-
継手破断形態に及ぼす溶接部硬さ分布の影響
谷口 公一, 貞末 照輝, 伊木 聡, 池田 倫正, 遠藤 茂
セッションID: 101
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
抵抗スポット溶接の継手強度を支配する因子としてナゲット端部の応力集中に及ぼすHAZの硬さの影響を有限要素解析で評価し,本通電後に短時間の冷却および通電を繰り返す通電パターン(パルス通電)によるHAZ軟化が高張力鋼板の継手十字引張強度を向上させていることを明確化した.
抄録全体を表示
-
園家 啓嗣, 石田 和義 , 中村 正信, 砂原 宏光, 小林 駿介
セッションID: 102
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
両側スポット溶接において溶接条件である、加圧力、電流、通電時間を変化させ、溶接部のナゲット形状にどのような影響を与えるのかを研究した。
抄録全体を表示
-
澤西 央海, 小椋 智, 谷口 公一, 池田 倫正, 遠藤 茂, 安田 功一, 廣瀬 明夫
セッションID: 103
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
980MPa 級高張力鋼板の抵抗スポット溶接において、パルス通電法を用いることで継手特性が大幅に向上した。さらに、強度試験中での変形挙動のその場観察を行い、溶接部のミクロ組織とその変形挙動について詳細に検討した。
抄録全体を表示
-
柴田 薫, 伊賀上 光隆, 青木 裕志
セッションID: 104
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
スポット溶接の通電プロセス中の溶融現象を解明するために、せん断(横波)超音波を用いて、溶接状態の推定方法の開発を行った。その結果、通電中の溶融開始時間、チップとワークの接触面積の変化などを精度良く推定することが可能となった。
抄録全体を表示
-
岩崎 祐二, 井上 裕滋, 福元 成雄
セッションID: 105
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
二相ステンレス鋼のS32750とSUS329J3Lに対して,溶接速度を変化させた3水準の入熱量でTIGメルトラン溶接を行い,溶接入熱が組織と組織形成過程に及ぼす影響を調査した.溶接金属部では母材に比べてγ量が減少し,急冷の場合はγ量が低下した.また,溶融Snを用いた急冷実験から,粒界γの析出開始温度が平衡計算値よりも80℃以上低温であり,また冷却速度の増加に伴って粒内γの析出温度が低下する事が判明した.
抄録全体を表示
-
池上 俊哉, 山崎 敬久, 池庄司 敏孝, 鈴村 暁男
セッションID: 106
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
AATIG溶接時における酸化物がSUS316Lステンレス鋼の酸化膜と組織に与える影響を調査するため,厚さ1mmの薄板にビードオンの裏波溶接を行い,最終凝固部の酸化物および組織の硬さについて調査した.酸化物はビード中央の表面ならびに底面に形成され,周囲で組織が硬くなることが判明した.
抄録全体を表示
-
平田 弘征, 小川 和博, 荻原 寛之, 才田 一幸, 西本 和俊
セッションID: 107
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
Ni基耐熱合金溶接金属の長時間時効による衝撃特性の変化を明らかにするとともに,析出相の経時変化の観点からその理由につき考察した.
抄録全体を表示
-
本間 祐太, 茅野 林造, 山下 賢, 坂田 幹宏
セッションID: 108
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
火力プラント等では発電効率の向上を目的に長時間クリープ強度を向上させたB添加高Cr鋼が実用化されている。Bは熱間加工性や溶接性の低下を招くことが知られており、本報告はB添加高Cr鋼と低合金鋼の異材溶接金属に母材からの希釈によって含有されるBの存在状態および再熱割れ感受性を調査した。
抄録全体を表示
-
建設機械大型鋳鋼部品MAG溶接時の高温割れ評価(第一報)
篠崎 賢二, 山本 元道, 門井 浩太, 兵間 賢吾, 山本 光, 中嶋 徹
セッションID: 109
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
建設機械部品に使用される鋳鋼材料は炭素含有量が高く,高温割れ感受性が高いとされている.本研究では,その場観察法を用いた拘束緩和式U型高温割れ試験により凝固割れ感受性を評価した.また,三次元熱弾塑性解析により,割れ試験中に発生するひずみを計算することで凝固割れ発生予測を行った.
