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八島 聖, 小野 純一, 横山 孝視, 横田 順弘, 石﨑 圭人, 井上 芳英, 川﨑 博文
p.
2-3
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
管では角部周辺において,継手外観が凹凸となる傾向がある.これは,走行レールと鋼管角部の半径が同心円の関係とならない場合であり,溶接線に対してトーチ角が一定とならないことが影響している.一定トーチ角で溶接が可能な制御を実装し,小径角形鋼管の継手品質向上を図った.
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針谷 高典, 木治 昇, 小池 孝, 星野 忠
p.
4-5
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
近年の官公庁船の建造では船体の軽量化が進み,溶接継手を長尺かつ高精度に倣うことが可能な,ひずみの少ない板継溶接装置の開発が求められている.本研究では一般商船とのプロダクトミックスに対応する装置として,現有のFCuB定盤に設置可能なアーク光自動追尾式裏当て自走台車を用いた船殻のプラズマ板継溶接技術を開発した.
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高 立 , 木下 圭介, 濱口 祐司, 樽井 大志
p.
6-7
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
近年,自動車の車体を軽量化するために,鋼板材料の高強度化が進んでいる.アーク溶接の適用部位においてもこれまで軟鋼~590MPa級鋼板が主流であったが,980MPa級鋼板の採用が徐々に増えてきている.本報では980MPa級鋼板を用いたアーク溶接の量産時に起こり得る主要な外乱因子(板間隙間,ワイヤ位置ずれ等)に着目し,溶接継手の引張強度,破断部位に対する影響を調査した結果を報告する
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-交流磁場がアークおよびビード形状に及ぼす影響-
松田 昇一, 棚原 靖, 田中 学
p.
8-9
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
ガスメタルアーク(GMA)溶接は,一般に溶着速度が速く,溶込みが深い高能率な溶接法である.しかしながら電極が溶融することから,熱源が時間的・空間的に変動し,アークが不安定になる.そのためスパッタが発生しやすくなり,溶接欠陥が生じやすい.本研究の目的は,交流磁場を用いた新しい高品質・高効率なGMA溶接法の開発である.本報では交流磁場がアークおよびビード形状に与える影響を報告する.
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西 貴之, 大林 耀, 川上 博士, 荒木 貴志
p.
10-11
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
TIG溶接法で継手を作成する場合には,熱源が外部にあるため外表面から内表面の重ね面まで全体を 溶融させることで初めて溶接が可能となる.そのため,不必要な溶融による部材 の変形,欠損(溶け落ち)という問題が生じる.そこで銅線材の継手を作製するための接合(溶接)方法および溶接条件を調査する. また,溶接条件の再現性について検討する.
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山本 啓, 伊藤 和博, 高橋 誠, 田中 学, ヌエン ヴァン アン , 村田 彰久
p.
12-13
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
Al/Cu異材接合では金属間化合物の生成を抑制するために,低入熱なプロセスが求められる.本研究では,狭窄ノズルを用いたTIG溶接にて板厚0.5 mmのAlとCuの薄板を突合せ溶接し,その界面微細組織と継手特性を評価した.TIG溶接条件や溶接位置を調整することで接合状態は変化したが,Al側母材で破断するほどの高強度継手を得ることができた. 狭窄TIG溶接条件による界面微細組織の変化についても詳報する.
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石岡 正太郎, 中島 均, 髙橋 潤也, 朝長 直也, 藤井 信之
p.
14-15
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,アルミニウム合金薄板の交流パルスミグ溶接中に発生するブルーライトの有害性をACGIHの勧告に従って評価した.その結果,ブルーライトの有害性は溶接電流に依存し,溶接ワイヤのマグネシウム含有量に影響を受けることが明らかとなった.また,交流パルスミグ溶接の有害性の強さは直流パルスミグ溶接よりも弱いことが認められた.
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三輪 剛士, 山崎 圭, 四塚 卓之
p.
