミュレーションデータを用いた熱帯低気圧の予兆検出や、空または雲の写真とシミュレーションデータの可視化画像を用いた10種雲形の分類や雲量推定等のトピックについて紹介する。

  • 佐賀 亮介
    2018 年 38 巻 151 号 p. 19-22
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    本論文では、医療データにおけるAI、特にDeep Learningに焦点を絞り、現在のトレンドと応用について議論する。医療データにおいては、従来から多くの人工知能に関わるものが使用されているが、Deep Learningはその精度の良さから、他の分野同様に注目を浴びている。本論文では、医療データ(特に画像)を対象にしたDeep learningについて、アーキテクチャや利用用途についてレビューする。また、医療データを人工知能で取り扱う際の問題点について、データセット、ハードウェアなど多面的な視点で議論する。

  • 尾上 洋介, 馬場 一貴, 小山田 耕二
    2018 年 38 巻 151 号 p. 23-27
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    近年,査読付き論文誌への科学論文の投稿件数が増加したことで,研究者の論文査読の負担が増大している.査読負担の増大は,論文掲載の遅れや査読の質の低下を招いており,これまで科学を支えてきた査読制度の崩壊も危惧されている.そのため,研究者の査読負担を軽減するための査読支援技術の開発は急務である.本研究では,人工知能技術を用いた査読支援について検討する。論文の採否を分ける要因として論文の文章構造に着目し,科学論文の文章構造を数値的に処理するために,Doc2Vecを用いた文章ベクトルを算出した.国際論文誌Journal of Visualizationに投稿された不再録も含めた591件の論文アブストラクトを対象に,再録・不再録論文の文章構造の差異を調査した.さらに,文章構造に基づいて論文の採否判定の分類モデルを作成し,論文のアブストラクトのみでも75%の精度で採否判定ができることが確認された.

  • 三宅 陽一郎
    2018 年 38 巻 151 号 p. 28-33
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    デジタルゲームのサイズと複雑度はますます大きくなり、ゲーム開発者も自分の作るゲームの全容を把握できない状況になりつつある。しかし、人工知能は、データを収集し、解析し、重要な情報を抽出し、可視化することでそのような状況を打開できる力を持つ。本記事では、FINAL FANTASY XVの実例を通じて、AIがどのようにゲームデータを可視化し開発者をサポートするかを説明する。

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