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佐藤 祐理子, 荻野 陽輔, 佐野 智一
p.
2-3
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
ガスメタルアーク溶接プロセスにおいて、シールドガス種・アーク電圧・ワイヤ送給速度(溶接電流)等、複数の制御パラメータが重層的に影響する結果、溶滴移行形態が変化し、施工性の良否に影響を与える。本研究では、自由移行形態の遷移挙動に注目し、ワイヤ送給速度および溶接電流の溶滴移行現象に対する影響を評価した。
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荻野 陽輔, 佐野 智一
p.
4-5
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
ガスメタルアーク溶接プロセスにおける溶滴移行現象は、溶滴に作用する電磁気力や表面張力などの対流駆動力のバランスによってその特性が決定づけられる。一方で、材料の表面張力は温度に依存して変化することが知られており、溶融池現象においてはその影響が非常に大きいことが知られている。本研究では、表面張力の温度依存性が溶滴移行現象に対して及ぼす影響について数値シミュレーションにより考察する。
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Ngoc Quang TRINH, Shinichi TASHIRO, Tetsuo SUGA, Tomonori KAKIZAKI, K ...
p.
6-7
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
本研究ではメタルコアードワイヤを用いたアーク溶接においてフラックス率が溶滴移行過程に及ぼす影響について研究を行った。その結果、溶滴移行周波数はフラックス率とともに増加し、この傾向は特に低電流にて顕著となることが判明した。
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-溶接欠陥形成機構と溶接中センシング情報の相関付けに向けた検討 第1報-
笠野 和輝, 荻野 陽輔, 佐野 智一, 浅井 知
p.
8-9
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
GMAWの溶融池内部の溶接現象を直接観察する手法の内、ガラス板を利用した手法を改良し、継手形状制約を無くすと共に、従来手法に比べ明瞭に現象観察が可能にした。
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―アーク雰囲気のガス組成変化による溶滴移行シミュレーション―
藤原 康平, 津山 忠久, 荻野 陽輔, 小原 昌弘
p.
10-11
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
GMA溶接の低スパッタ化を目的として、CO
2を主たるシールドガスとし,少量のArを溶滴の周辺のみに周期的(パルス状)に添加することで規則的な溶滴移行を実現し,ガスコストを抑えつつ低スパッタ化が可能なパルスガスMAG溶接法を開発した.本報では、GMA溶接中にアーク雰囲気をCO
2雰囲気からAr雰囲気へと急変させた溶滴移行シミュレーション解析を用いて、パルスガスMAG溶接法における溶滴移行現象について考察した。
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田代 真一, Dongsheng WU , 田中 学, Anh Van NGUYỄ N
p.
12-13
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
ステンレス鋼のキーホールプラズマアークの溶融池現象をX線等により実験観察し、アンダーカット形成メカニズムを明らかにする。
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竹中 啓輔, 西田 圭佑, 佐藤 雄二, 塚本 雅裕
p.
14-15
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
純銅は近赤外光の吸収率が低く、近赤外線レーザーでは安定した溶接が難しい金属である。光吸収率が近赤外光の約6倍高い青色レーザーは純銅溶接に有利だと考えられているが、その高出力化が課題であり、高出力な青色半導体レーザーを用いた溶接に関する報告は少ない。そこで本研究では出力1.5kWの高出力青色半導体レーザーを開発し、ハイスピードカメラを用いて厚み2mmの純銅板に対するビードオンプレート溶接中の溶融挙動を観察した。
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藤尾 駿平, 貴田 優希, 吉田 実, 佐藤 雄二, 竹中 啓輔, 井藤 里香, 塚本 雅裕
p.
16-17
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
電気自動車用モータの製造では, 高速かつ低入熱なレーザによる純銅平角線の溶接技術が求められている. しかし純銅は, 従来用いられている近赤外線レーザに対する光吸収率が低く, 加工効率が低い. そこで本研究では純銅に対して高い光吸収率を有する青色レーザと高出力近赤外線レーザを重畳したハイブリッドレーザを用いて純銅平角線の溶接を試みた. その結果, 近赤外線レーザ照射のみの場合と比較して溶融効率が約1.45倍増加した.
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渡辺 康介, 山崎 哲郎, 大田 祐太朗, 猪瀬 幸太郎, 杉野 友洋
p.
