水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
89 巻 , 1 号
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「論文」
  • 宮本 紫織, 石井 卓也, 白石 泰郎, 望月 美菜子, 井上 智, 四宮 博人
    2020 年 89 巻 1 号 p. 2-12
    発行日: 2020/01/01
    公開日: 2021/01/01
    ジャーナル フリー
    水道水中ハロ酢酸類9種(水道水質基準項目:3物質、要検討項目:6物質)について、前処理を必要としない直接注入- LC/MS/MS による一斉分析法を検討した。ハロ酢酸類2μg/L に高濃度マトリックス(塩化物イオン:177mg/L、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、硫酸イオン、炭酸イオン:100mg/L、硝酸イオン:100mgN/L)をそれぞれ添加し回収率を求めた結果、9種すべてのハロ酢酸類で71~118%の回収率が得られた。また、標準液の溶媒としてtert -ブチルメチルエーテル、メタノール、エタノール及び精製水を用いて長期保存試験を実施した結果、メタノールはメチル化、エタノールはエチル化が進み、ハロ酢酸類原体の濃度が減少した。この濃度低下は、保存温度が高く、さらには混合標準液とすることで顕著であった。ハロ酢酸類は、メタノール溶液(-20℃)保存においてもメチル化反応が進むため、標準溶液に用いる溶媒はtert -ブチルメチルエーテルが最適であることを確認した。
「事例報告」
  • 木村 拓也, 佐々木 真, 小山 祐樹, 笹原 貴志, 辻 正仁, 吉澤 健一
    2020 年 89 巻 1 号 p. 13-21
    発行日: 2020/01/01
    公開日: 2021/01/01
    ジャーナル フリー
    東京都山間部の浄水所では降雨時の原水水質変動に伴い、一時的にフミン質に由来する消毒副生成物の生成量が水質基準値を超過するリスクを抱えている。そのため、フミン質の蛍光特性や除去について調査した。各浄水所の原水を3次元分光蛍光光度法により分析した結果、ほとんどの浄水所で蛍光特性が一致した。蛍光強度と色度及び消毒副生成物の生成能の間に高い相関があるため、生成能を推定する式を導出し、色度による生成量の制御を可能にした。また、フミン質の凝集剤による除去はpH 値を低下させると効果的であることを確認した。これらの知見を浄水所の運転マニュアルに反映させ、消毒副生成物の生成量の制御に活用している。
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