山階鳥類研究所研究報告
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10 巻 , 1-2 号
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  • 1978 年 10 巻 1-2 号 p. 1-42_6
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
  • 山階 芳麿
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 43-57
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    本文は文献表にかかげたソ連邦,韓国,中華人民共和国の新しい文献により,日本に多く見られる3種のツル,タンチョウ,マナヅル,ナベヅルの大陸に於ける現状を解説した。
    1.タンチョウGrus japonensis
    大陸における蕃殖地はソ連邦ではアムール川中流,ウスリー川中流,ハンカ湖東岸にあり,この3ヶ所に蕃殖期に見られるタンチョウの総数は約80羽であるという。又満州の松花江の沿岸にも数ヶ所の蕃殖地があるが,その数は多からず,正確な数は報じられていない。これ等のタンチョウは渡り鳥で,約半数は韓国に,残りの半数は中国の東部に越冬するようである。
    2.マナヅルGrus vipio
    マナヅルの蕃殖が近年確められたところは,沿海州の中部•アムール川中流の湿原及び満州西北部の札蘭屯附近である。しかしそこに蕃殖する数は越冬地に来る数より遙かに少ないので,他に蕃殖地があると思われる。そしてソ連邦及び中国の鳥学者の一致した推測では,バイカル湖東岸附近,蒙古のKerulen川及びOnon川流域であろうという。上記のマナヅルの全部は渡り鳥で,約2700羽が先ず朝鮮の中部,特に漢江下流に来る。そしてその大部は朝鮮の中部の西岸に止まるが,一部は日本の荒崎に来る。近年荒崎に来るマナヅルの数が急激に増加しているのは,朝鮮に於けるマナヅルの越冬地である西海岸の干潟が,干拓によって狭められたためであるらしい。
    3.ナベヅルGrus monacha
    ナベヅルの蕃殖地は,ウスリー川の右岸の中国領内で少数蕃殖するかも知れないが,それ以外は全部ソ連邦領内である。それはエニセイ川の支流のツングスカ川流域から,Lena川の支流,ことにViljni川流域,Olekno-charekoe高原等で,一部はアムール川中流及びウスリー川中流にも蕃殖する。蕃殖区域は東西2000km.,南北1500kmに及ぶ。そこで蕃殖する約2800羽のナベツルは満洲及び沿海州を通って日本の荒崎等へ来て越冬するが,中国及び朝鮮では極めて稀にしか観察•採集されていない。そこで,どこを通って飛んで来るかという事が今後の研究問題である。又このようにナベヅルの殆んど全部が日本へ来て冬を越す事がわかったので,ナベヅルの保存については日本の責任が重大である事が再認識されねばならない。
  • 長谷川 博
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 58-69
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.鳥島で繁殖するアホウドリについて,1973/74年期にNHKの武内氏により,また1976/77年期に筆者によって行なわれた調査の結果を詳報した。
    2.1973/74年期には少なくとも40卵が産まれたと推測されたが,11羽が巣立っただけで,1976/77年期には約70羽の成鳥が何度となく目撃され,40卵以上が産まれたと推測されたが,わずかに15羽が巣立ったにすぎなかった。1972/73年期にはティッケル氏によって24羽が巣立ったことが確認されていることを考えると,最近巣立ち雛数が減少していると言え,繁殖成功率もかつての約43%から約1/3に低下していると考えられた。
    3.かつて東側の営巣地で優占していた丈高のハチジョウススキは丈が低くなり疎らになった。かわって,イソギクが営巣地で優勢になってきている。西側の営巣地の中心部ではアホウドリの踏みつけによって植被がなくなり裸地になっている。そこでは生残していた雛の大部分は植生に近接していた。こうした営巣地における植生の変化が近年の低い繁殖成功性と関係していると考えられた。
    4.個体数が多かった時には,アホウドリは平坦な火山灰裸地を選好して営巣していたが,現在のアホウドリ,すなわち,侵蝕•土砂の流出•島上部からの火山灰の降下などに脅かされて急峻な火山灰の斜面の非常に狭い範囲に営巣している彼等にとって,植生の存在は明らかに彼等の繁殖に有利である。適度の量の植生は離着陸の支障とならないばかりか,営巣地を安定させ,強風から雛を守りかつ営巣可能な範囲を拡げる。
    5.これらのことと関連して,植物の移殖や施肥,地上性捕食者の撲滅など,繁殖地でのアホウドリの保護問題を考えた。
    6.アホウドリの海上集合やクロアシアホウドリの繁殖状況についての観察をも報告した。