抄録全体を表示
-
-凝固割れ発生ひずみの評価-
?永 仁寿, 富士本 博紀, 内原 正人, 泰山 正則
セッションID: 110
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
バレストレイン試験装置と高速度カメラを用いてレーザ溶接部の凝固割れ発生ひずみの定量化を試みた。汎用鋼を評価した結果、凝固割れは約0.1〜0.3%のひずみ量で発生し、鋼種により異なることを確認した。
抄録全体を表示
-
才田 一幸, 文田 浩輔, 野本 裕己, 荻原 寛之, 西本 和俊
セッションID: 111
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
PおよびSの粒界偏析解析よりDTRを推定し、熱弾塑性FEM解析による熱ひずみ挙動を対比させることにより、溶加材組成および溶接条件を変化させたときの690合金レーザクラッド溶接部における延性低下割れ発生を予測できた。
抄録全体を表示
-
完全オーステナイト系高合金鋼のHAZ割れ感受性予測モデルの確立(第5報)
浄徳 佳奈, 小薄 孝裕, 平田 弘征, 小川 和博
セッションID: 112
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
HAZでの粒界偏析挙動を捉えることを目的とした,高温での組織を室温まで保持する装置を開発し,高温HAZでの粒界偏析挙動を明らかにした.試験機は真空チャンバーおよびSn槽にて構成されている.試験は高周波加熱にて所定の温度まで急速加熱し,その後Sn槽に落下させて,高温の組織を室温まで保持させた.
抄録全体を表示
-
松岡 孝昭, 山岡 弘人, 阿部 大輔, 平野 賢治
セッションID: 113
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
Alloy690系の溶接では、延性低下割れが発生し易いことが知られている。割れ発生の要因として、再熱時の偏析などが提案されている。そこで、再熱回数や再熱範囲に着目し、延性低下割れを防止可能な溶接条件の検討を行った。
抄録全体を表示
-
-異材板組のスポット溶接継手強度と破断位置に関する検討-
岡田 徹, 上田 秀樹, 泰山 正則, 内原 正人, 福井 清之
セッションID: 114
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
近年,自動車分野では,軽量化による燃費向上および衝突安全性向上を目的とした鋼板の高強度化が図られ,TS1500MPa級の熱間プレス鋼板が実用化されている.前報において,同種同厚の熱間プレス鋼板スポット溶接性を調査したが,実使用では異種異厚板組が用いられる場合が多い.本報では,熱間プレス-異材板組のスポット溶接継手強度特性について検討した.
抄録全体を表示
-
FEM解析による異材板組スポット溶接継手の強度評価
上田 秀樹, 岡田 徹, 中山 英介
セッションID: 115
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
近年,自動車車体の軽量化と衝突安全性向上を図るため,TS1500MPa級の熱間プレス鋼板が実用化されている.本報では,FEM解析による熱間プレス-異材板組みのスポット溶接継手の強度評価に関して述べる.
抄録全体を表示
-
村上 翼, 鈴木 実平, 川上 博士, 尾崎 仁志
セッションID: 116
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
抵抗スポット溶接中の被溶接材の電気抵抗は、材料の電気抵抗率の温度依存性によって変化するばかりではなく、板材間の接触状態の変化にも影響される。本研究ではSPCC鋼およびSUS304鋼の強度および電気抵抗率を実験的に明らかにし、抵抗スポット溶接性との関連を検討した。
抄録全体を表示
-
沖田 泰明, 池田 倫正, 遠藤 茂, Baltazar Hernandez Victor Hugo, Nayak Sashank Sekh ...