16-17
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
船舶建造に多用される板厚10 mm程度の突合せ継手を対象に深溶込み・低入熱溶接法であるハイブリッドタンデムマグ溶接法の適用を検討した。大入熱条件を用いる一般的な片面SAW法と比較して角変形や縦曲がり変形といった溶接変形を比較測定し、本施工法によるひずみ低減効果について検討する。
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-添加ガスの種類, 添加量と溶滴移行形態 (第1報)-
池上 祐一, 髙 隆夫, 横山 隆司
p.
18-19
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
マグ溶接の溶滴移行形態は、溶接電流とアーク電圧(アーク長)に応じて, 短絡移行, グロビュール移行, スプレー(ストリーミング)移行, ローテーティング移行といった形態に変化するが, 添加酸化性ガスの種類によってその挙動が変化する. CO
2の添加は,O
2と比較してアークの緊縮にともなうアーク圧力の増加によってスプレー移行の不安定な添加量の領域が広いことを明らかにした.
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Ngoc Quang TRINH, Shinichi TASHIRO, Keigo TANAKA , Tetsuo SUGA, Tom ...
p.
20-21
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
The aim of this study was to clarify the effects of adding a small amount of an alkaline element to the wire in metal cored arc welding (MCAW) on the metal transfer process.
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深澤 孝公, 古免 久弥, 茂田 正哉, 田中 学
p.
22-23
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
溶接スラグの定着位置制御の指針を得るためマグ溶接中のスラグ輸送の支配因子を見出すことを目的とし,非圧縮性SPH法を用いた4つの溶融池駆動力および気流がスラグに与える力を個別に作用させた数値実験を行い,溶融池表面で発生したスラグの挙動を調査した.その結果,熱源中心近傍では気流がスラグに与える力と表面せん断力が,溶融池後方ではMarangoni効果による力がスラグの輸送を支配していることが示唆された.
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山下 悠登, 茂田 正哉, 古免 久弥, 田中 学
p.
24-25
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
非軸対称なアークプラズマの診断法を確立するための非対称アーベル逆変換処理システムを構築した.また,本手法を傾斜ティグアークプラズマに適用した後,Fowler-Milne法によって温度分布を算出した.その結果,特に14000 Kを超える高温領域において先行研究と温度分布がよく一致していた.このことから,本手法を適用することにより,2方向からの撮影のみで三次元発光分光法と同等の結果を得ることが可能であることが示唆された.
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飯田 健太, 茂田 正哉, 古免 久弥, 田中 学
p.
26-27
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
交流ティグ溶接中に電極から発生する飛散現象を明らかにするため、高速度カメラを用いて実験観察を行った。その結果、電流値が大きいとき、電極径が小さいときおよびEP比率が大きいときといった電極温度が高くなる条件で飛散が発生しやすいことが明らかとなった。またEN極性時はEP極性時に比べて飛散が少なかった。これはEN極性時の電極温度の低下に加え、アーク中の陽イオンが陰極となった電極へと衝突するためと考えられた
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古免 久弥, 田中 学, 村田 彰久, 村田 唯介
p.
28-29
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,狭窄ノズルを用いたアークスポット溶接中のアーク現象を明らかにすることを目的とした数値シミュレーションを行った.その結果,冷却ノズル上部からアークプラズマを通って直接タングステン電極へと流れる電流経路が生じ,母材表面を流れる電流は溶接電流よりも低くなることが明らかとなった.またこの溶接中の電極先端の高温部は従来のティグ溶接よりも狭くなり,電極の長寿命化に寄与していることが示唆された.
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青山 海斐, 正箱 信一郎, 山下 智彦, 寺嶋 昇
p.
30-31
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
火星開発の技術として交流GTA溶接が期待されている。擬似火星大気中における交流GTAのアーク特性を調査するため、減圧した真空チャンバ内にCO2ガスを導入して火星大気を擬似し、その中で発生させた交流GTAの電子密度を計測した。電子密度の計測には、交流GTAの赤外線映像を高速度ビデオカメラで撮影し解析を行う、IR法を用いた。擬似火星・地球大気中における交流GTAの電子密度分布を比較し、特性を調査した。
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住森 大地, 鈴木 喜登
p.