  • 由井 正敏
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 70-81
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.本報告は筆者の従来のラインセンサス法の研究報告および解説の中でまだ記載していなかった基礎資料についてシリーズで報告するもので,第I報として記録率の日周変化を扱かった。
    2.繁殖期の記録率の日周変化に種類差があるかどうか,滝沢と旭川のデータにもとづいてχ2検定した結果,従来と同様大半の鳥種で有意差がなかった。
    3.旭川のデータによって記録率の日周変化パターンを計算した結果,富士,滝沢とほぼ同様の有意な2次回帰曲線を得た。
    4.朝夕の微細な照度変化とその時の鳥類の活動状況を調査した結果,緯度標高が異なっても,公式日の出日の入り時刻を基準として,ほとんど差違のないことがわかった。
    5.冬期の記録率の日周変化を滝沢で調べた結果,2群の鳥類について異なる変化パターンが得られた。
  • 川路 則友, 白石 哲, 林 宏
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 82-93
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1974年7月から1976年12月まで原則として各月1回,有明海北部沿岸(福岡県山門郡大和町の大和干拓地周辺)においてセンサスを行った。確認された鳥類は25科99種であった。そのうちガンカモ科,チドリ科およびシギ科の3科の鳥類だけで47種(47.5%)を占めていた。そこで,この3科の鳥類について,それぞれの種類数および個体数の季節変動を調べた。
    1.ガンカモ科に属する鳥類の総個体数は冬に最も多く確認されるが,種類数は春と秋に多かった。
    2.チドリ科に属する鳥類の総個体数は春の渡り時よりも秋の渡り時において多かった。種類数は春と秋で大差はなかった。
    3.シギ科鳥類の個体数では,春の渡り時の方が秋の渡り時よりも多かった。種類数は春と秋でそれほど差はなかった。
    4.有明海北部におけるシギ•チドリ類の観察記録を大阪湾,東京湾および宮城県蒲生におけるそれらと比較考察した。すなわち,有明海北部沿岸で確認されたシギ•チドリ類35種のうち,観察例の少ない18種を除いた17種について,有明海北部沿岸における渡りの型と上に述べた3渡来地におけるそれらとを比較考察した。
    5.上記3渡来地と同じ型を示す種として6種(メダイチドリ,ダイゼン,ツルシギ,アオアシシギ,キアシシギ,ソリハシシギ),異なる型を示すものとして11種(シロチドリ,ムナグロ,キョウジョシギ,トウネン,ハマシギ,オバシギ,タカブシギ,オグロシギ,オオソリハシシギ,ホウロクシギ,チュウシャクシギ)をあげた。これらの渡りの型からそれぞれの種の渡りの径路を考察した結果,小林(1959)が述べている3つの北上径路の他に,第4の径路として日本列島の南岸に沿って北上する径路もあると考えられた。また,南下の径路としては2つの径路が考えられた。
    6.北上,南下のいずれにしても,有明海を通過するシギ•チドリ類については,本州よりも中国大陸や朝鮮により深い関係を有する鳥類が多いことが推察された。
  • 中村 登流
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 94-118
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.同所性共存のシジュウカラ科,エナガが科5種のカラ類について,くちばしの使用法及び関連の動きとくちばし使用に関係する形態的特性を比較し,その樹林内における生態的分離について論じた。
    2.形態的特性を比較した結果,それぞれの種の特徴は次のようである。
    エナガは体が小く,尾羽,翼,〓蹠の相対長が大きい。くちばしは太く短く,くちばしの上顎外縁が湾曲している。これらの特徴はParusの各種といちぢるしく異る。それに対してParusは尾羽の相対長が小さく,〓蹠よりもむしろ足ゆびがエナガより大きい。くちばしは単純な円錐形である。シジュウカラは足ゆびが大きく,くちばしは他のParusに比べてもっとも中庸で特殊化していない。ヒガラは体が小さく翼と〓蹠は比較的大きい。くちばしは細くとがり特殊化している。コガラは体が小さく,足ゆびの第1趾と第3趾が等長で爪が大きくなる傾向を持つ。くちばしは左右方向にうすく,上下方向に厚くなり,特殊化している。ヤマガラは体が大きく,くちばしはとがり,先が平たいのみのようになっていて特殊化している。
    3.くちばしの使用法とそれに関する動き及び攻撃場所を比較した結果,それぞれの種の特性は次のようである。
