-
川久保 拓海, 柳楽 知也, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
4-5
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
耐候性鋼において,P量の増加は強度,耐候性を向上させるが,溶接割れを引き起こすため,既存鋼ではP量が制限されている.一方で,摩擦攪拌接合は固相接合であるため溶接性の問題を払拭でき,P量の増加を可能とする.本研究では,P量を増加した耐候性鋼の母材と攪拌部における延性脆性遷移温度を調査し,靭性に及ぼすPの影響を,Pの添加量および偏析,結晶粒径の観点から調査した.
抄録全体を表示
-
柳楽 知也, 潮田 浩作, 藤井 英俊, 劉 小超
p.
6-7
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
従来、積層欠陥エネルギー(SFE)が比較的低いfcc金属のAgの場合、接合温度の低下やSn添加(純度の低下)によって、焼鈍双晶の形成が抑制され、不連続動的再結晶が顕在化することが明らかとなっている。つまり、組織形成に関わる再結晶および焼鈍双晶は、接合温度や純度に強く依存している。そこで本研究では、連続動的再結晶が起こりやすいSFEの高い高純度Alを対象に微細組織形成に及ぼす接合温度や純度の影響について調査した。
抄録全体を表示
-
森貞 好昭, 周夢然 , 藤井 英俊, 王建義
p.
8-9
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
Alの添加によって高強度化が図られたMg-Li合金にFSWを施し、継手の機械的性質に及ぼすAlの影響について調査した。一般的に知られている現象とは異なり、接合温度の増加に伴って攪拌部の強度が向上すると共に、熱影響部における硬度低下が抑制された。FSW中の熱履歴による金属間化合物の変化が原因であると考えられる。
抄録全体を表示
-
程 春 , 門井 浩太, 鴇田 駿, 藤井 英俊, 潮田 浩作, 井上 裕滋
p.
10-11
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
前報において,チタンを添加した中炭素鋼摩擦攪拌接合部においてマルテンサイトの内部組織が変化し,引張強度と延性が向上したことが報告された.本研究では,チタン添加による延性向上機構を調査するため,中炭素鋼摩擦攪拌接合部の変形挙動に及ぼすマルテンサイト内部組織の影響を調査した.ブロック・パケット構造やマイクロ双晶の分布状態が延性に影響を及ぼしている可能性が示唆された.
抄録全体を表示
-
伍沢西 , 柳楽 知也, 潮田 浩作, 藤井 英俊, 宮本 吾郎
p.
12-13
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
Si-Mn炭素鋼のFSW継手の母材と撹拌部は、優れた強度·延性バランスを有するが、マルテンサイトの焼き戻しによるHAZ軟化が起こる。一方、MoやVの添加により、焼き戻し二次硬化や動的再結晶の抑制による旧オーステナイト粒の微細化が報告されている。そこで本研究では、HAZ軟化の抑制、更なる機械的性質の向上を期待し、MoおよびVをSi-Mn鋼にそれぞれ添加してFSW継手を作製し、組織および機械的特性を調査した。
抄録全体を表示
-
藤原 暁仁, 安井 利明, 福本 昌宏, 丹羽 謙太郎, 松原 英司
p.
14-15
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
近年、異種金属材料の重ね接合体を作製する手法としてSSFSWの実用化が期待されている.しかしSSFSWを用いた異種金属材料重ね接合では界面構造および接合強度が不安定となる問題がある.そこで本研究では接合時における接合界面温度に着目し、異種金属材料重ね接合時における界面の温度測定を実施した.また、接合体の接合強度および断面観察を行い、接合時の界面温度が接合特性に与える影響について調査した.
抄録全体を表示
-
佐藤 裕, 山本 伸吾
p.
16-17
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
錆びた鋼構造物に生じた割れ欠陥を、錆を除去することなく水中で補修する技術として摩擦攪拌プロセッシングを用いた。くさび型の人工割れ欠陥を有する錆びた鋼に対して、荷重制御型の摩擦攪拌プロセッシングを実施した結果、3mm幅の割れを封止可能であることが明らかとなった。割れ表面の錆は攪拌部内に混入するが、攪拌部の静的強度にほとんど影響しないことが分かった。
抄録全体を表示
-
鹽津 陵雅, 河合 真二, 山本 憲吾, 榎本 正敏, 柴柳 敏哉
p.
18-19
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
本報では種々の条件で接合した際の継手を観察するとともに,接合中の温度および振動加速度を計測した結果を報告する.