32-33
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
ファイバーレーザのウォブル溶接は,銅やアルミニウムを溶接する際のプロセスを劇的に安定化することができ,スパッターやポロシティが減少し,溶接後の形状も制御できる.しかし,このプロセス安定性の可視化は,従来の溶融池からの放射光強度のセンシングでは,解析が複雑で困難である.そこで,その安定性に直結するキーホール深さを直接計測可能なインラインコヒーレントイメージング技術を用いて,安定性の可視化を試みた.
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- 高出力半導体レーザとホットワイヤ法を用いた鋳鋼狭開先多層溶接技術の開発(第2報)-
丸本 啓太, 山本 元道, 崔 正原 , 藤永 晃, 中嶋 徹, 高橋 毅, 山本 光
p.
34-35
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,ワイヤを通電加熱した状態で送給するホットワイヤ法と高出力半導体レーザを用いたホットワイヤレーザ溶接法を用い,鋳鋼狭開先溶接技術の開発を行っている.本報では,前報で報告した適正条件を用いて鋳鋼狭開先多層溶接継手(板厚80mmおよび40mm)を作製し,各種評価を行なった結果について報告する.
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小関 裕真, 崔 正原 , 山本 元道, 奥島 基裕, 猿渡 周雄, 水本 学
p.
36-37
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
本研究では, 高出力半導体レーザとホットワイヤ法を組み合わせた新しい溶接法を用いて,9%Ni鋼の高能率・低変形すみ肉溶接合技術の開発を行っている.本報では,低希釈・低変形条件を維持しつつ,ルート部での溶込みを安定的に確保できる2パス溶接について検討した結果について報告する.
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木村 隼大, 崔 正原 , 山本 元道, 水谷 紀正, 鈴木 励一
p.
38-39
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,ワイヤを通電加熱した状態で送給するホットワイヤ法と高出力半導体レーザを用いたホットワイヤレーザ溶接法を用い,高張力薄鋼板への低変形テーラード肉盛施工技術の開発を行っている.本報では,2m/minまでの高速施工実現に向けた適正条件の検討結果について報告する.
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久保 貴寛, 桑嶋 孝幸, 園田 哲也, 佐々木 龍徳, 山中 将, 渡邉 勇一
p.
40-41
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
前報では、ニオブをレーザ溶接すると、溶接中にO、N等のガス成分を吸収し、溶接金属硬さ等の機械的特性に影響を与えることを報告した。本研究では、残留抵抗比に着目し、不活性ガス置換したチャンバー内でニオブをレーザ溶接することで、残留抵抗比の低下を抑制した接合を達成した結果について報告する。
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-Ti ワイヤ送給による金属間化合物抑制効果の検討-
瀬渡 直樹, 立花 晃一, 長谷 泰治, 上瀧 洋明
p.
42-43
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
CrをインサートしたTi-Fe異材レーザ溶接では、レーザの狙い位置を突合せ面からオフセットすることでCrの希釈率を抑え、溶接金属部の金属間化合物生成を避けられることを前報で示した。しかしオフセット量の制御は容易ではない。そこで、オフセット制御なしでもCrによる希釈を抑え、かつ欠陥のない良好な溶接部を得るためにTiワイヤを添加するオフセットなしのレーザ溶接を試み、その効果を検討した。
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津田 遼馬, 川上 博士, 尾崎 仁志
p.
44-45
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
輸送機器の軽量化のため,マグネシウム合金やアルミニウム合金の使用が提言されている.しかし、これらの異なる金属同士を溶接した場合、接合界面に脆性な金属間化合物が生成され,継手強度が低下する等の問題がある.そこで本研究では異種金属の溶接に有効とされるレーザロール溶接法の適用を試みた.その際,溶接条件を変化させて溶接を行い,溶接条件が継手強度および接合界面に生成する組織におよぼす影響について検討した.
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本間 竜一, 門井 浩太, 井上 裕滋
p.