18-19
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
鋳造での製造難易度が高い薄肉かつ大型の部品に於いては、板金や小型鋳物を用いた溶接構造化が検討されている。板厚差のある部材を溶接構造化する場合、レーザ溶接、レーザ粉体肉盛などの低入熱溶接・肉盛手法の併用が想定される。本工法の使用が想定される材料のうち、前報に続き代表的なTi合金であるTi-6Al-4Vを取上げ、肉盛組織、硬さ、引張特性および熱処理による変化について報告する。
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進士 和樹, 寺島 岳史
p.
20-21
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
Zr基金属ガラスのはんだ接合は、表面に強固な酸化被膜が存在するためはんだのぬれが極端に低いという問題がある。そこでレーザクラッディング法によりZr基金属ガラスの表面にCu箔を溶着し表面改質を施した。溶着表面の構造解析およびぬれの評価を行い、その結果ぬれが改善されることが分かった
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浅野 涼, 山崎 圭, 戸田 亮, 齋藤 康之, 山口 幸祐, 柿崎 智紀, 茂田 正哉, 田中 学
p.
22-23
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,高輝度X 線透過型高速度イメージング装置を用いてESWにおけるスラグ浴内現象を透視観察し,スラグ浴深さが突出し長さ,溶接電流およびワイヤ溶融速度に及ぼす影響を調査した。その結果,ESWによる長尺溶接を実現する上でスラグ浴深さを一定に制御することの重要性が示唆された。
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橋本 康裕, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
24-25
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
純銅は電気抵抗値が小さく熱伝導率が高いことから、様々な産業分野において使用されている。しかしながら、溶接をする場合は十分な溶け込みを得ることが難しく、熱影響部の形成も問題となる。そこで本研究では、低温での接合が可能な圧力制御通電圧接法を用いた純銅の固相接合を検討し、熱影響部の形成や継手の機械的性質に及ぼす接合条件の影響を詳細に調査した。
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山岸 英樹
p.
26-27
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
Ti/Al重ね接合においてスポット鍛接法の適用を検討した。引張せん断試験において接合界面破断となる接合条件(接合温度270℃) と母材破断となる接合条件(接合温度350℃)の2種類について、疲労試験及び接合界面の解析を行い比較した。接合温度350℃では、厚み30-100 nm程度のTiAl3と思われる反応層が認められた。強度試験の結果から反応層の厚みは数十nm程度が良いことが明らかになった。
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高原 渉, 太田 涼太, 廣瀬 明夫
p.
28-29
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウム合金の溶接では、高い反応性のため炭酸ガスシールドは利用されないが、本研究では、二酸化炭素雰囲気でのアルミニウム合金廃材の燃焼によるカーボンニュートラルの可能性について検討する。合金添加元素がアルミニウムの電子状態に及ぼす影響および酸化物の電子状態を分子軌道法により調査し、溶接技術を応用した二酸化炭素雰囲気での活性金属の燃焼によるカーボンニュートラルの可能性について考察する。
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角 和磨, Sherif Rashed , 楢崎 邦男, 麻寧緒 , 上野 康雄, 田中 伸也
p.
30-31
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
鋼板のガウジング加工における熱源モデルを開発し、その過渡温度や熱応力を熱弾塑性FEMにより解析し、ガウジングとその後の残留応力を予測した。また、予測した残留応力の分布を実験測定で検証した。
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河端 征大, 笹原 弘之, 佐々木 智章, 和田 勝則, 金丸 周平, 野村 祐司
p.
32-33
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
アーク溶接を応用した金属積層造形について高品位かつ複雑形状の造形を目指し,新たにTIG方式のトーチを開発した.開発したトーチでは,ワイヤを垂直に供給しつつワイヤを中心に常に電極を回転させながら造形を行う.本トーチの基本特性を調査するためビードオンプレート溶接を行い,電極の回転に伴い溶接方向に溶け込み深さが周期的に変化することやアーク長の増加に伴い適用可能なワイヤ供給速度が増加することを明らかにした.
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中村 敬人, 永井 卓也, 高橋 慎司, 山下 賢, 岡部 俊明, 武田 裕之
p.
34-35
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
YS308Lでアーク溶接による積層造試験体を製作した。積層体の機械的特性は積層方法および試験位置で変化しており、その要因を金属組織変化の観点から考察した。
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上谷 佳祐, セフ シャハブディン , 丸岡 浩幸
p.
36-37
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
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柳樂 知也, 中村 照美, 吉中 奎貴, 澤口 孝宏, 青木 祥宏, 山下 享介, 藤井 英俊
p.