セッションID: 117
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
高張力鋼板抵抗スポット溶接部引張せん断試験において、破断形態が界面破断からプラグ破断に変化する臨界ナゲット径を調査した。高張力鋼板を抵抗スポット溶接した場合に現れるHAZの軟化が臨界ナゲット径を小さくする傾向があることを実験とシミュレーションにて確認した。
抄録全体を表示
-
里中 忍, 岩本 知広, 渡辺 史徳, 浜谷 秀樹, 山内 亮, 平川 晃一郎
セッションID: 118
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
高張力鋼のスポット溶接部の母材に対する力学的特性を、溶接部からマイクロ試験片を切り出し、機械的試験を行うことで評価する。
抄録全体を表示
-
(第1報)仮想き裂進展を用いた弾塑性解析
渡辺 史徳, 浜谷 秀樹, 宮崎 康信, 野瀬 哲郎
セッションID: 119
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
スポット溶接継手の強度ミスマッチを採り入れた弾塑性FEM解析において、ナゲット端部での仮想き裂進展によるエネルギー変化から弾塑性破壊力学パラメータJを導出する手法を開発した。この方法では、仮想き裂の方向を変えることで、初期き裂がエネルギー的に安定して進展する方向を予測することが可能になった。
抄録全体を表示
-
(第2報)スポット溶接部の破壊靭性評価法の開発
渡辺 史徳, 浜谷 秀樹, 宮崎 康信, 野瀬 哲郎
セッションID: 120
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
高張力鋼板のスポット溶接継手の破壊はナゲット端部からのき裂進展と考えることができる。ナゲット端部の弾塑性破壊力学パラメータJが臨界値である破壊靭性値Jcを上回ると、き裂進展が開始すると予測される。そこで、ナゲット端部のJcを直接評価する方法を検討した内容について報告する。
抄録全体を表示
-
浜谷 秀樹, 渡辺 史徳, 宮崎 康信, 真木 純, 及川 初彦, 野瀬 哲郎, 田中 智仁
セッションID: 121
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
高張力鋼板のスポット溶接継手のCTSの向上には、ナゲット端部の靭性向上が有効であると考え、同部の偏析軽減を狙った短時間な溶接条件を探索した。その結果、溶融部の凝固完了前に、後通電を付与し、初期凝固域の樹間の低融点な偏析域を再加熱すると、偏析が軽減し、CTSも向上する傾向を得た。
抄録全体を表示
-
-ナゲット形成における降伏応力と電気伝導度の作用機構―
村山 元, 及川 初彦, 宮崎 康信
セッションID: 122
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
前報までに、市販のスポット溶接FEMソフトウェアを用いて、非めっき鋼板、めっき鋼板とギャップ有りの高強度鋼板について、ナゲット径推定の妥当性調査結果を報告した。本報では、このソフトウェアを活用して、高強度鋼板の溶接電流範囲特性についての考察を行ったので、その結果を報告する。
抄録全体を表示
-
貞末 照輝, 谷口 公一, 森影 康, 伊木 聡, 池田 倫正, 遠藤 茂
セッションID: 123
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
高張力鋼板の抵抗スポット溶接された十字引張継手の破壊メカニズムを解析するため,有限要素モデルの開発を行った.破壊形態としてはく離破断とプラグ破断に着目し,はく離破断はナゲット端部の応力拡大係数,プラグ破断はHAZの相当塑性ひずみが影響していることが明らかになった.
抄録全体を表示
-
薄井 健吾, 禹 仁秀, 村川 英一
セッションID: 124
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
スポット溶接において健全な溶接継手を得るためには、電流、加圧力、通電時間、電極形状などの施工パラメータの設定が重要であり、従来は総当り的な試験を実施することにより適正条件範囲が定められてきた。一般に試験には多大な時間とコストを要する。この問題を解決するための手段として有限要素法によるシミュレーションが有り、著者らは有限要素法を用いてナゲット形成に及ぼす諸因子の影響について検討を行った。
抄録全体を表示
-
内藤 恭章, 村山 元, 宮? 康信
セッションID: 125
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
板厚比の大きな亜鉛めっき鋼板3枚を重ねてスポット溶接する場合、薄板-厚板間にはナゲットを形成することが困難な為、スポット溶接後にリモートレーザ溶接をするハイブリッドスポット溶接法により重ね継手を作製した。引張せん断試験と十字引張試験を行い、継手強度ならびに破断形態を調査した。
抄録全体を表示
-
西畑 ひとみ, 内原 正人, 泰山 正則
セッションID: 126
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
中空部品とシート材料の片側スポット溶接において、電極側材料が厚い場合には、電流密度の高い電極材料内部からナゲットが形成・成長し、界面に十分な大きさのナゲットを得ることが難しい。本研究では、このような板組みに対し、多段通電プロセスによる板間ナゲット径の拡大を試みた。
抄録全体を表示
-
二保 知也, 森田 雄祐, 堀江 知義, 山川 大祐, 籾井 信之
セッションID: 127
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
抵抗スポット溶接工程では,板厚が異なる三枚重ね溶接の品質確保が問題となっている.本報では,弾塑性接触・電流・熱三連成有限要素解析により,この三枚重ね溶接に生じる連成効果,また,電流や加圧力といった溶接条件が溶接品質におよぼす影響を検討する.
