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―ウィービング溶接における気泡排出挙動の高速度カメラ観察―
松葉 正寛, 石田 欽也, 児玉 真二, 松田 和貴
p.
4-5
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
自動車シャシー部材の耐食性向上にあたり,亜鉛めっき鋼板の適用が有効である.他方で,シャシー部材の組立ではガスシールドアーク溶接による重ねすみ肉溶接継手が多く,ルート部近傍で亜鉛蒸気の気泡が発生し易い.この気泡が溶接金属内部で気孔となり,溶接継手の機械的特性の劣化を招く.そこで本報では,気孔の低減に有効な溶接プロセスを検証した結果について報告する.
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熊谷 和磨, 井海 和也
p.
6-7
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
アーク溶接時に発生するスラグは電着塗装性の阻害因子として知られており、自動車部品の溶接継手部に塗装欠陥を発生し、耐食性の低下を招くことが課題となっている。溶接スラグは酸素とSiなどの脱酸元素との反応物であるが、一般的にシールドガス中の炭酸ガス比率を高くするとスラグ量が増加することで知られている。本研究では、薄鋼板の重ね溶接時のシールドガス組成を変更し、生成した溶接スラグ状態から電着塗装性を考察した。
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王 一焜, 鈴木 誠司, 山根 敏
p.
8-9
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
CO2をシールドガスとして用いるアーク溶接において、アークの高温で溶接移行中に溶接ヒュームが発生すると同時に、CO2が還元され、COが生じる。そこで、アーク点の周りにCOセンサ、風速計と線香を設置し、溶接開始から終了までの生じる気流の速度と温度などを同時に測定することで、COの拡散経路を検討した。ここでは、溶接作業者の影響を除くために、アーク点を固定するための溶接システムを構築した。
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杉江 一寿, 高橋 勇, 多羅沢 湘
p.
10-11
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
熟練溶接士の技能を訓練者に効果的に伝承するため、手動TIG溶接における溶接トーチおよび溶加棒の動作をモニタリングした。
本研究では、モーションキャプチャを溶接士の前方に配置し、溶接トーチと溶加棒の端部にマーカを取り付けて溶接トーチおよび溶加棒の動作を数値化し、これらの動作が溶接品質に与える影響を検討した。
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中西 省太, 松尾 優太朗, 田辺 祥大, 木原 康之, 小椋 優, 野々村 将一
p.
12-13
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
大型構造物製造には高度な溶接技術が求められ、繰返しを前提とする自動溶接ロボットでは対応しきれず、また、高度な技量を持つ溶接士を継続的に育てることも難しいのが実情である。そこで遠隔地から「迅速に」「多拠点・多数の」溶接ができるよう遠隔溶接システムの開発を行っている。ハプティクスデバイスを使って遠隔地に設置された溶接ロボットを操作し、まずは従来の溶接作業を遠隔操作で行うことを目標に開発を進めている。
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羅 羽西, 津守 麗, 落合 航平, 山根 敏
p.
14-15
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
パルスガスメタルアーク溶接は主要な接合技術であり、異なる産業に応用されている。この溶接では、溶融池状態に対して溶接条件を変更し、品質を確保する。本研究では視覚センサーを用いて溶融池を撮影し、深層学習のResnet50を用いて溶融池画像から3つの状態(過剰、正常、不足)に分類し、溶融状態を推定する。また学習されたモデルを用い、リアルタイムで溶接状態を検出し、条件を変更して溶接実験を実現した。
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キョウ コウオウ, 王 伝智, 山根 敏, 中村 敬人, 永井 卓也, 石崎 圭人
p.
16-17
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
セラミック製裏当て材を用いたV開先裏波溶接において、安定溶接施工を行う上でルートギャップに適応したウィービング幅の設定、および溶接線倣いが重要となる。
そこで、CMOSカメラを用いて溶融池およびその近傍を複数の露光時間で撮影し、得られた画像からワイヤ先端位置やルートギャップを連続的に精度よく検出した。
また、これらの結果を用い、ウィービング幅の自動設定およびPI制御を活用した溶接線倣い制御を行った。
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陸 吉東, 松谷 和哉, 山根 敏
p.
