水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
88 巻 , 12 号
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「論文」
  • 平 健司, 矢野 留実子
    2019 年 88 巻 12 号 p. 3-9
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2020/12/01
    ジャーナル フリー
    横浜市水道局では、アナベナが産生するかび臭対策で、活性炭の注入等の対応を行っている。平成25年は、形態学的に同一のアナベナの増殖ピークが2回あり、アナベナ1細胞あたりのジェオスミン濃度は、2回目のピークで相対的に低く、1回目の4%程度であった。この現象は、アナベナのかび臭産生関連遺伝子の有無や発現制御に起因する可能性が推測された。本研究では浄水処理に有用な情報を得るため、浄水場原水のDNA サンプルからジェオスミン産生関連遺伝子を検出する方法を検討した。また、浄水工程での従来の監視方法であるジェオスミン濃度の測定と、顕微鏡での形態観察及び細胞数の計数結果との比較により、その有効性が確認できた。
「報文」
  • 安達 史恵, 吉田 仁, 高木 総吉, 小泉 義彦, 中島 孝江, 北村 雅世, 鳥居 将士, 吉田 直志, 土屋 誠, 山口 進康
    2019 年 88 巻 12 号 p. 10-16
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2020/12/01
    ジャーナル フリー
    現在の水道水質検査における対象農薬リスト掲載農薬類の中には、代謝物等が食品安全委員会において評価されているにもかかわらず、測定対象となっていない農薬がある。それらについては、浄水中の形態について把握し、存在の可能性があるものについては、原体と合算した評価が必要と考えられる。本研究では、農薬類としてオリサストロビン、プロチオホス、アミトラズ、イプロジオンを対象とし、これらの代謝物等5種((5Z)- オリサストロビン、プロチオホスオキソン、N-2,4- ジメチルフェニル-N’- メチルホルムアミジン(DMPF)、N-2,4- ジメチルフェニルホルムアミド(DMF)、イソイプロジオン)について分析方法を確立後、大阪府内浄水場において実態調査を実施した。また併せて、浄水処理過程における除去性について検討した。その結果、(5Z)-オリサストロビンが浄水中に存在していることが明らかとなり、原体であるオリサストロビンとともに合算して評価することは妥当であると考えられた。
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