木材保存
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41 巻, 2 号
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研究論文
  • 片岡 厚, 石川 敦子, 小林 正彦, 松永 正弘, 松永 浩史, 木口 実
    専門分野: s
    2015 年 41 巻 2 号 p. 62-70
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/05/01
    ジャーナル フリー
    DDAC 加圧注入処理材,CUAZ 加圧注入処理材,及び無注入材から成るスギ製遮音壁の実大試験体3体を作成し,各試験体の半分の面積を木材保護塗料(水性3種類,油性2種類)で塗装した。試験体は,つくば市で108か月(9年)間,南・北向き垂直条件の屋外暴露試験に供し,保存処理が塗装耐候性に及ぼす影響を検討した。塗装面の劣化抑制効果は,CUAZ 処理材>DDAC 処理材>無注入材の順に高かった。特にCUAZ 処理材では効果が高く,多くの塗料で108か月以上の塗装寿命を得た。変色抑制効果も同じ順で高かった。最も効果の高かったCUAZ処理材では,多くの塗料で期間中,色差(E *ab)7未満が維持された。以上の結果から,CUAZ やDDAC で保存処理されたスギ製遮音壁に対し,木材保護塗料塗り(WP)を適用することによって,無注入材の場合よりも長期耐候性が高まること,さらに保存薬剤処理との組み合わせによっては,10年程度の長い塗り替え周期で,遮音壁の耐候性を維持し得ることが示された。
資料
  • 大同 英則, 佐飛 真理子, 川瀨 あゆみ, 永井 潤子, 山田 英一, 田中 裕美
    2015 年 41 巻 2 号 p. 71-79
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/05/01
    ジャーナル フリー
    ミケブロック粒剤のシロアリ防除特性について室内試験及び野外試験により検討した。その結果,本薬剤は伝播効果を有し,その有効成分であるジノテフランは非忌避性の特徴を示すことを確認した。野外効力試験では,新築処理区ならびに既設処理区のいずれも処理3年後でシロアリに対して有効であり,粒剤及び粒剤下土壌中のジノテフラン残存量とイエシロアリに対するジノテフラン有効濃度の関係から,3年を超える効力持続期間が期待できることを示した。
情報
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