18-19
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
建設機械などの産業において、すみ肉溶接は一般的で広く使われている接合方法である。 すみ肉溶接では接続部の品質確保するために脚長が要求されて、溶接ルートと溶接線が一致となる必要である。そこで、CMOSカメラを用いて溶接トーチの前方で溶融池を撮影し、溶融池画像から画像処理で溶融池の中心とワイヤ先端部座標を検出した。また、検出したワイヤ先端部と溶融池中心の誤差により、溶接中でPI制御を用いて倣い制御を実現した。
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江川 哲司, 柏原 敬一, 高田 賢人, 惠良 哲生
p.
20-21
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
SUV等に採用されているフレームには,悪路走破性や堅牢性,衝突安全等のほか,燃費規制(CAFÉ規制)やカーボンニュートラル実現に向けた軽量化の両立が求められている.新型SUVに搭載されたフレームは,新開発の曲線テーラードブランクにレーザ・アークハイブリッド溶接を適用し,量産車種として世界で初めて採用した.本報では,フレームへのテーラードブランクの溶接適用課題に対し,各種検討した内容について報告する.
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-レーザ・アークハイブリッドによる高品質溶接の実用化-
高田 賢人, 恵良 哲生, 達富 正英, 内山 博史
p.
22-23
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
自動車業界ではカーボンニュートラル実現に向けた車体軽量化が加速している。軽量化の一例としてラダーフレームに曲線テーラードウェルドブランク材(以降TWB)技術を用いた一体差厚曲線TWBが採用されている。一体差厚曲線TWBは、板厚・材質等が異なる鋼板を一体化するため溶接中の狙いズレによるアンダーフィルが発生しやすく疲労強度低下の原因になる。そこで、狙いズレ裕度が優れた高品質・高速溶接を実現したので報告する。
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陳 靖佳, 麻 寧緒, Rashed Sherif, 宮田 洋平, 千野 剛, 功刀 厚志
p.
24-25
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Welding assembly deformation of sheet structures is predicted using inherent deformation measured in fillet and lap welded joints considering the influence of tack welds.
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濵名 菜々子, 山本 啓, 伊藤 和博
p.
26-27
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
AlやCuは優れた熱・電気伝導率を有する金属材料であるが,その溶接金属では結晶粒粗大化による強度低下が課題であり,従来の合金元素添加では熱・電気伝導率との両立が困難となる.そこで,金属材料と複合化することで強度特性や熱・電気伝導率の向上が期待できるカーボンナノチューブ(CNT)に着目した.本講演では,溶接金属中へのCNTの添加・分散手法について検討し,その組織形成や機械的性質への影響を調査した結果を報告する.
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社本 航, 伊藤 環, 山本 元道, 吉田 哲, 岡部 俊明, 武田 裕之
p.
28-29
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,組成の異なる2本のホットワイヤを同時に送給して溶接金属を形成するツインホットワイヤ法を用い,2本のワイヤの送給比を変化させることで溶接金属の高精度な組成制御を試みた.半導体レーザを熱源とし,ツインホットワイヤ法と立向施工を組み合わせ,Ni当量,Cr当量を変化させたステンレス鋼溶接金属作製での適正条件の導出,作製した溶接金属の各種調査結果について報告する.
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仲谷 将史, 栗田 喜章, 冨田 海, 谷口 公一, 佐藤 雄二, 水谷 正海, 塚本 雅裕
p.
30-31
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
レーザ溶接は他の溶接法に比べて深い溶け込みが得られ,高品質な溶接ができる.しかし,スパッタが発生する.スパッタは溶接部の減肉や空孔の発生などの溶接欠陥形成因子となるため,スパッタの発生を抑えた溶接法の開発が求められている.そこで本研究では溶融池の安定性を向上させるためにマルチスポットレーザを用いて溶接を行った.さらに溶接挙動を高速度ビデオカメラを用いて観察した.
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福山 遼, 奥田 誠, 中村 紀夫
p.
32-33
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
レーザ溶接では狙った溶け込み深さに対して加工条件の選定に時間を要する.さらに,溶接欠陥であるブローホールは突発的に発生するため後工程で検査が必要となる.本研究では,SUS304薄板のレーザ重ね溶接において機械学習を用いた溶け込み深さの予測とブローホール検出モデルの構築を行った.教師データには種々の加工条件から得た溶け込み深さのデータや,加工点の発光強度からなるモニタリング信号を用い,その有効性を確認した.
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寺島 岳史
p.
