可視化情報学会誌
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最新号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
特集記事
  • 浜本 滋
    2025 年45 巻172 号 p. 2
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/01/16
    ジャーナル オープンアクセス
  • 松山 新吾
    2025 年45 巻172 号 p. 3-6
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/01/16
    ジャーナル オープンアクセス
    電子付録

    近年,CFDによる境界層乱流遷移の研究としてDNSが実施されるようになってきたが,これらのDNSでは初期擾乱の与え方に大きな不確定要素が残されており,実飛行や風洞試験などの現実における初期擾乱とは大きな乖離が存在する.本稿では,極超音速風洞試験を対象とした乱流遷移過程のDNSにおいて初期擾乱を可能な限り現実に近づけることでDNSと風洞試験の乖離を解消することを目指した2つの事例を紹介する.極超音速風洞ノズルを模擬したDNSではノズル壁面上で乱流境界層を発生させ,乱流境界層が放射するノイズによって生じる試験気流試の乱れを模擬することに成功した.また,風洞試験を模して向かい合わせに配置した二枚の平板を対象としたDNSでは,一方の平板で人工的な擾乱により乱流境界層を発生させ,その乱流境界層が放射するノイズによりもう一方の平板上で境界層を乱流に遷移させることに成功した.

  • ―低乱熱伝達風洞,磁力支持天秤装置による試験,データ同化―
    焼野 藍子
    2025 年45 巻172 号 p. 7-10
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/01/16
    ジャーナル オープンアクセス
    電子付録

    東北大学流体科学研究所内の次世代流動実験研究センターでは各種熱流体実験が可能であり,次世代融合研究システム(AFFINITY)の新しいスーパーコンピュータの運用を2024年8月から開始している.本報告ではそれらを利用したいくつかの研究成果につき紹介する.著者らはこれまで大型旅客機主翼表面での遷移の遅延による低抵抗化への取り組みを実施してきた.なかでも特に付着線と横流れ不安定の進行波の再現に成功,進行波の発生には,従来の乱流強度だけでなく周波数帯域も考慮されるべきとの新知見を獲得した.複数の層流化デバイスを提案しており,流体研の低乱熱伝達風洞や磁力支持天秤装置を用いて,実用化へ向けた実証試験も行っている.そのほか,2024年度に学術論文として発表した,噴霧燃焼の着火遅れ現象予測のためのシュリーレン画像のデータ同化に関する研究に関しても紹介する.

  • 中島 卓司, 坪倉 誠
    2025 年45 巻172 号 p. 11-14
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/01/16
    ジャーナル オープンアクセス
    電子付録

     本稿では,自動車の車両空力開発を支える基盤技術であるCFD解析技術と風洞計測技術の現状とそれらの連携状況について,分野特有の課題とともに紹介し,それらの今後について簡単に展望した.自動車の空力開発では,同等のコストの下で高精度な絶対値評価が期待できる風洞計測技術と,実物不要で数多くの検討が可能な比較的容易に可能なCFD解析技術の両者が,互いの利点を活かし相互補完する形で効率的な開発を支えている.さらに,より先端的な実走行環境条件を一層考慮した空力性能評価でも,CFD解析による諸条件の変化が与える影響度のパラメトリックな評価と風洞計測による代表的条件での高精度な絶対値評価の連携は有益であると期待される.

  • 富永 禎秀, 蔣 子韜
    2025 年45 巻172 号 p. 15-18
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/01/16
    ジャーナル オープンアクセス
    電子付録

    建築と風の問題には,建物に作用する風荷重や風振動のような構造的な問題から,ビル風や都市内の熱や汚染物質の拡散のような環境的な問題まで,様々なものがある.本稿では,建築分野におけるCFDと風洞技術の連携の現状と課題について概説する.連携の形態としては,①CFDの検証(Validation)のために風洞実験結果の使用,②CFDのモデルの高度化・改良のための風洞実験の利用,③相互のスケールの補完,④風洞実験を効率化・高度化するためのCFDの利用,の4つが考えられる.それぞれの方法の特徴を理解した上で,相互を補完的に利用していくことが今後も重要である.

  • 加藤 裕之
    2025 年45 巻172 号 p. 19-22
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/01/16
    ジャーナル オープンアクセス
    電子付録

    JAXA調布航空宇宙センターの大型風洞群は,JAXAの研究開発での利用のみならず,JAXA外ユーザにも広く利用されてきた.中でも,6.5m×5.5m低速風洞(LWT1)は航空宇宙分野の他,輸送機械(新しいモビリティ),構造物/風工学等のニーズがあり,引き続き200日/年以上の利用が見込まれる.今後,更なる利用ニーズに対応するには風洞試験効率の向上が必須の課題となっている.一方,設備の老朽化等による不具合により,長期に渡る風洞停止のリスクが増大しており,不具合を未然に防ぐための予防保全技術の導入も課題である.それらの課題解決のため,LWT1を対象に風洞IoTシステムを構築し,試験効率の向上,および,長期風洞停止リスク低減のため,気流自動制御技術,および,異常検知技術に関する研究開発を進めてきた.本稿ではLWT1でのDigital Twinを活用した自動運転技術,異常検知技術について紹介する.

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