46-47
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
電子ビーム溶接金属では,溶接金属中のO量が10 ppm程度でありアーク溶接金属の1/10以下程度しかないため,酸化物を変態核とした粒内フェライトが生成し難く,金属組織の微細化に課題がある.著者らは極低酸素溶接金属ではSi,S添加やTi添加が粒内フェライトの形成に有効であることを示した.本報ではTi添加鋼の溶接金属中の粒内フェライトの変態核となる酸化物を中心に詳細に調査し,粒内フェライトの生成機構について検討した.
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本間 竜一, 重里 元一, 井上 裕滋, 門井 浩太
p.
48-49
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
極低酸素溶接金属中では(Ti,Mn)2O3主体の複合酸化物の周囲に形成するMn欠乏層(MDZ)が粒内フェライト生成を促進している.著者らは酸化物の観察と熱力学計算により,冷却に伴う酸化物の平衡Mn濃度の上昇に伴い母相周囲のMnが酸化物へ拡散することによりMDZが形成すると推定した.本報では溶接金属の高温状態の急冷凍結組織を作製し,Ti酸化物形成過程,Mn濃度分布を調査し,上記機構の妥当性を調べた.
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三浦 拓也, 藤井 英俊, 潮田 浩作
p.
50-51
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
FSW攪拌部のマルテンサイト変態を伴う組織形成過程を明らかにするため、炭素量を変化させた6%Ni炭素鋼を作製し、異なる接合条件で摩擦攪拌接合を施すことで旧オーステナイト粒径を変化させ、攪拌部の残留オーステナイト量に与える炭素量および旧オーステナイト粒径の影響を評価した。その結果、炭素量が多いほど、あるいはオーステナイト粒径が小さいほど残留オーステナイト量が増加することが明らかとなった。
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伍沢西 , 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
52-53
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
0.2C-2Si-3Mn (wt%) マルテンサイト(α’)鋼のFSW継手の撹拌部は、優れた強度-延性を示すが、α’の焼戻しでHAZ軟化が生じる。一方、Vを添加すると焼戻し二次硬化が生じる。本研究では、Vを添加したα’鋼のFSW継手を作製し、短時間プロセスにおけるHAZ軟化の抑制機構を調査した。V添加によりHAZ軟化は抑制され、3D-APTにより極めて微細な析出物が観察され、HAZ軟化の抑制に寄与したと示唆された。
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野元 将志, 松尾 孟, 加茂 孝浩, 大丸 成一
p.
54-55
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
溶接金属中の酸素量は溶接部の靱性を決定するうえで重要なパラメーターである。従来、サブマージアーク溶接における酸素量はフラックスの塩基度で整理されてきたが、脱酸元素の供給源については考慮されていない。そこで鋼材及びフラックス中に含まれるAlが溶接金属中の酸素量に与える影響を調査した。その結果、鋼材から添加する場合、Al量の増加に伴い酸素量は増加し、フラックスから添加する場合では逆の傾向であった。
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門井 浩太, 小暮 真莉, 井上 裕滋
p.
56-57
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
オーステナイト系ステンレス鋼の溶接凝固過程におけるレーシーフェライトの生成には,γ相とのK-S関係の成立,オーステナイト相の優先成長方向と熱流方向の一致などが有効である.そこで,レーザ溶接を用いた指向性凝固により,優先成長方位と熱流方向の制御を試みた.その結果,レーシーは,K-S関係を維持したまま連続成長,K-S関係を満たす γ相が新たに成長,K-S関係を満たして新たに核生成する傾向を見出した.
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夏 允幸 , 天津 賢志郎, 宮坂 史和, 森 裕章
p.
58-59
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
二相ステンレス鋼の溶接部におけるγ相の析出には窒素の影響が大きいことが報告されている。本研究では、フェイズフィールド法を用いて窒素の拡散を考慮した固相変態モデルを構築し、とくにウィッドマンステッテンγに着目した析出挙動の数値シミュレーションを行った。計算結果を3Dでのミクロ組織観察の結果と比較することにより、この解析手法を用いて同γ相の析出挙動を、ある程度の精度で再現できることを確認した。
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山﨑 一磨, 金東助 , 山下 正太郎, 才田 一幸
p.
