水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
89 巻, 3 号
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「論文」
  • 春田 知昭, 平林 達也, 北本 靖子
    2020 年 89 巻 3 号 p. 2-11
    発行日: 2020/03/01
    公開日: 2021/03/01
    ジャーナル フリー
    三次元蛍光分析は、水中の溶存有機物質(以下DOM)の実態を感度よく迅速に把握できることから、水源から給水栓水に至るまで、様々な水質管理に活用可能と考えられる。淀川水系のうち桂川では下水処理場放流水からのタンパク質様ピークを有する蛍光負荷が大きいことがわかり、浄水処理過程にて分解・除去される蛍光物質は、塩素系トリハロメタン生成能(以下THMFP)の減少と相関があることが分かった。また、粒状活性炭(以下GAC)処理水の蛍光強度値はGAC の適切な品質管理の指標の一つとして活用可能であると考えられ、オゾン接触池の蛍光強度除去率は、オゾン処理性評価の指標として活用することが可能であった。さらに、三次元蛍光分析を用いることで、水質事故による異常の有無及び影響範囲を迅速に判断することが可能であった。
「事例報告」
  • 佐藤 博幸, 森垣 紀子
    2020 年 89 巻 3 号 p. 12-19
    発行日: 2020/03/01
    公開日: 2021/03/01
    ジャーナル フリー
    水道スマートメーターの導入に向けて様々な課題がある中、山間部モデルとして箱根地区を対象エリアとし、通信の安定性とスマートメーターの実用性を公民連携で検証した。箱根水道センターに280MHz 周波数帯の基地局相当局を設置し、これを基点とした半径2km の範囲内のお客さま宅等にスマートメーター(R 値800)を設置した。データを1年間収集・蓄積し、気象の変化等と通信の安定性との関連性の検証、漏水発見やブロック内での系統の妥当性判断に向けた活用調査を行った。本研究により、導入に当たっての課題や水量データの有効活用が期待できる結果が得られた。
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