    エナガはカラマツと広葉樹の小枝によくとまり,さかさになって,小枝の表面より小粒状の小動物を細かくつつくのとついばみとる方法でとっている。Parusはエナガに比べて幅広い種々の方法をとる,攻撃の場所も幅広い,食物の在所を予想してくちばしでたたいて壊したり,移動させたりする。シジュウカラは樹木の幹や大枝の樹皮,地上の落葉に多く,これらを移動させる。くちばしの使用法は他のParusより幅広く,特殊化は少い。ヒガラはよくさかさになりアカマツ,カラマツの小枝や枯葉のかたまりに多く,くちばしでむしったり,つきさしたりしてこわす方向へ特殊化している。コガラは樹木の枯死部に多く,よくさかさにとまり,枯死部をほじる方向へ特殊化している。ヤマガラは堅くて丸いものに引きつけられ,これをたたきわる方向へ特殊化している。
    4.くちばしの使用法とそれにともなう体の動きは形態的特性とよく一致している。エナガとParusとの差は大きく,それらの共存は広範に及ぶだろう。Parus内各種の間の差はくちばしの使用法によく現われており,くちばしの使用法による生態的分離であろう。相互の共存はむしろ十分にはいかないものと思われる。
    5.くちばしの使用法と生活場所の微細構造とはよく一致していて,エナガは落葉樹の小枝のある一帯が生活空間(エナガ空間)であって,小枝の表面をさがしまわる。Parusは樹林内の微小間隙をもつ表面要素にその生活空間(Parus空間)がある。そのParus空間を通して,シジュウカラはgeneralistであり,ヒガラ,コガラ,ヤマガラはくちばし使用の場所においてspecialistである。
  • 中村 司, 黒沢 収, 新海 すゞ子
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 119-126
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    鳥類の渡りと温度との関係をしらべるため,オオジュリンを用いて23°C,15°C,8°Cなど各温度処理下における体重の変化,照明時及び暗処理時における活動量などを計量,測定した。
    まず予備実験(カシラダカ)によって温度の変化のみでは渡りをひき起すことはできないことがわかったので,日照時間を9時間より15時間に延長させたり,15時間から短縮させたりしながら測定することにした。
    まず体重では,23°C,15°C,8°C処理グループとも春の渡り期には増加をみた。秋の渡り期には23°Cの体重は低下したが,15°Cと8°Cの場合には,やや増加するように見受けられた。
    照明時の活動については,23°C,15°C,8°Cのいづれのグループとも春季から初夏にかけての繁殖期に増大する傾向が見られた。
    暗黒時の活動については,23°C処理グループでは春秋2回の渡り期にZugunruheがあらわれた。15°Cのグループでは春季のみZugunruheがあらわれた。しかし8°Cのグループでは春秋とも渡りをひき起すことはできなかった。
    以上のことからオオジュリンでは,温度23°Cは春秋とも渡りを促進する引きがねとなり得たが,15°Cは春の渡りのみ起こさせるにとどまり,8°Cの低温は春秋とも渡りを抑制または遅らせるのではないかと考えられる。
  • 小笠原 〓, 泉 祐一
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 127-141
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.本調査は秋田県北秋田郡森吉町国有林(米内沢事業区第31,33及び34林班)で行った。調査は入山可能な1977年4月上旬から12月中旬までの間に行ったが,クマゲラの利用木調査は10月から11月に4回に分けて,それぞれ4人の調査員によって行った(秋田県自然保護課1977)。
    2.営巣木とねぐら木の条件はよく似ており,直立したブナの生立木であって,胸高直径50~100cm,穴までの地上からの高さが8~12m,穴より上に下枝があることと,樹幹表面が平滑で,木がほぼ垂直に立っている。しかし営巣木の巣穴は1個であるのに対し,ねぐら木には2~4個の穴がある点が異っている。
    3.本調査により,クマゲラの営巣木と考えられる5本のブナを認めた。この5本のブナは北海道の営巣木の条件(有沢1976)とほぼ一致するものの,今後営巣する可能性のあるものである。
    4.北海道のねぐら木の条件(有沢1976)とよく似たものを本調査では,一応ねぐら木とした。ねぐら木は現在雌個体が利用しているブナを含め,7本認めたが,現在使用している以外のねぐら木は現在使用しているかどうかは不明で,今後の調査により,明確にしたい。
    5.採餌木は調査地域全体に広く分布し,調査範囲約300haに,ブナ枯木471本(96.3%),ブナ生立木3本(0.6%),サワグルミ枯木8本(1.6%),サワグルミ生立木4本(0.8%),その他3本(0.6%),計489本を確認した。
    この値は1ha当り1.63本となり,有沢(1976)による北海道の場合(1.6本/1ha)とほぼ同様であった。採餌木は主にブナであるが,その他サワグルミ,ミズナラ,トチ等でも,その食跡が認められた。