60-61
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
二相ステンレス鋼は,1:1に保たれたα/γ相比が溶接時に変化し,優れた機械的特性を失ってしまう.α/γ相変態予測する際,従来は速度論的実験を行い速度定数の算出をしてきた.今回の報告では速度定数の算出をPhase-Field法を用いた計算的手法で算出し,計算結果と速度論的実験結果との速度定数の比較を行った.また実際の溶接部のα/γ相量を分析し,計算速度定数を用いた相変態予測結果と比較して予測の妥当性を確認した.
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山田 健太, 小薄 孝裕, 小川 和博
p.
62-63
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
近年、原油・ガス輸送のためのパイプライン用材料として、13Cr鋼より耐食性に優れ、22Cr系二相ステンレス鋼UNS S31803より安価な二相ステンレス鋼(UNS S82551)が開発された。一般に、二相ステンレス鋼は溶接時のシグマ相の析出による特性の劣化が懸念されるため、本報告ではUNS S82551鋼のシグマ相析出挙動に及ぼすMoの影響を明らかにした。
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山下 享介, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
64-65
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
摩擦攪拌接合(FSW)の攪拌部では摩擦熱と塑性流動により非常に微細かつ複雑な微細組織が形成されるため、その形成機構に関して多くの調査がなされてきた。しかし、その微細組織の板厚方向に沿った不均一性について詳細に検討した例はほとんどない。そこで、本研究では、典型的な2相鋼である2相ステンレス鋼に対しFSWを行い、攪拌部の板厚方向に沿って微細組織を調査することで、その形成機構と不均一性の評価を試みた。
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前嶋 基志, 門井 浩太, 井上 裕滋, 浄徳 佳奈, 小薄 孝裕
p.
66-67
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
Ni基合金の溶接熱影響部を対象とし,粒界液化現象及び液化割れ発生に対する粒界性格分布の影響を調査することを目的とした.異なるFe, Nb及びC量を含有する625合金に対し加工熱処理条件を変化させた.高温・高ひずみの加工熱処理条件において対応粒界が効果的に増加した.この増加傾向は化学組成によって異なり,元素分布等が粒界易動度などに影響を及ぼしたと考えられる.
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野村 謙信, 山下 正太郎, 才田 一幸, 小薄 孝裕, 浄徳 佳奈, 平田 弘征
p.
68-69
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
Ni基合金の溶接熱影響部を対象とし,粒界液化現象及び液化割れ発生に対する粒界性格分布の影響を調査することを目的とした.異なるFe, Nb及びC量を含有する625合金に対し加工熱処理条件を変化させた.高温・高ひずみの加工熱処理条件において対応粒界が効果的に増加した.この増加傾向は化学組成によって異なり,元素分布等が粒界易動度などに影響を及ぼしたと考えられる.
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中野 敬久, 佐原 直樹, 山下 正太郎, 才田 一幸, 渡邊 一史, 安藤 彰芳
p.
70-71
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
高Mnオーステナイト鋼は極低温環境での機械的特性が優れており低温構造材料としての利用が検討されているが,溶接時の凝固割れ感受性が高いことが課題である.近年は高能率化の観点から,様々な溶接法・条件の適用が検討されており,それに伴った冷却速度の変化が凝固割れに影響すると予想される.そこで本研究では高Mnオーステナイト鋼の凝固割れ感受性に及ぼす冷却速度の影響を明らかにした.
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山下 正太郎, 才田 一幸
p.
72-73
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
バレストレイン試験は高温割れ感受性評価試験として多く使用されてきたものの,その試験結果の取り扱いについては議論されてこなかった.これまでの検討より,凝固割れ発生を議論できる試験方法でないこと,最大凝固割れ長さから得られるBTRが定量的評価に適していることが示唆されたものの,未だ不明な点は多い.そこで本研究では,凝固割れ発生箇所と凝固粒界の結晶方位差の関係を調査した結果について報告する.
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佐原 直樹, 山下 正太郎, 才田 一幸
p.
