プロペラ型風車の羽根 (中心角の小さい扇形) の風による自由回転が計算して調べられた。羽根の角速度は時間の関数であるが、羽根の枚数と羽根の中心角には関係しない。
時間が十分経過すると、羽根は一定の角速度で回転する。このとき、角速度の大きさは風速に比例し羽根の半径に反比例する。また、風の速度と風に面している羽根の面に立てた法線とのなす角度にも関係している。
時間があまり経過しない始めの頃に、角速度の大きさの不連続の現われることがある。これは最初羽根に与える角速度の大きさ、風速、羽根の半径、風の速度と風に面している羽根の面に立てた法線とのなす角度に関係している。
幾何学的に相似である二つの風車は、両者の (羽根の半径)(羽根の角速度の大きさ)/(風速) が等しいとき、力学的にも相似となる。この無次元量が回転の始めの部分で時間とともに変化する。ここでは、空気の粘性と回転軸の垂線方向への羽根の後流の速度成分が無視されている。
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