抄録全体を表示
-
崎山 達也, 宮? 康信
セッションID: 128
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
高強度鋼板におけるブラインドリベット接合継手の引張せん断強度および十字引張強度を検討した。母材の引張強度の増加に対し、引張せん断強度も増加した。十字引張強度も引張せん断強度と同様に増加し、高強度鋼板のスポット溶接継手に見られる十字引張強度の低下はなかった。
抄録全体を表示
-
古迫 誠司, 児玉 真二, 宮崎 康信
セッションID: 129
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
板厚1.0mm、引張強さ1.5GPa級の鋼板2枚を重ね合わせてアークスポット(AS)溶接し、継手強度を評価した。結果、同等の接合面積を持つスポット溶接継手の強度に比較し、1GPa鋼向けの溶接材料を使用したAS継手の引張せん断強さは同等で、十字引張強さは約2倍に達することが判った。
抄録全体を表示
-
山口 貴嗣, 川上 博士, 尾崎 仁志, 鈴木 実平
セッションID: 130
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
Al接合において酸化膜が接合阻害因子になる。本研究では酸化膜破壊を促進する目的で、Cuインサートメタルを用いたAl大気中接合界面に周期運動制御を適用した。接合温度到達後に周期的に界面接触する運動が接合時間短縮に効果的と考え、高接合面積率を与える制御プログラムについて検討した。
抄録全体を表示
-
宇谷 卓憲, 山口 富子, 西尾 一政
セッションID: 131
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
産業構造及び技術革新の変化に連動し、材料に複合化が要求されている。本研究では抵抗クラッディング法を用いて厚さ2mmのアルミニウム板上に高炭素鋼粉末による耐摩耗性層を形成した。形成したクラッド層のミクロ組織観察、EPMA分析及びXRD分析による材料学的調査を行い、形成メカニズムについて検討した。
抄録全体を表示
-
本田 嗣男, 黒木 博憲, 山口 富子, 西尾 一政
セッションID: 132
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
高クロム鋳鉄はアブレージョン抵抗に優れるが強度や靭性に劣っており,鋼との複合化によって構造部材としての適用拡大が期待される. 溶融接合が困難な高クロム鋳鉄と鋼の複合化を固相接合法を用いて行い,得られた複合材料の曲げ強度とアブレージョン抵抗におよぼす複合割合の影響について検討した.
抄録全体を表示
-
権田 英修, 白井 康宏, 大橋 修, 安井 利明, 福本 昌宏
セッションID: 133
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
これまでの研究において,超硬合金の拡散接合には,コバルトの挙動が接合メカニズムに大きく寄与していることを述べた.そこで,コバルトの挙動を制御すべく接合雰囲気による影響を検討した.
抄録全体を表示
-
金 正吉
セッションID: 201
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
The precipitation and segregation phenomenon in a type 409L Ti-stabilized 11 wt% Cr ferritic stainless steel has been investigated using a transmission electron microscopy and a laser assisted three-dimensional atom probe. In solution treated and aged specimens, a strong segregation and consequent depletion of Cr was observed as well as segregation of C and Ti atoms along the grain boundary. The reason for the Cr segregation and the way to avoid such segregation is discussed.
抄録全体を表示
-
池庄司 まり子, 山田 剛毅, 栗原 耕平, 粉川 博之, 佐藤 裕, 藤井 啓道
セッションID: 202
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
粒界工学制御304オーステナイト系ステンレス鋼を冷間圧延したのち溶接し,溶接熱影響部の耐腐食性を調査した.腐食試験の結果,ひずみ量の増加とともに耐腐食性が低下したが,同じひずみ量を与えた母材と粒界工学制御材を比較すると,すべての圧延率の粒界工学制御材において耐腐食性が保たれていた.