74-75
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
炭素鋼は船舶などあらゆる構造物に使用されており,鋼板の厚手化の傾向にある.その中での溶接施工高能率化に伴い,多層盛溶接部初層において凝固割れの発生が助長されている.高能率化では,種々の溶接方法・条件の適用が検討されており,それに伴う冷却速度の変化が凝固割れ感受性に大きく影響すると考えられる.そこで,本研究では炭素鋼凝固割れ感受性に対する冷却速度の影響を冶金学的に明らかにした.
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-Ni基合金狭開先ホットワイヤ・レーザ溶接時の凝固割れ発生特性(第2報)-
有馬 健是, 崔 正原 , 山本 元道, 猪瀬 幸太郎
p.
76-77
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,高出力半導体レーザとホットワイヤとを組み合わせたホットワイヤ・レーザ溶接法をNi基合金狭開先継手に適用した際の,凝固割れ発生特性の検討を行っている.本報では,バレストレイン試験およ拘束緩和式U形高温割れ試験による高温延性曲線の取得,ならびにFEM解析による高温ひずみの取得結果について報告する.
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松本 幸弥, 門井 浩太, 井上 裕滋, 千葉 浩行
p.
78-79
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
選択的レーザ溶融法を用いた積層造形過程で生ずる凝固割れの感受性の評価方法を検討した.横型引張式の試験治具を用いた割れ感受性評価試験方法を考案し,SLMを想定したレーザ再溶融時の割れ発生ひずみと温度の計測を試みた.また,FEMによる熱弾塑性解析を実施し,試験方法の妥当性検証等を行った.AM材と圧延材を用い,構築した試験法を実施し,いずれの凝固割れ感受性も評価できることが明らかとなった
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柳樂 知也, 中村 照美, 吉中 奎貴, 澤口 孝宏, 劉 恢弘 , 青木 祥宏, 釜井 正善, 藤井 英俊
p.
80-81
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
近年、Fe-Mn-Si基をベースとして開発された合金は、優れた低サイクル疲労寿命を有しており、新たな制振ダンパー材料としての応用が期待されている。本研究では、SPring-8の高空間分解X線イメージングを利用して、TIG溶接中での凝固過程のその場観察を行い、溶接凝固現象および凝固割れ形成挙動について明らかにする。また、その場X線回折も併用して、凝固モードが凝固割れ形成に及ぼす影響についても調査する。
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劉 興穎 , 楊 少偉 , 有馬 健是, 崔 正原 , 山本 元道
p.
82-83
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,高温割れ(凝固割れ)発生評価のため必要不可欠な高精度高温延性曲線の取得を目指し,新しい高温割れ評価試験法を検討している。本報では,新しく開発・作製した引張型高温割れ試験ジグ,および本ジグを用いた試験結果について報告する。
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山下 正和, 舘 和希, 大﨑 元嗣
p.
84-85
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
ワイヤアーク積層造形(WAAM)は造形能率に優れるが、連続造形による熱履歴を受けたスーパー2相ステンレス鋼の組織と耐食性は不明点が多い。本研究では、WAAMにて2相ステンレス鋼を造形し、ASTMG48C法にて耐孔食性を評価した。造形後のオーステナイト(γ)相は約70%となり、CPTは35℃である。一方、固溶化処理にてγ相を50%に制御すると、CPTは圧延材相当の65℃となる。
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Z. Lyu, Y.S. Sato, S. Tokita, Y. Zhao, J. Jia
p.
86-87
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
20パスのワイヤアーク積層造形(WAAM)によって得られたマルテンサイト系ステンレス鋼の硬さ分布は、主にマルテンサイトの焼戻しの程度により説明できた。本研究では、WAAM中のミクロ組織形成機構を明らかにするため、20パスのWAAM処理を途中で中断してミクロ組織分布を調べ、熱履歴との関連性を調べた。 その結果、パス間温度がマルテンサイト系ステンレス鋼のWAAM過程でのミクロ組織形成の支配因子であることが示唆された。
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近藤 亮介, 中村 裕紀, 山下 正和, 大﨑 元嗣
p.