38-39
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
近年、Fe-Mn-Si基をベースとして開発された合金は、優れた低サイクル疲労寿命を有しており、新たな制振ダンパー材料としての応用が期待されている。本研究では、放射光X線イメージングおよびX線回折を利用して、TIG溶接中での凝固過程のその場観察を行った。高空間分解能観察により、オーステナイトの晶出挙動などの凝固モードの特徴について詳細に調査し、一般的なステンレス鋼の凝固現象との違いについて明らかにする。
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松尾 孟, 加茂 孝浩, 大丸 成一
p.
40-41
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
アシキュラーフェライトのブロックサイズに及ぼすCとCrの影響を調査した。ブロックサイズは、Cを増加させると微細化し、Crを添加すると粗大化した。ブロックサイズはγ→α変態の駆動力やγ強度だけでは決まらないことが分かった。
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伍沢西 , 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
42-43
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
我々は、極めて微細なV炭化物の生成に起因したマルテンサイト(α’)の焼戻し二次硬化を利用することで、α’鋼の摩擦攪拌接合(FSW)継手におけるHAZ軟化の改善を目的として研究を実施してきた。従来の研究から焼戻し二次硬化の最適温度をA
1点に合わせることが重要であることが分かっている。本研究では、MnおよびV添加量を変化させることでA
1点を制御し、α’鋼FSW継手のHAZ軟化抑制に対する焼戻し二次硬化の最適化を目指した。
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三浦 拓也, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
44-45
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
6%Ni炭素鋼に対して異なる接合条件で摩擦攪拌接合を施すと、接合中の材料流動に伴う塑性変形によって形成される旧オーステナイトの粒径などが変化し、冷却中の相変態挙動や残留オーステナイト量に影響を及ぼす。本研究では、接合条件の違いが6%Ni炭素鋼の流動および微細組織形成挙動に与える影響を明らかにするため、異なる2つの接合条件の攪拌部断面の集合組織分布の解析から接合中の材料流動挙動を推定し、比較した。
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小田 怜佳, 山本 啓, 伊藤 和博, 馬庭 啓史, 北川 良彦, 渡邉 博久
p.
46-47
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
極低温用途のオーステナイト系ステンレス鋼溶接金属は,じん性確保の観点から低フェライト率とすることが一般的だが,溶接時の凝固割れが懸念される.そこで,適量のフェライトを生成させつつ高い極低温じん性を得ることが望ましいが,その組織形態は明らかでない.本研究では,合金元素を系統的に変化させることで,高いシャルピー吸収エネルギーが得られるフェライト率範囲を見出し,その機構について明らかにした.
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山下 正太郎, 才田 一幸
p.
48-49
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
これまでに各材料に対して凝固割れ感受性が評価され,対策されてきた.凝固割れ発生機構も徐々に明らかになってきているが,各材料間における凝固割れ感受性は議論されておらず,未だ不明な点が多い.そこで,オーステナイト系ステンレス鋼SUS310SならびにNi基合金Alloy 600に対してバレストレイン試験ならびに拘束緩和式U型高温割れ試験を実施することで両材料の凝固割れ感受性を比較した.
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鴇田 駿, 久米 俊也, 加藤 陸人, 佐藤 裕
p.
50-51
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
オーステナイト系ステンレス鋼の粒界工学制御の効率化のため,材料表面の目的箇所を酸素ーアセチレンバーナーで短時間加熱して,材料表面に形成された粒界性格分布を調査した.冷間圧延後の表面加熱によって材料の表面で対応粒界が増加した組織が形成され,その領域は熱処理温度の増加とともに拡大した.腐食試験の結果,表面粒界工学制御された箇所で粒界腐食の進展が抑制された.
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侯雨陽 , 門井 浩太, 井上 裕滋, 中森 雄大, 馬塲 勇人
p.
52-53
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
高電流GMA溶接した二相ステンレス鋼溶接部では、孔食は主としてフェライト単相温度域まで加熱されたHAZ(高温HAZ)で発生する。高温HAZでの孔食のほとんどはフェライト相中の(Ti、Cr)Nを起点としている。これら窒化物の周囲では明瞭なCr欠乏層は確認されず、その表面には不動態皮膜がほとんど形成されない。すなわち、孔食の発生は(Ti、Cr)N 表面の不動態皮膜の脆弱さが原因であると考えられる。
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山下 正和, 舘 和希, 杉山 健二
p.