抄録全体を表示
-
高炭素鋼鋼帯溶接後熱処理技術の開発-第1報-
佐藤 裕二
セッションID: 203
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
高炭素鋼帯のレーザ溶接HAZは急熱・急冷熱サイクルを受けて硬化するので割れやすい。加工中の割れを防止する目的で従来から溶接直後に溶接後熱処理によって焼き戻し、靭性を回復することが行われている。しかし、この熱処理ではHAZ硬さが母材よりも高く、加工性に不満が残る。そこで、本研究では後熱処理過程の加熱速度に着目し、高速加熱によって析出・相変態現象を制御することでMs点の発現を阻止する技術を開発し、再現HAZ熱サイクル試験の結果、高炭素鋼のHAZ硬さを母材並みに出来る可能性を見出した。
抄録全体を表示
-
高炭素鋼鋼帯溶接後熱処理技術の開発-第2報-
佐藤 裕二, 荒木 泰博, 江川 直人, 斉藤 孝志
セッションID: 204
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
開発した高速加熱による軟化後熱処理技術を生産設備のレーザ溶接部に適用した。工程材の高炭素鋼鋼帯溶接部から試料を採取して金属組織試験に供した結果、レーザ溶接HAZが母材並みに軟化しており、工程生産に適用できることが分かった。
抄録全体を表示
-
謝 イ, 山口 富子, 西尾 一政
セッションID: 205
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
本研究は真空圧延接合法を用いて接合したアルミニウム/銅クラッド材の熱的安定性について調査するため、熱処理後のクラッドに対し、ミクロ組織観察、EPMA分析、XRD、EBSP解析および引張試験を行うとともに、金属間化合物の成長挙動および接合部の引張強さに及ぼす金属化合物の影響について検討した。
抄録全体を表示
-
禹 仁秀
セッションID: 206
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
780MPa級高強度溶接鋼管(76.2x2.8mmt)の加工性を検討するため、ロールフォミング方式のレーザ、高周波、プラズマー造管溶接を行った。レーザ溶接鋼管は高周波並びにプラズマー溶接鋼管に比べて優れた加工性を有することがわかった。また、DP鋼はFB鋼より顕著になった溶接部の軟化に起因して加工性が低下されることが明らかになった。
抄録全体を表示
-
山田 順也, 安部 正光, 中谷 光良, 寺崎 俊夫
セッションID: 207
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
厚板多層溶接では低温割れが問題となることがあり,その発生因子の一つに水素が挙げられる.本研究では数値解析を用いることにより,Cr-Mo-V鋼における板厚内の水素拡散挙動に及ぼす板厚や開先角度などの開先形状の影響について検討した.さらに,その解析結果をもとに適正な脱水素処理条件について検討した.
抄録全体を表示
-
荻原 寛之, 小林 義幸, 森 裕章, 茅野 林造, 才田 一幸, 西本 和俊
セッションID: 208
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
常温高圧環境水素貯蔵容器の構造材料を対象に長期供用下における水素脆性に対する健全性評価を行った.組織観察による水素挙動の動的数値解析でのモデルの明確化,熱弾塑性解析による応力分布の取得を行った.突合せ多層盛溶接部中央において最も水素拡散が行われること,常温高圧水素環境下においてはHT800鋼側への水素拡散は小さいことを示した.