34-35
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
金属ガラスとはガラス形成能が特に高く明瞭な過冷却液体状態を有するバルクアモルファス合金の総称である。その優れた特性から各種産業応用が期待されているが、非平衡材料であるため溶接が難しいとされてきた。
本研究ではZr基金属ガラス丸棒を突合わせて回転させながらレーザ圧接を試み、溶接組織の観察を行った。その結果溶け込みは急冷されてガラス形成するが、それに隣接する熱影響部では結晶化が生じることが分かった。
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馬袋 公基, 山﨑 敬久
p.
40-41
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
輸送機器においてマルチマテリアル化が進んでおり,軽量化のため軽量材料の異材同士をボルトやナットを使わず接合する技術が求められている.異材接合には摩擦圧接が適していると考えられており,本研究では引抜材で強加工のA5052アルミニウム合金とTi-22V-4Alのβチタン合金パイプの高速回転摩擦圧接をアプセット圧力に着目して試みた.パイプの接合継手が形成でき,引張試験においてアルミニウム側で破断した.
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鶴山 遥紀, 崔 正原, 日野 隆太郎, 青木 祥宏, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
42-43
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Mg合金とAl合金の異材接合は両者の高い拡散係数に起因してIMC層が厚く生成し,継手の機械的性質を低下させる原因となっている.この問題を改するために極低温接合が可能な線形摩擦接合に注目した.本研究では接合時における印加圧力,周波数の制御により,これまでにない94%の継手強度効率を有するMg/Al合金継手を得ることに成功した.また,TEM-EDS分析によりIMC層の組成を調査することで,接合メカニズムを解明した.
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Furkan KHAN, Takuya MIURA, Yoshiaki MORISADA, Kohsaku USHIODA, Hidetos ...
p.
44-45
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
In this study, a novel approach of using insert material was investigated to obtain a high-quality weld between SS400 and A7075-Al alloys and mechanical properties of the weld were investigated.
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海保 凪佐, 岩本 知広, 市川 海人, 松田 朋己, 廣瀬 明夫, 武岡 正樹
p.
46-47
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Sc-RFSSWによるAl合金とGA鋼板の接合体界面について微細組織変化の解析を行った。ツールの保持時間が増加するとショルダ外周部に形成されるZnの巻き上げは年輪のような形態になりやすい。TEMによる解析では、ツールの保持時間が短い場合、ショルダ直下では界面近傍に主にFeAlが形成されていることが電子回折図形により分かった。
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安井 利明, 中村 太一
p.
48-49
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
FSWによるFe/Al接合では,被接合材の寸法誤差等により,接合ツールのFe切削による新生面創出状態が変動し,接合強度に影響する可能性がある.これまでの研究で,材料が破壊時に発生する弾性波であるAE計測することでFSW中のFe切削の有無の検出が可能であることを示した.本研究では,供試材に人工欠陥を用いた状態でFSW及びAE計測を行い,センサー位置やFFT解析条件が接合欠陥検出に与える影響を調査した.
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佐藤 一平, 柴田 尚憲, 松本 成史
p.
50-51
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
当社が開発した次世代接合技術であるSynchronize Stir Welding(同期攪拌接合)は、チルト角不要で、複雑な主軸機構を必要とせず、主軸にかかる負荷や振動、接合中の温度、ショルダー径を最小限にとどめる事により、接合条件の幅が広く、接合欠陥のない、高強度で高速接合を可能となる次世代接合技術である。
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四方 皓大, 前田 新太郎, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
52-53
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
摩擦攪拌接合(FSW)はツールを材料に挿入し,攪拌することで接合を行うため,接合中および接合後の力学挙動は極めて複雑であり,そのシミュレーションは非常に困難である.しかしながら,接合後の塑性ひずみ分布や残留応力などの力学状態を把握することは有用である.そこで本研究では,Euler型解法による熱弾塑性解析手法を構築し,FSWに適用することで,その有用性について検討する.
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Rishabh SHOTRI, Takuya MIURA, Yoshiaki MORISADA, Kohsaku USHIODA, Hide ...
p.
54-55
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Linear friction welding creates solid-state weld by pressure-controlled plastic deformation and frictional heat. The modelling of extensive distortion during joint formation in thin sheets is studied.
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濵名 晃平, 前田 将克
p.
56-57
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
幅5mmの開口開先を設けた板厚5mmの6061アルミニウム合金に対して,様々な外形寸法の同種材料の角棒をバルク肉盛材として外部供給し摩擦攪拌接合を行った.得られた継手に対して機械的性質および継手組織の比較を行い,肉盛材の外形寸法の差がlazy S分布に与える影響について検討を行った.
