中心角を一定にして, 得られるエネルギーが最大になるような羽根の輪郭形状とそのエネルギーの効率が最大になるような羽根の輪郭形状が羽根より得られるエネルギーの式とそのエネルギーの効率の式から数値計算を用いて得られた。エネルギーに関しては板羽根とエネルギーを最も多く取り出すようにひねられた羽根が調査の対象になっており, 効率に関しては板羽根と効率が最大となるようにひねられた羽根がその対象になっている。板羽根のエネルギーに関する理想的な羽根の輪郭形状は扇形であるときもあり扇の紙形であるときもあるが, エネルギーを最も多く取り出すようにひねられた羽根のエネルギーに関するそれは常に扇形である。効率に関しても, この結果は同じである。
次に, 他の理由で羽根の変形を余儀なくされるとき, 削り取る部分の解明がエネルギーに関する羽根の輪郭形状に対してなされた。ここで得られたエネルギーに関する結果は今まで有効に利用されて来た羽根の輪郭形状を許容している。
けれども, これらの計算結果は “空気の粘性無視” と “羽根の後流に対する仮定” による制限を受ける。
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