88-89
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
Alloy625を用いたワイヤアーク積層造形物に対して固溶化処理(ST)の影響を調査した。造形まま材では、造形方向に伸長した粗大な柱状晶の形成とともにデンドライト間に分配係数の大きいNb、Moの凝固偏析が認められた。1000℃付近のST処理においてδ相の析出が認められたが、1100℃ではNb、Moの凝固偏析は消失し均一なγ単相の組織が得られた。粗大な柱状晶組織はST処理後も変化は認められなかった。
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村田 健太, 原 理, 杉山 健二, 大﨑 元嗣
p.
90-91
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
Waspaloyは高温特性に優れたNi基超合金であり、近年注目されているワイヤアーク積層造形(WAAM)への適用が期待されるが、各種特性に関する報告例は少ない。本研究ではWaspaloyのWAAM方式における組織と熱処理の関係を調査した。造形物の結晶粒は積層方向に成長し、[001]方位に配向していた。また、デンドライト樹間にMo、Ti、Alの成分偏析が認められるが、固溶化処熱理により緩和され、γ単相の組織が得られた。
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植垣 亜廉, 山下 正太郎, 才田 一幸, 藤巻 晋平, 竹内 将人, 谷垣 昇吾
p.
92-93
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
近年,積層造形技術が注目されており,航空・宇宙分野ではレーザを用いた超耐熱Ni基合金積層造形技術の適用が期待されている.しかし,積層条件によって欠陥(割れ)が生じ,積層物の機械的特性の低下を招いている.積層時に発生する割れの種類について調査された例は少なく,抜本的対策に至れていない.そこで,本研究では超耐熱Ni基合金を積層した際に発生する割れについて組織観察,破面観察から割れの特定を行った.
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成田 麻未, 浅井 康之介, 佐藤 尚, 渡辺 義見, 森 久史, 斎藤 尚文, 千野 靖正
p.
94-95
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
AZ80マグネシウム合金とA6005Cアルミニウム合金を爆発圧着法により接合し,接合界面組織及び接合体の各種特性について評価した。接合界面において中間層が均一に形成したが,その厚みは約1μmと薄く,接合体は優れたせん断強度を示した。AZ80側及びA6005C側での接合界面の残留応力は,それぞれ引張及び圧縮応力であり,両者の熱膨張係数の違いに起因すると考えられる。接合後の熱処理に伴い中間層は厚くなり,二層構造となった。
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新屋敷 宝良, 水本 将之, 本郷 武延, 野上 雅民, 千葉 純, 高橋 舞
p.
96-97
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
AlとCuの常温圧接継手における界面組織が継手強度に及ぼす影響を調査した.接合のままでは接合界面に厚さ150 nmのAl2Cu層が析出していたが,引張試験では母材破断し,高い継手強度を有していた.7.2 ksの焼鈍を施すと,焼鈍温度の上昇に伴って接合界面の金属間化合物層は厚くなり,新たにAl2Cu3+Al4Cu9が形成された.厚さが4.4 μm を超えると界面破断が生じた.
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佐藤 健哉, 佐藤 裕, 鴇田 駿
p.
98-99
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
高力黄銅と鋼を予熱摩擦圧接技術で接合し、機械的特性とミクロ組織を調べた。接合条件によらず健全な接合部が得られ、反応層らしきものは観察されなかったが、接合条件によりせん断強度は変化した。破断は銅合金側で生じ、低入熱な接合条件ほど強度は高かった。ミクロ組織解析の結果、接合条件によってα相とβ相の割合が異なり、予熱時間の増加とともにα分率は増加していた。α分率の増加により強度は低下する傾向を示した。
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高原 渉, 本條 直, 廣瀬 明夫
p.
100-101
発行日: 2021年
公開日: 2021/12/14
会議録・要旨集
認証あり
Alと鉄族元素Fe、Co、Niからなる二元系B2型の金属間化合物を対象に、その電子状態を第一原理計算により調査した。CoAl、NiAlは高温までB2型金属間化合物相が安定で、融点は単元素のCo、Ni、Alよりも高い。一方、FeAlは、高温で固溶体となり融点はFeより低い。これら物性の違いと電子状態の関係、および化学結合性に及ぼすAl元素の役割について考察した。
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