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冨岡 泰造
p.
58-59
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウム板の被接合面を回転させた円柱形ツールで加圧する摩擦攪拌処理を施した後に、重ねたアルミニウム板を回転させたピンレス円柱形ツールで加圧して接合する摩擦点接合を検討した。2 mm厚の5083Al合金板を用いて接合品を製作して引張せん断試験を行った結果、圧痕径10mm圧痕深さ0.5mmの接合部でスポット溶接に匹敵する破断荷重が得られることがわかった。
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石田 冬輝, 山下 享介, 釜井 正善, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
60-61
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
近年,固相接合法を応用して,固相状態で金属積層造形を行う手法が注目されている。摩擦肉盛法は材料表面処理技術として実用化されているが,積層造形法としても応用できる可能性を秘めている。しかし,摩擦肉盛中に生じるバリの役割や摩擦肉盛層の形成機構については未だ明らかとなっていない。本研究では,摩擦肉盛中に形成されるバリの役割の解明を目指して,円環状治具を用いた新たな摩擦肉盛法に取り組んだ。
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山口 創大, 伊藤 鉄朗, 青木 祥宏, 釜井 正善, 藤井 英俊
p.
62-63
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
線形摩擦接合(LFW)は、材料同士を押し付け線形運動で擦り合わせ際に生じる摩擦熱を熱源とした固相接合法であり、接合に伴って軟化した材料が外部へバリとして排出されることが知られている。このプロセスを積層造形に適用するためには、接合時のバリの制御が課題として挙げられる。本研究では、アルミニウム合金を用いて、バリ発生と接合パラメータや治具の構造の関係など基礎的な知見を得ることを目的とする。
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山岸 英樹, 久田 康一, 大坪 拓也, 大森 伸朗
p.
64-65
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
接合界面への大変形導入により低温かつ短時間で拡散反応を行うスポット低温鍛接装置を試作し、タブリード電極を模擬した工業用純アルミニウムの多層固相接合を行った。A1N30H箔50枚をA1050板材でサンドイッチし、接合条件(接合温度及び圧下比)が継手強度及び接合界面に及ぼす影響を検討した。
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山下 享介, 潮田 浩作, 藤井 英俊, ゴン ウー, ハルヨ ステファヌス, 川崎 卓郎, 小山 元道
p.
66-67
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
高Ni鋼の一種であるスーパーインバー合金は優れたインバー特性を示すが、溶接性の悪さや相安定性の低さが課題となる。固相接合である摩擦攪拌接合(FSW)を適用することで課題の解決が期待できるが、検討例はほとんどない。本研究では、スーパーインバー合金のFSW攪拌部に形成された超微細粒組織と機械的特性の関係に対する基礎的な知見を得ることを目的として、引張変形中その場中性子回折による変形挙動解析を実施した。
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Junqi CHEN, Takuya MIURA, Kohsaku USHIODA, Hidetoshi FUJII
p.
68-69
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Microstructure and mechanical properties of FSWed stir zones of low-density Fe-0.1mass%C-Al weathering steel with different Al contents(0.05-5mass%) were studied considering grain size and types of carbides
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三浦 拓也, 森貞 好昭, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
70-71
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
我々が開発した中心の貫通穴を水冷する工具鋼製水冷ボビンツールを用いることで、従来困難な鉄鋼材料のボビンツールFSWを実施することが可能となった。本研究では、冷延鋼板の水冷ボビンツールFSW接合部において結晶粒径および集合組織の分布を評価し、接合中の材料流動挙動の特徴および接合部微細組織形成過程への影響を明らかにすることを目的とした。
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青木 祥宏, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
72-73
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
焼戻し温度により1.5GPaに調質したクロムモリブデン鋼(SCM440)を用い、線形摩擦接合条件として印加圧力、寄り代を変化させ、接合部微細組織と機械的特性を調査することで、1.5GPa級マルテンサイト鋼における100%継手効率を実現するための最適条件探索を目的とする。
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渡邉 信也, 斉藤 仁, 譚 錫昊, 豊田 紘樹, 池田 倫正
p.
74-75
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
EV化が進み電池及び乗員を守る車体要件は厳格化し,スティフナやインナには超ハイテンの適用が進んでいる.一方で,アウタは薄肉化しており,薄板の溶接径確保と散り抑制の両立が困難な高板厚比の薄厚厚三枚重ね板組が増加している.本報では, この課題を解決するために新たに開発した溶接電流制御技術を用いた新スポット溶接法とその溶接メカニズムについて報告する.
