山階鳥類研究所研究報告
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11 巻 , 2 号
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  • 田中 裕, 梶原 武
    1979 年 11 巻 2 号 p. 79-86
    発行日: 1979/05/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.この報告は,東京大学海洋研究所淡青丸による航海(1977年6~7月)で得られた資料に基ずき,三陸沖,北海道南岸,オホーツク海北海道沿岸におけるフルマカモメとハシボソミズナギドリの分布と環境諸要素との関係について考察したものである。
    2.夏期のフルマカモメの分布は,表面水温20°C,北緯39°-30'以北の低水温の北方に分布していた。
    3.フルマカモメおよびハシボソミズナギドリは,表面水温11~17°Cで多く観察された。
    4.オホーツク海北海道沿岸域の100m等浮線に沿って湧昇冷水帯が存在し,クラゲ類,端脚類,魚類の稚魚等の生物量が多く,フルマカモメおよびハシボソミズナギドリが高密度に分布している事から湧昇冷水帯周辺は,これら海鳥の索餌域になっていたものと考えられる。
  • G. K. MENON, R. V. SHAH
    1979 年 11 巻 2 号 p. 87-95
    発行日: 1979/05/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    The Indian Koel, Eudynamys scolopacea, a brood parasite, shows marked sexual dimorphism in adult plumage. While the males of the species show host-mimesis in plumage characters, females have a raptorial pattern in their plumage. However, the young female in the nest of its fosterers has a male-like appearance, obviously a morphological adaptation of much survival value. Adaptive features of the plumage contributing to the masking of the typical female pattern and to the host-mimesis have been studied. Juvenile males were also examined to ascertain the basic plumage type of the species. Comparison with other species of Cuckoos, both parasitic, reveals the significance of host-mimesis in the Koel nestlings. From the observations, it is proposed that the basic plumage pattern of the species is of the female type.
  • 佐野 昌男
    1979 年 11 巻 2 号 p. 96-108
    発行日: 1979/05/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.この調査は,1976年に北海道の18か所で行なった。繁殖期中のスズメPasser montanusの個体群密度と生息環境について検討した。
    2.個体群密度は,場所により大きな差がある。高い所では,714.3羽/km2,低い所では43.5羽/km2,平均273.1羽/km2である。
    3.各地の個体群密度の間には,6つの密度地域が認められた。それぞれの間に有意の差が認められた(表2)。
    4.繁殖期中の個体群密度は,営巣場所を提供しているところの人家数との関係が最も深い(r=0.625>r0.05)。また,個体群密度は人口との間にも相関関係が認められた(r=0.488>r0.05)。
    5.採食地は,人家近くにある。人家から50m以内での採食がI-100%,II-99.9%,III-100%,IV-96.2%,V-96.0%,VI-88.2%である。耕地や草地が多いIV,V,VIに住むスズメは遠距離での採食が多い。
    6.Iは庭での採食が最も多い(30.6%)。IIとIIIは草地での採食が多かった(27.6%,25.5%)。またIV,V,VIは耕地での採食が多かった(31.4%,21.8%,35.5%)。
    7.各部分の面積とそこへ採食にくる個体数との間に相関関係が成立する(琴似r=0.936>r0.001厚別r=0.747>r0.05生振r=0.644>r0.1)。
  • 西出 隆
    1979 年 11 巻 2 号 p. 109-120
    発行日: 1979/05/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.秋田県八郎潟干拓地で繁殖したチュウヒ(Circus aeruginosus spilontus)の観察を1976~1978年にかけて行った。
    2.巣の発見は各調査年次とも1巣で雛が育ったのは1978年の1番のみであった。
    3.巣のつくりは,かなり雑で基礎部分は枯れたヨシやススキなどの草をそまつに積み重ね,その上部に産座がある。
    4.巣の大きさは,平均で外径85×79cm,巣の厚さ27.5cm,産座は直径23.3cm,深さ2.5cmであった。
    5.産卵は平均3.3日間隔で,産卵数は1976年7個,1977年5個,1978年6個であった。
    6.卵の大きさは,平均で48.0×38.5mm,卵重が37.7gであった。
    7.抱卵は2卵目が産卵された日から開始され,抱卵はおもに雌が中心である。
    8.1978年の巣で6卵中1卵が孵化した。
    9.チュウヒの雛の成長は,初期に遅く後半に速くなる傾向があり,孵化後17日目ぐらいまでは肘を使って立ち上るが孵化後25日目ころから両脚を伸ばした状態で立つようになる。
    10.孵化後28日目以降,雛は巣を離れて草地を移動するが,1ヵ月をすぎると頭から背面それに翼から尾羽にかけ暗褐色に変り猛禽らしくなる。孵化後35日目ごろから羽ばたきの練習をはじめる。
    11.雌に雄が餌を運んできて空中で餌渡しをする習性が認められた。空中での給餌は約7分で終る。
    12.雛は巣を離れてから6ヵ所移動し,移動するたびに,草を倒しその上に枯草を敷いた「疑似巣」をつくるという興味ある習性が確認された。
    13.雄は巣から約5km離れた場所で採餌するが,防衛行動は巣からおおよそ150~200m付近で行われ,この位置が採餌地とテリトリーの接触部にあたると考えられる。
  • 松岡 茂
    1979 年 11 巻 2 号 p. 121-122
    発行日: 1979/05/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1978年7月15日,北海道大学苫小牧地方演習林で,ヤマゲラの巣穴に入ってその雛を捕食したアオダイショウを捕えた。食われたヤマゲラの雛の胃内から多数のトビイロケアリが検出された(成虫261個体,幼虫891,女王の蛹25)。
    このヤマゲラの営巣は異常に遅いもので,必ずしも正常に繁殖するヤマゲラの雛の食物を示していないが,調査時のヤマゲラの食性の一端は現していると考えられる。
  • 中村 一恵, 長谷川 峰清
    1979 年 11 巻 2 号 p. 123-127_1
    発行日: 1979/05/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    主として日本近海におけるミナミオナガミズナギドリ(Puffinus bulleri)の分布状況を把握するために過去の記録に検討を加えて要約し,あわせて北太平洋北西部海域における最近の観察及び採集記録を報告し,特に渡りとの関連でこれらの分布記録について討議した。
  • G. K. MENON, R. V. SHAH, M. B. JANI
    1979 年 11 巻 2 号 p. 128-131
    発行日: 1979/05/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
  • 高良 鉄夫
    1979 年 11 巻 2 号 p. 132-135
    発行日: 1979/05/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    In this paper I report rare and new records of birds from Okinawa Islands with some notes.
    1. Otis tarda dybowskii Date: Jan. 1968, S. Yamashiro leg., Okinawa I. (new record). Point of capture: open field in the northern part of Okinawa I. Food: grasshoppers, weed seeds.
    2. Haliaeetus albicilla albicilla Date: Nov. 1978. T. Fukuchi, Iriomote I. (first observation). Point of observation: tideland at the mouth of the River Nakama. Food: small fishes.
    3. Corvus monedula dauuricus Date: Oct. 1977, T. Tomori & T. Fukuchi (first observation), Jan. 1978 and Jan. 1979, T. Fukuchi, Iriomote I. Point of observation: pasture in the northern part of Iriomote I. Food: frogs and earthworms.
    4. Platalea minor Date: Mar. 1967, K. Tsuchiya & I. Obara (first observation), Jan. 1977, O. Ohama, Iriomote I. Point of observation: paddy field and mangrove zone. Food: small fishes.
  • 中村 一恵
    1979 年 11 巻 2 号 p. Plate4
    発行日: 1979/05/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
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