水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
89 巻, 5 号
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「報文」
  • 酒井 良, 奥野 浩史
    2020 年 89 巻 5 号 p. 2-8
    発行日: 2020/05/01
    公開日: 2021/05/01
    ジャーナル フリー
    給配水情報管理システム(業務で使われる情報と地理情報を関連付けるシステム)の機能の一つとして、漏水調査機器との連携機能がある。本市では、市内約2,200km ある小口径管路を約4km に区分した漏水調査区画を562区画設定し、その区画毎の地下漏水調査を継続的に実施することで漏水事故を防ぎ、漏水の早期発見に努めている。現在の調査手法としては、業務委託で測定した漏水調査の音圧データ等を給配水情報管理システム(以下、「給配システム」という。)に取込み、このシステムに反映された音圧分布や音圧波形等を基に、二次調査範囲の絞込みを効率的に行っている。また、現在実施している2年間で市内全域を巡回する地下漏水調査の調査頻度について、給配システムに格納されているあらゆるデータを活用することで、漏水調査区画に点数付けを行い、区画の優先順位を考慮した効率的な循環年数1)を設定することができた。
「事例報告」
  • 高橋 直, 佐藤 孝行, 伊藤 義隆
    2020 年 89 巻 5 号 p. 9-17
    発行日: 2020/05/01
    公開日: 2021/05/01
    ジャーナル フリー
    新潟市水道局浄水課では、技術系ベテラン職員の大量退職を迎えていることに加え、これに代わる新規採用ほか職員の経験不足から技術継承と人材育成が喫緊の課題となっている。そこで、本市では浄水技術者育成ワーキンググループ(以下、WG)を立ち上げ、長年培った浄水技術の継承や将来に向けて何をすべきかを検討し、具体的な行動計画として「浄水技術者育成計画」を策定した。 本計画では、若手職員が熟練技術職員に至る過程で、目指すべき職員像を明確にすることが不可欠と考え、必要な技術を数値化・可視化したスキルマップを作成した。本マップの活用が次世代を担う技術職員の人材育成や技術継承に寄与するものとして、これらの取組みを報告する。
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