抄録全体を表示
-
生田 明彦, 青木 祥宏, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
20-21
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
鉄鋼の摩擦攪拌接合時,ツールは非常に過酷な状態にさらされ,寿命が極端に低下することが多い.そこで,鉄鋼用摩擦攪拌接合ツールに関して,ツール各部が有する特徴を考慮した長寿命化のための形状を提案する.超硬合金製の提案する形状ツールを作製して加速的な耐久試験を実施し,従来の形状ツールの結果と比較することにより,長寿命化におよぼすツール形状の特性を調査した.
抄録全体を表示
-
李志浩 , 生島 一樹, 柴原 正和, 宮坂 史和
p.
22-23
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
摩擦攪拌接合は、ツールの回転により接合対象部に摩擦および塑性流動を生じさせることによって接合する。本研究では,数値シミュレーション手法の一つである粒子法を用いてFSWの接合過程をモデル化し,解析結果を有限要素法に適用する手法の構築を行う.また,損傷評価指標を導入することによる欠陥発生箇所の予測や,FSWに適した材料の選定などを可能とするシステムの構築を目指す。
抄録全体を表示
-
芹澤 久, 小倉 啓嵩, 光藤 健太, 宮坂 史和
p.
24-25
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
MPS法に基づいた改良型粒子法を用いて、V合金とステンレス鋼との異材摩擦攪拌接合プロセスを対象に解析を行い、ツールの回転速度のほうが、送り速度よりも発熱現象に及ぼす影響が大きいことが明らかになった。
抄録全体を表示
-
安井 利明, 小倉 裕貴, 福本 昌宏
p.
26-27
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウム合金/鉄鋼材料の突合せ摩擦攪拌接合では、接合ツールの形状や挙動で材料流動を制御し適正接合条件の範囲を拡大できることが明らかにされている。しかし、接合中に材料流動の変化の詳細は明らかでない。そこで本研究では,熱流体解析によりツール形状により接合中の材料流動がどのように変化するのかを調査した.また,実際に接合を行い,引張強度試験,断面観察を行い,解析結果と合わせて,接合特性を評価した。
抄録全体を表示
-
Wenjing Zhang, Huihong Liu, Hua Ding, Hidetoshi Fujii
p.
28-29
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
The excellent superplasticity was achieved in the friction stir processed fully lamellar Ti-6Al-4V alloy, which was attributed to the dynamic globularization and grain boundary sliding.
抄録全体を表示
-
於 明潤 , 陳 偉光 , 張 自立 , 周 利 , 趙 洪運 , 麻 寧緒
p.
30-31
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
Friction stir processing was conducted on near-α titanium alloy to obtain ultra-fine-grained microstructure. Temperature distributions and material flows were simulated by coupled Euler-Lagrange method.
抄録全体を表示
-
汪小培 , 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
32-33
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
被接合領域の上下に配置した2組の複動式ツールを用いることで、平滑表面と高い継手強度を有するマグネシウム合金点接合部が得られることを既に報告している。本研究ではこの新規接合法を低炭素鋼に適用し、ツール材質の最適化等によって良好な継手を得ることに成功した。加えて、得られた低炭素鋼継手の組織と機械的性質を評価し、継手の強度に及ぼす因子を検討した。
抄録全体を表示
-
福良 篤司, 青木 祥宏, 藤井 英俊
p.
34-35
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
実用化に資する、コの字型形状などの複雑な断面形状を有する部材での線形摩擦接合を実証するために、接合面の長手方向に振動させる接合と垂直方向に振動させる接合を実施し、継手の機械的特性、材料組織におよぼす振動方向の影響を調べた。
抄録全体を表示
-
青木 祥宏, 藤井 英俊
p.
36-37
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
自動車車体、部品に用いられる高強度鋼は、接合時のHAZ軟化による強度低下が問題とされる。線形摩擦接合(LFW)は、接合継手の強度低下を抑制できる固相接合法のひとつである。中炭素鋼S45Cを調質した高強度鋼を用いたLFWにおいて、印加応力を増加させることで接合温度を制御することで接合部周辺のHAZ抑制されることを示す。
抄録全体を表示
-
李蔚豪 , 青木 祥宏, 藤井 英俊
p.