54-55
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
溶接ワイヤをアークにて溶融させる積層造形技術(WAAM)は、造形能率に優れた造形法である。しかし、WAAMによる熱履歴を受けたスーパー2相ステンレス鋼の組織と耐食性の報告は少ない。そこで本研究では、Ni当量の異なる2相ステンレス鋼をWAAMにて造形後ASTMG48C法にて耐孔食性を評価した。Ni当量によって積層造形後のオーステナイト(γ)相の割合が変化した。γ相比が約50%となる造形物のCPTは圧延品と同等であった。
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秦 斗哉, 塩崎 瑛博, 真中 俊明, 日野 孝紀, 宇野 正記
p.
56-57
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
高強度鋼を溶接する際に問題となる低温割れに関して、オーステナイト相による拡散性水素のトラップが試みられている。しかし、溶接金属中の拡散性水素の挙動については、未だ不明な点も多い。そこで、オーステナイト相を低温割れ防止に利用するための基礎研究として、まず、材料表面から放出される水素を可視化できる水素マイクロプリント法を用いて、二相ステンレス鋼溶接金属中の水素分布状態を調査する。
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山下 正太郎, 植垣 亜廉, 才田 一幸, 藤巻 晋平, 竹内 将人, 谷垣 昇吾
p.
58-59
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
718合金積層造形において高温割れの発生が懸念されている.積層造形部の割れは,複数層に連続した長大な割れとなることがあり,その対策が必要である.著者らは,連続した割れが凝固割れに起因することを明らかとしており,積層造形で生じる割れの対策に凝固割れ防止の知見が有効であることが推測される.そこで,本研究では,凝固脆性温度範囲に対する理論的検討に基づいて積層造形部の割れ対策について調査を行った.
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村田 健太, 山下 正和, 杉山 健二
p.
60-61
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
Waspaloyは高温特性に優れたNi基合金であり、ワイヤアーク積層造形(WAAM)への適用が期待されるが、各種特性に関する報告例は少ない。本研究ではWaspaloyのWAAMにおける組織と機械的特性の関係を調査した。パス間温度管理無しでは、積層方向へ伸長した粗大柱状晶になるため、引張特性が鍛造材対比低位であったが、パス間温度を300℃以下に管理することで結晶粒微細化に寄与し特性向上が確認された。
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鈴木 聖顕, 大村 隼, 鴇田 駿, 佐藤 裕, 巽 雄二郎
p.
62-63
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
Si添加量の異なるAl合金とNiめっき鋼板を用いて重ねTIGアークブレージングを行い、Al/Fe異種金属接合での界面組織形成、および界面強度に及ぼすSiとNiの複合添加の影響を調査した。SiとNiの複合添加により界面強度が効果的に向上することが確認された。界面組織観察の結果、Si添加により界面層が薄くなり、Ni添加によって界面層の結晶粒が微細化されたことが界面強度向上の一因であると考えられた。
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山本 啓, 柳 悠輔, 伊藤 和博, 古免 久弥, 田中 学, 村田 彰久
p.
64-65
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
前報では,狭窄ノズルを用いたTIG溶接にて板厚0.5 mmのAlとCuの薄板を突合せ溶接し,一部の試験片においてAl側母材で破断するほどの高強度継手が得られることを示した.本報では,更なる継手強度の向上を狙い,TIG溶接条件を調整することにより,金属間化合物の生成を抑制するとともに,両金属が複雑に入り組んだ界面形状へと変化させた.その界面組織形成機構や各種強度特性への影響について議論する.
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濱田 賢祐, 田代 太志, 岩本 知広, 堀内 涼太郎
p.
66-67
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
半導体製造工程に用いられるウェッジワイヤボンディング工法は,接合用ツールを介しワイヤを超音波振動させ接合する。加振には専ら超硬ツールが用いられるが繰り返しの接合によりツールとワイヤとの接触部に摩耗やワイヤ部材の付着が見られる。このツールの摩耗などは接合結果に影響を及ぼす事からメカニズムの解明が重要である。透過型電子顕微鏡などを用いて表面摩耗部の微細観察した結果を報告する。
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野口 敦司, 小倉 卓哉, 椋田 宗明, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
68-69
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
本研究ではショルダを無くした単純形状ツールを用いてもバリの発生の抑制できる傾斜ツール摩擦攪拌接合法を開発した。接合方向に垂直な方向へツールを傾けた摩擦攪拌接合をアルミニウム合金に対して実施し、材料流動の対称性制御とバリ発生の抑制を可能とする接合メカニズムに関して報告する。
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森貞 好昭, 藤井 英俊, 松下 宗生, 伊木 聡
p.
