木材保存
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35 巻, 4 号
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解説
研究論文
  • 酒井 温子, 岩本 頼子, 伊藤 貴文, 増田 勝則, 今村 祐嗣, 大藪 芳樹, 木戸 徹, 吉田 善彦
    2009 年 35 巻 4 号 p. 160-170
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/03
    ジャーナル フリー
    従来のクレオソート油には, おそらく発がん性を有するとされる3成分が含まれている。家庭用品規制法によりこの3成分が規制の対象となったため, 従来のクレオソート油からこれらを含む留分を除去し, 濃度をそれぞれ1ppm 以下にしたところ, 防腐効力の低下が認められた。しかし, 3成分が除かれたクレオソート油にクマロン・インデン共縮合樹脂を5%以上添加すると, 高い防腐効力が発現することが明らかになった。
    以上の結果を基に完成した改良クレオソート油について, JIS K 1571: 2004に準拠して, 注入処理用木材保存剤としての性能評価のために, 室内および野外防腐性能試験, 室内および野外防蟻性能試験, 鉄腐食性試験を, また表面処理用木材保存剤としての性能評価のために, 室内防腐性能試験, 室内防蟻性能試験および鉄腐食性試験を実施した。一部の試験には, 従来のクレオソート油も比較のために使用した。その結果, 改良クレオソート油は, 従来のクレオソート油と同様に, いずれの性能基準も満たしていることが確認された。
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