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渡邉 信也, 斉藤 仁, 譚 錫昊, 豊田 紘樹, 池田 倫正
p.
76-77
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
EV化が進み電池及び乗員を守る車体要件は厳格化し,スティフナやインナには超ハイテンの適用が進んでいる.一方で,アウタは薄肉化しており,薄板の溶接径確保と散り抑制の両立が困難な高板厚比の薄厚厚三枚重ね板組が増加している.この背反する課題を両立させるために,新溶接電流制御技術を用いたスポット溶接法を前報で提案した.本報ではその新スポット溶接法による板組範囲の拡大効果と散り抑制効果について報告する.
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-抵抗スポット溶接におけるモニタリング技術の開発 第1報 -
嶋田 直明, 堀川 裕史, 児玉 真二
p.
78-79
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
抵抗スポット溶接では、打角などの各種外乱により、溶接部品質への悪影響が生じる場合がある。外乱を定量的に検出することで、外乱情報を溶接部の品質モニタリングや品質制御に活用できる可能性がある。本報では、スポット溶接電極のシャンク部分に4枚のひずみゲージを貼り付けて、外乱を付与した場合の電極ひずみを、通電せずに測定した結果を示す。測定の結果、4枚のひずみゲージの値は外乱に応じた変化を示した。
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- 抵抗スポット溶接におけるモニタリング技術の開発 第2報 -
堀川 裕史, 嶋田 直明, 古迫 誠司, 児玉 真二
p.
80-81
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
抵抗スポット溶接では、打角などの各種外乱により、LME割れといった溶接部品質への悪影響が生じる場合がある。スポット溶接電極のひずみを計測することで溶接時の外乱を検知する手法がある。本報では、電極材質である銅の線膨張率に合わせたひずみゲージを用いて、通電中の溶接部の変化をモニタリングした結果を示す。検討の結果、通電中のナゲット体積膨張による加圧力の変動や打角の大きさを精度よく捉えることができた。
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Paponpat CHAIMANO, Ninshu MA, Kunio NARASAKI, Tetsuo SUGA, Sendong Ren
p.
82-83
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
研究ソフトウエアJWRIANを用いてマイクロ抵抗スポット溶接の電気・熱・力学現象をシミュレーションし、電位、電流密度、温度、接触圧力、電極変位、およびそれらの分布と履歴を定量評価した。
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何 默涵, 麻 寧緒, 王 元勋
p.
84-85
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
In this study, an ultrasonic assisted resistance welding process for sound joining of titanium/aluminum sheets is proposed and joint properties were investigated by experimental measurements.
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宮内 貴章, 長谷川 慎一, 森貞 好昭, 相原 巧, 藤井 英俊
p.
86-87
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
我々は、低温での接合が可能な固相抵抗スポット接合法を開発している。自動車製造で用いられている高張力鋼板のスポット溶接では材料強度800MPaを境に十字引張強度が低下することが知られている。一方で当該接合法では、溶融を伴わないため十字引張強度の低下を抑制できることが明らかとなっている。本研究では従来のスポット溶接継ぎ手と機械的特性を比較すると共に、詳細な組織観察によって脆化抑制機構を検討した。
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谷口 公一, 植田 圭治, 伊木 聡, 南部 将一, 柿本 遼
p.
88-89
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
超ハイテンのスポット溶接部の継手強度決定機構を明らかにするため、溶接部組織と局所的な変形挙動の関係に着眼した。小型引張試験を新たに構築し、その変形過程を評価した。組織解析ではSEMおよびEBSDを行い、組織形態を評価した。小型引張試験およびEBSDの再構築結果より、き裂は旧オーステナイト 粒界を進展し、ブロック境界へ方向変換していることが観察された。パルス通電を行った場合はき裂停止が認められた。
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中田 啓亮, 斉藤 賢司
p.
90-91
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
抵抗スポット溶接部の溶融金属脆化(LME)割れに及ぼすB添加の影響を明らかにするために、溶接試験によるLME評価を実施した。B添加による割れ抑制効果が確認されたが、割れが発生する位置によって効果に差異が認められた。これは溶接時の最高到達温度による固溶B量の差に起因すると考えられる。
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山下 正太郎, 平田 弘征, 才田 一幸
p.