38-39
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
印加圧力を制御することで、純アルミニウムA1050-H24の低温線形摩擦接合を行った。接合界面での軟化を抑制し、得られた継手に対して、接合部のマクロ、ミクロ組織の観察を行い、機械的特性との関係を調べた。
抄録全体を表示
-
伊藤 孝憲, 山田 大景, 宗田 星, 穐場 亨, 今井 英人, 熊本 隆, 松本 隆
p.
40-41
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
摩擦攪拌点溶接(FSSW)、スポット溶接によって接合したFe、Alの界面を光学顕微鏡、SEM、EPMA、TEM、マイクロビッカース、ナノインデンター、X線回折、中性子回折を実施し、界面の組成、集合組織、配向性等を評価し、強度との関係を議論する。
抄録全体を表示
-
大橋 隆弘, 大野 大樹, モフィディ タバタバイ ハメッド , 西原 公
p.
42-43
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
接合のプリプロセスとして、プレスによる慣用せん断により鋼板の接合しようとする箇所に円孔(群)を穿孔した。次に、A5083アルミニウム合金板を重ねて、その裏面から摩擦攪拌を施し、円孔中にアルミニウム合金板の一部を変形・充満させた。慣用せん断により製作された円孔側面には、穿孔用ダイとパンチの直径差に起因する斜め形状が生じるため、充満したアルミニウム合金と機械的なインターロックを形成し接合することができる。
抄録全体を表示
-
小椋 智, 三好 啓友, 山下 正太郎, 才田 一幸
p.
44-45
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
7000系超高強度アルミニウム合金は従来材よりZn,Mgの添加量を増やすことで析出量を増加させ,T6処理を行うことで800 MPa程度の引張強度を有する.本研究では超高強度アルミニウム合金の同種摩擦圧接による接合性に及ぼす接合パラメータの評価と接合時および接合後の溶体化処理および時効処理が組織および継手特性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.
抄録全体を表示
-
:界面組織観察と接合機構解明
劉恢弘 , 宮垣 徹也, 釜井 正善, 馬運五 , 麻寧緒 , 藤井 英俊
p.
46-47
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
回転摩擦熱ではなく接合界面の電気抵抗熱を利用するジュール熱大荷重局部変形接合法を用い、高炭素鋼の界面温度・界面組織均一制御可能な低温圧接を実現できた。しかし、界面欠陥の存在のため、母材強度を有する高炭素鋼継手が未だ得られない。本研究では、異なる接合条件で得られた継手の界面微細組織を詳細的に解析することで、接合機構を解明試みた。それにより界面欠陥のなく健全な高炭素鋼継手を得ることを目的とした。
抄録全体を表示
-
林泳錫 , 劉 恢弘 , 藤井 英俊
p.
48-49
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
チタン合金とステンレス鋼の異種接合には脆い金属間化合物の抑制だけでなく両材料に新生面が形成し、密着することも求められる。摩擦圧接には接合界面中心部と外周部の熱発生が異なり、均一健全な界面組織を得ることが難しい。本研究では電気抵抗熱を利用する均一入熱可能なジュール熱大荷重局部変形接合法を用い、チタン合金とステンレス鋼の異種接合を施した。寄り代を制御することで界面変形が継手強度に及ぼす影響を調べた。
抄録全体を表示
-
-実験後のコイル板変形-
相沢 友勝
p.
50-51
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
この電磁圧接は,Al薄板などを電磁力を使い,同種または異種金属薄板へ高速衝突させて接合させる.技術的にはコンデンサ電源から平板状コイルへ放電電流を急激に流して行われる.前報告では,平板状8ターンコイルを用いて電流最大値を約21kAに減らし,従来どおり圧接できることを報告した.ここでは,同じコイルを60回以上の圧接実験に使用後,分解し,コイル板(8枚)の変形状態を調べた結果を報告する.
抄録全体を表示
-
相原 巧, 釜井 正善, 藤井 英俊
p.
52-53
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
接合部の割れや熱影響部における強度低下が問題となる鉄鋼材料に関し、接合温度の低下を目的として、電気抵抗加熱と接合圧力の制御を伴う新規な圧接法の開発を行った。適当な温度に昇温した被接合界面近傍を塑性変形させ、被接合材同士の新生面を当接させることで、良好な継手を得ることができる。
抄録全体を表示
-
日置 隆介, 今村 美速, 今井 智恵子
p.
