木材保存
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11 巻, 2 号
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  • 新規薬剤及び保存処理法の改善
    John A. Butcher
    1985 年 11 巻 2 号 p. 74-83
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    新規低毒性化合物の木材保存剤としての利用には,生物活性の範囲に限界があり,したがって,使途が限定されることが問題となろう。しかしながら,適用法の改良や薬剤の配合を工夫することによって,使用範囲を拡大できると考えられる。
    木材保存処理の経済性を上げるための処理法の開発に関する近年の研究を概説し,木材保存工業の最終的な目標になると思われる用途(品目)別処理の発展について論を進めた。
  • 接着剤混入法による低毒性薬剤処理合板の防腐性能
    高橋 旨象, 角田 邦夫, 今村 祐嗣, 足立 昭男, 西本 孝一
    1985 年 11 巻 2 号 p. 84-96
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2009/12/08
    ジャーナル フリー
    5種の薬剤をメラミン・ユリア共縮合樹脂接着剤に混入して成板したラワン合板(厚さ4.0および5.6mm,3プラィ)の防腐性能を比較するとともに,これらの耐候操作による変化について検討した。
    オオウズラタケに対して, IF-1000(4-クロロフェニルー3'-ヨードプロパギルホルマール)は0.6kg/m3, EBIP(3-エトキシカルボニルオキシー1-プロム-1,2-ジョードプロペン)は1.0kg/m3, TWY(トリブチルスズフタレートとヨードカリの混合剤)は0.24+0.48kg/m3の添加量で高い防腐性能を示した。しかしカワラタケに対してはいずれの薬剤ともより多い添加量が必要であり,芯板の厚い5.6mm合板では添加量(kg/m3)を等しくしても防腐性能が劣る場合が多かった。
    NCH-Al(N-ニトロソーN-シクロヘキシヒドロキシアミン-アルミニウム)処理合板のオオウズラタケに対する防腐性能が無耐候操作時に低かったのに,60℃暴露3ケ月により著しく上昇したのは,今回の接着条件(120℃,10kg/cm2,100-140秒)では薬剤の大部分が接着剤中にとどまり木部へ拡散しなかったためと考えられる。このような防腐性能の上昇は,60℃暴露3ケ月だけでなく乾湿繰返し(静水浸漬6時間~60℃18時間)操作によっても,また他の薬剤についても認められ,接着剤混入防腐合板の製造においては,薬剤の分布域を広げるための接着条件の検討が必要であることを示唆している。
    耐候操作前の防腐性能とそめ耐候操作による変化を検討した結果,接着剤混入防腐合板への適用がもっとも有望な薬剤は,有機ヨード系化合物のEBIPとIF-1000であり,ついで有機スズ化合物のTWYがあげられる。また防腐性能試験の耐候操作法としては,乾湿繰返しが効力持続性を評価する上で適していると考えられる。
  • 山本 幸一
    1985 年 11 巻 2 号 p. 97-102
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    木造小学校4校の木製窓枠の腐朽等の劣化実態を調査した。57の窓面について,腐朽要因として,方位,軒・庇の出,下枠の水返し勾配,窓と樹木の距離,窓の開閉の良否を取り上げ,腐朽率を目的変数として,数量化1型により分析した。その結果,これらの要因の寄与率は47.5%であった。5つの要因の中では樹木のスコアが最も高く,窓と樹木の距離が1m以内では腐朽率が高かった。劣化現象のうち平均割れ幅と塗装剥離度を因子に選び,腐朽率を目的変数として重回帰分析すると,腐朽率に対しては割れの影響がほとんどで,塗装剥離度の影響は少なかった。腐朽率への平均割れ幅単独の寄与率は51.4%であった6本調査の結果からは,木製サッシ等外装に使用する木材の腐朽を防ぐ一つには,建物周辺の樹木等を外壁から離すとともに,木材の割れを防ぐための処理が必要であると考えられる。
  • 高橋 旨象
    1985 年 11 巻 2 号 p. 103-106
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
  • 吉川 芳明
    1985 年 11 巻 2 号 p. 107-113
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
  • 石田 英生
    1985 年 11 巻 2 号 p. 114-118
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 11 巻 2 号 p. 123
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
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