70-71
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
構造体のマルチマテリアル化に伴い、異材FSWの重要性が高まっている。本研究では、プローブ部とショルダ部を別駆動可能な複動式ツールを用い、プローブ及びショルダの回転速度を個別に設定することで、Fe-Al異材重ねFSWにおける攪拌部中の温度分布の制御を試みた。また、得られたFe-Al異材重ねFSW継手の接合部の状態と継手強度の関係を調査し、脆弱な金属間化合物層の抑制と無欠陥攪拌部の形成を両立可能な接合条件を探索した。
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奥田 真三樹, 下田 陽一朗, 鈴木 励一
p.
72-73
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウム合金押出材などの中空形状のFSW適用では、接合加圧による変形を防ぐために支え形状を部材に設ける設計手法が取られてきたが、部材の重量増の要因や押出困難な可能性がある。本研究では、アルミニウム合金の板材と押出材の中空部における重ね接合を対象とし、エアコンプレッサと接続したホースと裏板を中空部内に挿入することで、変形を防ぎ、部材に支え形状を設けずに低剛性部材の接合を可能とする工法を開発した。
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森 正和, 向井 健人, 野田 能修, 森貞 好昭, 藤井 英俊, 原 康
p.
74-75
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,比較的安価に製造可能な窒化珪素製ツールによる厚鋼板のFSWに関する知見を得ることを目的としている.我々は,窒化珪素製ツールを用いた15 mm厚鋼板のFSWにおいて,裏面加熱を行うことでツールに対する負荷やツール摩耗を抑制しながらも無欠陥継手が得られる可能性を見出だした.本発表では,窒化珪素製ツールを用いた6 mm厚鋼板のFSWの接合速度に与える裏面加熱の影響を調査した結果を報告する
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佐藤 彩夏, 柳玉恒 , 安井 利明, 山口 修平, 廣澤 堅
p.
76-77
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
自動車の軽量化による燃費向上への取り組みとして、鉄鋼材料の一部を軽量なアルミ合金に置き換えるマルチマテリアル化が進められている。異種金属接合を実現する方法として、鉄とアルミの接合界面に生じる脆弱なIMC層の生成を抑制可能な摩擦攪拌接合が注目されている。本研究では、厚さ1mmのA6061/SPC270の薄板接合に摩擦攪拌接合を適用し、その接合条件が接合体の品質に及ぼす影響を調査した。
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生田 明彦, 青木 祥宏, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
78-79
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
鉄鋼用摩擦攪拌接合ツールについて,長寿命化に有効な形状が明らかとなってきている.本研究では,長寿命化に有効な形状が様々なツール材料に対しても有効かを検討する一環で,高温強度に優れる金属系材料としてW-Mo-Re合金を用い,これまでに提案した長寿命化に有効な形状のツールを作製した.このツールを使用した加速的な摩擦攪拌接合の耐久試験を実施して,ツール寿命の観点から適用性を調査した.
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Abhishek Sharma, Yoshiaki Morisada, Hidetoshi Fujii
p.
80-81
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
Microstructural evolution and mechanical properties of cold rolled spark plasma sintered pure Al combined with friction stir processing
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魚澄 将俊, 森貞 好昭, 藤井 英俊, 平田 弘征, 富士本 博紀
p.
82-83
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
溶融亜鉛めっき鋼板は耐食性に優れた鋼材であるが、亜鉛の沸点は鉄の融点よりも低いため、溶融溶接では接合部のめっきが蒸発してしまい、耐食性が劣化する。そのため、溶融亜鉛めっき鋼板の性能を活用するためには、低温で接合する技術が望まれる。そこで本研究では、低温での接合が可能な線形摩擦接合を適用し、接合部における耐食性の低下を抑制するとともに、亜鉛めっきが接合プロセスに及ぼす影響を調査した。
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第1報 接合強度に及ぼす溶接部特性の影響
西川 昌希, 伊與田 宗慶, 泊 圭一郎, 岩瀬 哲
p.