54-55
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
A6063合金押出管(肉厚2 mm、調質T5)同士を重ね合わせた電磁拡管かしめ接合部について、金型の4つの爪が大径管の外側を押込み、拡管成形で凹凸形状を付与した試験体を引張、曲げ、ねじりの静的強度試験に供した結果を報告する。また、4箇所の押込み部には大径管側へ穴を設けることで小径管が食い込んで物理的アンカーとなる試験体を静的および繰返し強度評価に供した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
日置 隆介, 今村 美速, 今井 智恵子, 畠堀 貴秀, 田窪 健二, 吉田 康紀
p.
56-57
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウム合金押出管(肉厚2 mm、A6063-T5)同士を重ね合わせた電磁拡管かしめ接合部に対して、振動を加振しながらその振幅をレーザー光で計測することによって、かしめ接合部周辺の振動を可視化し、振幅の相対変化からかしめ接合部の密着度評価を検討した結果について報告する。かしめ内部の密着度はX線CTによる内部観察の結果と比較し、内部の隙間との関係を報告する。
抄録全体を表示
-
-ダイカスト鋳造工程による接合の継手強度特性-
今村 美速, 今井 智恵子
p.
58-59
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
射出成形工法を使用したアルミニウム合金展伸材の瞬時一括接合においてダイカスト鋳造活用した時の接合性を調査した結果を報告する。被接合材として6000系合金板を成形型の一部に挿入保持し、2枚の板間にADC12を流入させて接合する場合と、1枚の板に対してADC12を接合する場合の接合性の差異や接合性向上のための板表面凹凸効果について確認した。
抄録全体を表示
-
安田 勉
p.
60-61
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
良好なろう付性を有するためには、接合部表面の還元、温度、保持時間、及び接合部のクリアランスが重要である。またステンレス材は、表面に不動態被膜を有しており、これがぬれ性を阻害するため被膜の還元が必要である。今回、ろう付性に対するの各条件の影響性を明確にすることを目的とし、自動車配管部品のステンレスろう付仕様で一般的に採用されている母材をSUS304材、ろう材を純銅を用い検証を実施した。
抄録全体を表示
-
田嶋 晃, 中村 優太, 宮澤 靖幸, 為田 英信, 降旗 恭平
p.
62-63
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
近年、電子デバイスなどの接合以外にもはんだ付が用いられる場合が増えてきている。例えば配管部材の接合などに使用されている。一方、構造部材のはんだ付に関する研究はほとんどない。そこで、はんだ付条件がはんだ付性に及ぼす影響をその場観察で明らかにした。試験片形状を工夫することで、従来の方法では評価できない結果を得た。従って我々は、「はんだ広がり線速度」という新たな評価方法を提案した。
抄録全体を表示
-
貞末 照輝, 谷口 公一, 半田 恒久, 田川 哲哉
p.
64-65
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
散り近傍でスポット溶接した溶接部ではシートセパレーション終端部に凸部を生じる場合がある。本報では0.13%C-980MPa-1.6mm高強度薄鋼板のLTSを評価しシートセパレーション終端部凸部形状が破壊挙動に及ぼす影響について調査した。
抄録全体を表示
-
川邉 直雄, 谷口 公一, 松田 広志, 吉田 健
p.
66-67
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
超ハイテンの抵抗スポット溶接において,連続打点時の電極損耗現象およびナゲット形成挙動の変化を実験により観察した.そして,実験によって確認された電極損耗状態を数値解析によってモデル化し,ナゲット形成挙動の解析を行い,実験における連続打点時のナゲット形成およびスパッタ発生挙動について温度,応力状態の観点から考察した.
抄録全体を表示
-
余洋 , 前田 恭兵, 秦野 雅夫, 鈴木 励一
p.
68-69
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
内割れのサイズが引張せん断強度(TSS)に及ぼす影響を調査した。外乱因子を変化させることで内割れのサイズが異なった継手を作製し、10㎜の短冊試験片を加工した。加工した試験片を用いて三次元観察と引張試験を順次に行なった。深さが20μm~950μmまでの割れが観察された。割れ深さが20μmの場合でもTSSの低下が確認でき、更に割れ深さが増加してもTSSに及ぼす影響がほとんどなかった。
抄録全体を表示
-
- 第一報-
渡辺 由布, 吉田 健, 樽井 大志
p.