96-97
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
フェライト系ステンレス鋼における475ºC脆化挙動に対して化学組成に基づいた研究例があるが,二相ステンレス鋼溶接部ではオーステナイト相,フェライト相の相比が変化することから溶接部の組織状態が475ºC脆化挙動に与える影響を明らかとする必要がある.そこで,二相ステンレス鋼溶接部(母材,熱影響部,溶接金属部)の475ºC脆化挙動を実験的に明らかとし,フェーズフィールドシミュレーションを用いて溶接部の相分解過程を考察した.
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-微細化に及ぼすTi 量の影響-
内 真人, 山下 正和
p.
98-99
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
自動車部品の溶接部は機械的特性担保のため組織が微細であることが求められるが、ソリッドワイヤを用いたフェライト系ステンレス鋼は溶接時の入熱により組織は粗大な柱状晶となる。本研究ではフェライト系ステンレス鋼のソリッドワイヤ中のTi量を変動させ微細化に及ぼす溶接金属元素の影響を調査した。溶接金属組織中のTi量の増加に伴い溶接金属組織の微細化が確認された。溶接金属組織中のTiN個数と結晶粒度に相関が確認された。
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Yipu Xu, Yutaka S. Sato, Shun Tokita, Yue Zhao, Aiping Wu
p.
100-101
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
a bimetallic additively-manufactured structure of ferritic stainless steel and austenitic stainless steel was fabricated using a gas-tungsten-arc-welding (GTAW)-based WAAM process.
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柳楽 知也, 吉中 奎貴, 中村 照美, 澤口 孝宏
p.
102-103
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Fe-Mn-Si系合金は、オーステナイト単相で凝固するため凝固割れ感受性が高く、機械的な接合により構造体化が行われてきた。そこで本研究では、溶接部において凝固割れの発生を抑制可能な溶接技術の開発を行った。また、溶接部における低サイクル疲労特性について評価し、微細組織や組成の影響について調査した。
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前田 新太郎, 手銭 永遠, 王 聞達, 生島 一樹, 柴原 正和
p.
104-105
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
凝固割れは構造物の強度を低下させる可能性がある重大な溶接欠陥であり,その発生を予測・防止することは非常に重要である.溶接凝固割れは,溶接金属の溶融・凝固に伴う冶金学的な因子と溶接時の変形や拘束に伴う力学的な因子の双方が影響して発生する現象である.本研究では,結晶間の液膜を考慮した溶接高温割れ解析手法を用いて,溶接諸条件が凝固割れ発生に及ぼす影響について検討する.
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北原 成倫, 山内 悠輔, 大沼 蒼, 山田 拓哉, 佐々木 朋裕, 江口 勇気, 前田 侑斗
p.
106-107
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
自動車用車体に使用される6000系アルミニウム合金の超音波接合において,超音波工具と被接合材との摩擦が接合部の生成に及ぼす影響を調べた.被接合材が大型,かつ高強度であり,接合界面で生じる相対運動が拘束される条件においては,超音波工具による摩擦発熱が支配的となり,接合部の局所的な軟化と塑性変形を引き起こすことで,接合強度を上昇させることを明らかにした.
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張 哲源, 佐々木 朋裕, 江口 勇気, 前田 侑斗
p.
108-109
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
Al合金と炭層繊維強化樹脂(CFRTP)の超音波接合において,超音波工具の表面形状が摩擦発熱による樹脂の溶融,およびAl合金の塑性変形に及ぼす影響を調べた。先端にローレット突起を有しない超音波工具を用いることにより,工具とAl合金の界面摩擦に起因する樹脂の溶融が促進されることが分かった。さらにAl合金の塑性変形も促進されるによりAl合金の炭素繊維部への食い込みが発生し,継手強度を上昇させる可能性があることを示した。
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鴇田 駿, 川島 唯, 佐藤 裕, 小原 良和, 辻 俊宏
p.
110-111
発行日: 2024/03/22
公開日: 2024/06/30
会議録・要旨集
認証あり
超音波接合により作製したFe/Al異材接合部を中性塩水環境中に浸漬し、その腐食挙動と機械的特性の変化を調査した。継手のせん断引張試験の結果、浸漬後の試験片ではせん断引張荷重が大きく減少した。超音波映像化装置を用いて浸漬前後の接合界面を観察したところ、腐食により接合面に腐食が進展し、接合面積が減少したことが明らかになった。
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