抄録全体を表示
-
才田 一幸, 荒木 紀彦, 荻原 寛之, 森 裕章, 西本 和俊
セッションID: 209
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
三相系ステンレス鋼多層盛溶接金属における残留γ量を予測することを目的として、逆変態を考慮した再熱溶接金属の残留γ生成モデルを作成した。多重熱サイクルを受けた溶接金属の残留γ量の計算結果は、実測結果とほぼ一致し、多層盛溶接過程での残留γ量が予測可能となった。
抄録全体を表示
-
さりざむ びん ままっと, 寺崎 秀紀, 小溝 裕一
セッションID: 210
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
鉄鋼材料は炭素を添加すると急冷により生じたマルテンサイト組織の硬化により材料の強度が上がる。しかし、溶接用鋼では、HAZの硬化抑制のため、炭素量に上限がある。ベイナイト組織はマルテンサイト組織と違って、炭素量に関係なく、微細なBFラスを生成すれば妥当な強度-靭性バランスが得られる。
本研究ではBFラスがラスマルテンサイトと同様にK-S関係に近い方位関係を満足するという概念を利用して、ベイナイト変態する段階で生成するバリアント、その順番をその場観察をし、変態挙動を検討する。
抄録全体を表示
-
高田 充志, 寺崎 秀紀, 小溝 裕一, 村上 善明, 大井 健次, 安田 功一
セッションID: 211
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
溶接金属においては良好な靱性を示すアシキュラーフェライトが利用されているが、その形成メカニズムは解明されていない。そこで、異なる溶接法で作成した溶接金属のアシキュラーフェライト組織をTEM,EBSDを用いて、介在物、オーステナイト、フェライトの結晶方位について解析した。
抄録全体を表示
-
藤山 直人, 小川 和博, 平田 弘征, 小薄 孝裕
セッションID: 212
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
HAZ靭性改善には介在物によるピン止め効果を活用した結晶粒粗大化抑制が有効であることが知られている。中でもTiNはピン止め粒子として有効であるとの報告がなされている。本研究ではTi添加鋼を対象にHAZでの結晶粒成長挙動を明らかにするとともに、TiNによるピン止め効果を考慮した推定モデル提案を目的に検討した。
抄録全体を表示
-
寺崎 秀紀, 山岸 英樹, 森口 晃治, 富尾 悠索, 小溝 裕一
セッションID: 213
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
9Ni鋼冷却中の組織変化と機械的性質のその場観察結果を示すことで、低温でのマルテンサイト変態を利用した溶接材料開発の科学的基礎となるデータを供することを目的とする。
抄録全体を表示
-
接合不良部形成メカニズムについて
安井 利明, 下田 陽一朗, 重松 一典, 谷 和樹, 福田 敏彦
セッションID: 214
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
摩擦攪拌接合は、非溶融の固相接合の利点を生かし、アルミの接合法として既に広く実用化されているが、各ユーザーのノウハウでその工程管理・品質管理が行われている。これらの状況に鑑み、「FSWの品質保証に関する研究会」は、プロセスのメカニズムを明らかにすると共にその品質管理手法を確立することを目標として活動を行った。本講演では、塑性流動解析による接合不良部形成メカニズムについて実施した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
FSW接合金属の流動現象に及ぼすツール先端温度の影響
谷 和樹, 安井 利明, 下田 陽一朗, 重松 一典, 福田 敏彦
セッションID: 215
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
FSWの品質保証や接合現象を解明する上で、接合界面温度は重要な情報のひとつとなる。本研究ではFSW中のツールに熱電対を埋め込み、測定し、接合条件による温度の変化および接合後の品質評価(断面による欠陥など)との対比を報告する。
抄録全体を表示
-
非破壊検査による接合不良部位の定量的把握
重松 一典, 山本 優一郎, 今井 尚樹, 野村 孝彦, 福田 敏彦, 植松 美彦
セッションID: 216
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
摩擦攪拌接合したアルミニウム合金板に対して、フェイズドアレイ型超音波探傷装置ならびにX線透過試験による検査を行った。大きさの異なる2種類の接合不良部位を有する接合体を作製し、それぞれの非破壊検査法による検出の可否を検討するとともに接合不良部位の定量化を試みた。
抄録全体を表示
-
非破壊検査に基づくFSWの疲労寿命予測
近藤 英介, 重松 一典, 野村 孝彦, 山本 優一郎, 今井 尚樹, 福田 敏彦, 柿内 利文, 植松 美彦
セッションID: 217
発行日: 2011年
公開日: 2011/11/09
会議録・要旨集
フリー
アドホック研究会「FSWの品質保証に関する研究」の成果発表である.欠陥を有するFSW継手の疲労試験を実施し,非破壊検査によって事前に欠陥を検出することで,疲労寿命の予測を行った.
抄録全体を表示