70-71
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
主に自動車車体剛性の向上を目的に、ウェルドボンドが多数採用されている。しかし、接着剤は絶縁体であることから、スポット溶接の品質を確保するためには打点部の接着剤を排除しなければならず、その要件検討が必要である。異なる接着剤を用って溶接条件検討を行い、必要条件を明確にした。
抄録全体を表示
-
藤田 貢輔, 高橋 佑輔, 村上 俊夫
p.
72-73
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
近年、自動車の車体剛性や接合強度確保のため、接着剤とスポット溶接を併用したウェルドボンドの検討が進められている。本研究では、軟鋼、1.5GPa級中高炭素鋼の2種類の鋼板を用いて接着面積を変えてウェルドボンドを行い、その引張せん断強度および十字引張強度を調査した。また接着面積が接合強度に及ぼす影響について考察を行った。
抄録全体を表示
-
後藤 崇志, 泊 圭一郎
p.
74-75
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
アルミ板材とアルミダイカスト材の抵抗スポット溶接性をアルミ板材同士との比較で評価した。問題点は、溶接可能範囲が狭くナゲット成長がダイカスト側に偏る点であり、一般的にアルミダイカスト溶接で懸念されるブローホールに関しては問題が見受けられなかった。これはアーク溶接の結果とは異なることも併せて報告する。
抄録全体を表示
-
後藤 崇志, 永田 康弘
p.
76-77
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
前報でアルミ板材とアルミダイカスト材の抵抗スポット溶接性を評価した結果、問題点は溶接適正範囲が狭くナゲット成長がダイカスト側に偏る点であることが分かった。本報では、それらの問題点に対し電極形状を調整することで改善した結果について報告する。
抄録全体を表示
-
関根 知紗, 山根 敏
p.
78-79
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
自動車の軽量化のために、鉄とアルミの抵抗溶接が行われる。接合部では、アルミが融点以上になった場合、鉄とアルミの合金層が生成される。この合金層が溶接品質に影響を与えている。そこで、合金層の生成状態を推定するための数値シミュレーションが必要となる。ここでは、連成解析を用いた数値シミュレーションを行って、接合部の温度履歴を求める。この履歴をもとに、合金層の生成状態を推定する。
抄録全体を表示
-
-Al5052/CFRP 接合部の強度評価と破壊特性分析 (第2報)-
任森棟 , 馬運五 , 楢崎 邦男, 麻寧緒 , 佐伯 修平, 岩本 善昭
p.
80-81
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
The tensile shear strength of Al5052/CFRP coaxial one-side resistance spot welded joint was measured. The fracture surface was analysed by SEM and the detailed characteristic was also discussed.
抄録全体を表示
-
鳥越 功, 本澤 友里, 春日 翔貴, 前田 利光
p.
86-87
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
レーザ溶接中の溶融池の温度分布をリアルタイムにAI判定し、レーザ出力をフィードバック制御するシステムを試作した。本システムを鋼の重ね溶接に適用し、AIが自動でレーザ出力を制御して貫通溶接を維持することを確認したので報告する。
抄録全体を表示
-
-レーザ溶接部からの水素放出挙動 -1
宮崎 康信, 巽 雄二郎, 泰山 正則
p.
88-89
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
レーザ溶接部には、溶接時に水素が溶解することが知られている。この水素は溶接後の冷却中にも拡散放出されることが予想される。そこで2次元差分計算を行い、室温まで冷却後にどの程度の水素が残存しているのかを推定した。その結果、溶接において溶解した水素の約半分が室温なった時点でも残存していると推定された。
抄録全体を表示
-
-レーザ溶接部からの水素放出挙動 -2
宮崎 康信, 巽 雄二郎, 泰山 正則
p.
90-91
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
レーザ溶接部に残存する水素量の時間依存性を1次元差分計算と2次元差分計算で比較した。また温度に依存しない1次元拡散方程式と2次元拡散方程式の解析解より得られる水素濃度の時間依存性についても比較した。その結果水素平均濃度に関しては、1次元拡散と2次元拡散で全く同じ挙動をすることが明らかとなった。またレーザ溶接部からの水素放出を取り扱うための解析解が得られた。
抄録全体を表示
-
沓名 宗春, 中島 正春
p.
92-93
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
機械部品の切削加工中や鋳造品のコーナー部にバリが発生し、これを機械的に除去するバリ取りは人手がかかり、環境も悪くなる、二次バリの発生など、現在も多くの問題点がある。これを短時間にレーザ照射と高圧ガスで除去する新技術を開発した。アルミニウム合金、炭素鋼、ステンレス鋼、樹脂部品について、レーザバリ取り装置で加工した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
林 良彦, 阿部 信行, 安積 一幸, 塚本 雅裕, 辰巳 佳宏, 米山 三樹男
p.