84-85
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
本検討では、アルミニウム合金と銅を対象とした抵抗スポット溶接において、従来、異種材料抵抗スポット溶接における接合強度に影響を与える因子とされる溶接部特性に着目し、溶接部特性が及ぼす接合強度への影響について調査した。また、数値シミュレーションを用いて引張試験を模擬し、溶接部特性の変化により、接合強度に影響を及ぼすナゲット端部の応力・ひずみ分布が変化することを示した。
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第2報 接合部特性に及ぼす接合条件の影響
泊 圭一郎, 岩瀬 哲, 西川 昌希, 伊與田 宗慶
p.
86-87
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウム合金板材と銅板材の異種材料抵抗スポット溶接において、溶接電流、通電時間や電極形状などの溶接条件が、溶融部の形成、金属間化合物の成長や接合強度に及ぼす影響を調査した。本検討によりアルミニウムの溶融面積を拡大する溶接条件を選定することで強度向上の可能性が示唆された。また、プロセスシミュレーションの解析結果と実験値を比較し、シミュレーションの活用方法について検討した結果を報告する。
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‐割れ防止機構の実験的解明‐
前田 恭兵, 斉藤 賢司, 鈴木 励一
p.
88-89
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
前報では加圧制御と後通電を組み合わせた溶接条件により、LME割れが効果的に防止できることを明らかにした。本報では、上記溶接プロセスによる割れ防止機構に関して実験的に考察した結果を報告する。
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宗村 尚晃, 谷口 公一, 伊木 聡, 関根 知紗, 山根 敏
p.
90-91
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
Fe-Al板組での抵抗スポット溶接における溶融部でのブローホール発生に及ぼす影響因子を明らかにするため、純アルミとA5052材を用いた比較を行い、ブローホール発生メカニズムとFe-Al界面に生成するIMCへの影響について検討した。
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松蔭 武士, 木下 圭介, 中嶋 聖也, 樽井 大志
p.
92-93
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
近年、自動車の車体を軽量化するためにアルミ合金の適用範囲が拡大されている。適用範囲拡大にともない、接合時間が短くかつリベットを要しないことから鋼板同士の接合と同様に抵抗スポット溶接によりアルミ合金同士を接合するニーズが高い。本報では、アルミ合金同士のスポット溶接において、電極先端形状が接合品質や量産時に発生しうる外乱に対するロバスト性へ与える影響を調査した結果を報告する。
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セフ シャハブディン , 上谷 佳祐, 北村 貴典
p.
94-95
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
自動車メーカーでは車体の組立に抵抗スポット溶接が広く使われており、車体1台に対して3000~4000点ものスポット溶接が行われるため、溶接部の品質保証の効率化が課題である。そこで磁気式の非破壊検査デバイス3MAを用いて、抵抗スポット溶接部における各種品質パラメータを把握するための成立性検証試験を実施した。本検討により、3枚板の抵抗スポット溶接の各種品質パラメータを、高速高精度に非破壊検査できることが分かった。
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伊藤 鉄朗, 釜井 正善, 三浦 拓也, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
96-97
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
一般的な線形摩擦接合では二つの材料を当接させ、線形摺動させた際に生じる摩擦熱により接合を行う。これに対し、本研究では二つの被接合材の間にインサート材を挟み、三つの材料を押圧した状態でインサート材を振動させるセンタードライブ両面線形摩擦接合法を開発し、異材接合プロセスとして検討した。適当なインサート材を用いてS45CとA7075-T6の異材接合を行い、得られた継手の機械的性質及び接合界面組織を調査した。
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青木 祥宏, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
98-99
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
我々は前回までに、焼戻し温度を変化させたクロムモリブデン鋼(SCM440)を用い、高印加圧力にてLFW継手を作製し、接合界面近傍に異常な硬度を有する微細なマルテンサイト組織が形成されることを報告し、異常硬化の成因について議論してきた。本研究では、異常硬化をもたらすプロセス条件について印加圧力を変化させ、その要因を調査する。
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川久保 拓海, 潮田 浩作, 藤井 英俊, 柳樂 知也, 中村 照美
p.
100-101
発行日: 2022年
公開日: 2022/07/05
会議録・要旨集
認証あり
中炭素鋼の線形摩擦接合において、印加圧力により接合温度を制御することができ、特に高い印加圧力を付与するとA1点以下の低温で接合することも可能であることが報告されている。本研究では、比較的強度が低く、偏析等が問題となるPを0.1 wt%含有する耐候性鋼において、印加圧力による接合温度制御の有効性を検証するとともに、継手の微細組織と機械的特性に及ぼす接合温度の影響を調査した。
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