    6.10月から12月にかけての調査では,クマゲラ雌個体がねぐらに帰る時刻は,ほぼ16時前後であった。
    7.ブナ林内でクマゲラ1羽~2羽で枯木の幹や枯枝或いは地上に横たわる枯木で採食していた。
    8.以上のことから,クマゲラはブナ天然林内で,ブナの木をどのように利用しているかを模式的に示した。すなわち,多くのブナの巨木が枯れはじめると採餌木として利用するが,営巣に適したブナに1個の巣穴をほり,営巣する。その営巣木も長期にわたると枯れはじめ,採餌木となるが,その営巣木に,複数の穴をほり,ねぐら木として利用することもありうることを示した(Fig.8)。
  • 安部 直哉, 真野 徹, 黒澤 収, 藤村 仁
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 142-171
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    福井県織田山鳥類観測ステーションにおいては,1973年より標識放鳥作業と並行して各種鳥類の一般計測,換羽調査,幼成雌雄の判別基準になる形態上の特徴の探索を行ってきた。この報文では1973年から1977年までの捕獲情況について述べた。
    1.当ステーションの網場は越前海岸に沿って南北に連らなる山地中にある鳥屋場の網場を利用したものである。
    2.1973年は10月15日から11月15日までの32日間調査を行い,38種3553羽を標識した。1974年には10月6日から11月9日までの35日間に49種4710羽を,1975年には10月10日から11月16日までの38日間に48種3537羽を,1976年には10月8日から11月7日までの31日間に44種5368羽を,1977年には10月6日から11月19日までの41日間に50種5391羽を標識した。5ヶ年の合計では65種22559羽を標識した。
    3.生きている鳥の囮のかわりに,各種の鳥の鳴声を録音したテープを用いて,囮として用いた。カシラダカ,アオジ,メジロなどの囀鳴を録音したテープは,秋の移動中のこれらの鳥を網場に誘いよせるのに効果的であった。
    4.当ステーションにおいて捕獲された鳥のうち,カシラダカは各年とも最も多く,各年の総捕獲羽数に対するこの種の割合を1973年から順に記すと,31,40,44,64,51%であった。
    5.5ヶ年の捕獲羽数の合計が多いもの10種を順にあげると,カシラダカ,メジロ,アオジ,メボソムシクイ,シロハラ,シジュウカラ,ツグミ,マミチャジナイ,ウグイス,アトリであった。各年の総捕獲羽数に対するこれら上位10種の捕獲羽数の合計の割合を1973年から順に記すと,91,93,88,95,91%であった。
    6.5ヶ年のカシラダカの捕獲羽数の多い大きな山は10月末日と11月初に表われ,その間に秋の天候のくずれが来ていた。
    7.カシラダカをはじめ「鳥の動く日」を天候との関係で検討した。
    8.5ヶ年の各種の捕獲情況を検討し,各種の鳥の季節的な移動情況の相異について考察した。
    9.福島潟,婦中,織田山ステーションにおけるカシラダカの捕獲情況を比較検討した。
    10.当ステーションと関係のある標識鳥の再捕,回収例をあげた。
  • 藤巻 裕蔵, 樋川 宗雄
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 172-177
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    旭川市東旭川町瑞穂で森林性鳥類の調査法の研究中にクロジの営巣を確認した。調査地は標高500m,面積140haほどの針広混交の天然林中に設けられた23haの区画である。ここではエゾマツ,トドマツの針葉樹が40%,シナ,カツラ,イタヤ,オヒョウなどの広葉樹が60%を占める。調査地の中央を流れる沢を境に南側では林床植物がシダ類,ヤマアジサイなどでそれほど密ではないが,北側ではクマイザサが密生している部分が多い。
    クロジは調査地内で2~4つがいで生息し,主として北側のクマイザサの密生地にいた。このうち一つがいの巣を1976年7月8日に確認した。巣は高さ130cmのトドマツの幼木上部,地上90cmのところにあり,巣内には4卵があった。その後7月20日に巣内に巣立ちまじかのひなを見たが,翌日にはひなは巣立っていた。
    このほか調査地内で7月6日に雄1羽と幼鳥3羽の群が観察された。
    北海道でクロジは,春と秋の渡り時期に平地の森林で見られる。繁殖期には北海道南部以外の地方では標高200~1300mの主として針広混交林でかなり普通に見られる。
  • 長谷川 博
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 178-184