94-95
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
前回、傾斜形状のワークにおいてもDOEによるビームプロファイル成形は有用であることを確認した。今回は傾斜形状以外のフラットでない母材形状により生じるレーザ密度の不均一を緩和するDOEの研究開発について報告する。
抄録全体を表示
-
池庄司 敏孝, 米原 牧子, 加藤 千佳, 湯浅 健也, 池田 峻史, 京極 秀樹
p.
96-97
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
レーザ式粉末床溶融法(PBF-LB)による金属付加造形過程の粉末床表面の温度分布をサーモビューワで測定した。粉末は純銅で積層厚さ0.05mmとして30層積層後の温度分布ではベースプレート温度の初期設定値50℃から100℃まで粉末表面温度が上昇した。造形物表面温度は熱伝導により周囲粉末温度より10℃程度低かった。造形最適条件は造形時表面温度を加味する必要があることが示唆された。
抄録全体を表示
-
門井 浩太, 井上 裕滋, 鴇田 駿, 松本 幸弥, 千葉 浩行
p.
98-99
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
金属積層造形過程では,割れ等の欠陥発生が報告されているが,積層造形中の割れの発生原理やその影響因子は未解明であり,割れ感受性の評価法も確立されていない.そこで本報告では,積層造形過程に適した割れ感受性評価法を検討し,割れ発生現象やその感受性の支配因子を調査した.積層条件の異なる同組成の試験片において凝固割れの発生が認められた.また,積層条件によって異なる凝固割れ感受性を示すことが明らかとなった.
抄録全体を表示
-
山内 涼平, 山下 正太郎, 小椋 智, 才田 一幸
p.
100-101
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
ステンレス鋼の凝固割れ感受性は凝固モードに大きく依存することが知られているが,これまでに系統だった整理ができていないのが現状である.そこで,本研究では,Aモード,FAモード,Fモードのステンレス鋼を対象にバレストレイン試験を実施した.また,組織観察により凝固中のフェライト,オーステナイト率とBTRの関係を調査し,加えて溶接凝固の理論解析から凝固モードの影響を整理した.
抄録全体を表示
-
吉岡 優馬, 福元 成雄
p.
102-103
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
Ce、La、Nd量を0.15%、0.3%に個別に変化させたFe-25%Cr-22%Ni-0.03%P完全オーステナイト系ステンレス鋼の凝固割れ感受性を評価した。Ndは0.3%添加までBTRが単調に減少した。一方、CeとLaは0.15%添加まではBTRが減少し、0.3%添加でBTRが増大した。EPMAより0.3%Ce添加鋼ではCeとNiが濃化した領域が確認され、凝固解析より低融点化合物CeNi3の生成が予測された。
抄録全体を表示
-
高Mnオーステナイト鋼の凝固割れ感受性に対する合金元素の影響
植田 圭治, 髙田 充志, 佐原 直樹, 山下 正太郎, 平松 幸成, 小椋 智, 才田 一幸
p.
104-105
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
高強度オーステナイト鋼は低温靭性に優れており,比較的安価な材料であるが,オーステナイト凝固であることから高温割れ感受性が高いことが問題点として挙げられる.本研究では,高強度オーステナイト鋼である高Mn鋼の凝固割れ感受性に対する合金元素の影響について評価した.凝固割れ感受性評価にはバレストレイン試験を実施し,溶接凝固シミュレーション,組織解析から各合金元素が凝固割れ感受性に与える影響について調査した.
抄録全体を表示
-
-凝固割れ抑制に向けた高Mnオーステナイト鋼の合金元素の最適化-
佐原 直樹, 山下 正太郎, 小椋 智, 才田 一幸, 植田 圭治, 髙田 充志
p.
106-107
発行日: 2020年
公開日: 2020/06/20
会議録・要旨集
認証あり
第1報において,高強度オーステナイト鋼に対する各合金元素の影響が明らかになった.そこで,本研究では,高強度オーステナイト鋼である高Mn鋼の凝固割れ感受性を低減することを目的として,合金元素の最適化を試みた.最適化された高Mn鋼に対してトランスバレストレイン試験を実施して凝固割れ性を調査するとともに,組織解析,機械的性質について調査した結果について報告する.
抄録全体を表示