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    鳥島•小笠原群島近海における最近の海鳥の分布状況を把握するために,1976年11月に行なった観察の結果を報告した。短期間ではあったが,アホウドリ属3種を含む10種が確認され,これまでにこの海域から繁殖が記録されている種のうちの多くが海上で確認された。各種について特に分布状況との関連で簡単な説明を加えた。
  • 倉田 洋二
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 185-189
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    小笠原諸島,聟島列島聟島の属島である鳥島(27°4'30"N,142°07'20")において,コアホウドリDiomedea immutabiliesの繁殖が確認された。1976/77年には1羽が巣立ち,1977/78年には3卵が孵化した。コアホウドリの繁殖は小笠原諸島でははじめてで,西部北太平洋では南鳥島,伊豆諸島鳥島につぐ繁殖記録である。
  • 尾崎 清明
    1978 年 10 巻 1-2 号 p. 190-196
    発行日: 1978/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    Reported here are the systems and activities of "die Vogelwarten" in West Germany, visited by the author in May-June 1977. These ornithological institutes are in Helgoland, Wilhelmshaven, and Radolfzell.
    Bird-ringing began in Germany from 1903, using the rings of Vogelwarte Rossitten. Now, two kinds of rings are used in West Germany. One is for the northen regions and the other is for the southern. Annually, more than 370.000 (individuals of) birds are ringed by about 770 amateur ringers.
    At the Vogelwarte Helgoland, using the well-known Helgoland-traps and several other traps (for Doves, Crows and Sparrows), elaborate research is being carried out throughout the year.
    The Institute for Ornithology of Wilhelmshaven acts as one of the two bird-ringing centers in West Germany. At this institute are studied behavior of gulls and discriminating ability of Oystercatcher in laboratory.
    Also I visited to Vogelwarte Radolfzell, the other birdringing center. Near the Vogelwarte, thare is the Mettnau bird ringing station, which belongs to a long-term bird ringing and research program (Mettnau-Reit-Illmitz program). The aim of this program is to study not only migration but also many other items; population dynamics, biorhythmic, research for ecosystems and methodology.
    I would like to thank heartily Dr. G. Vauk, Dr. D. Moritz and Mr. E. Sohonart of Helgoland, Dr. W. Winkel and Mr. H. Rogall of Wilhelmshaven, Dr. G. Zink, Dr. P. Becker, Dr. J. Hölzinger and Mr. F. Bairlein of Radolfzell, and also all the others at the three Vogelwarten, for their very kind hospitality given to us during our stay.
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